唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

凄惨なガセビア。

唐沢俊一の最新刊『唐沢俊一のトンデモ事件簿』(三才ブックス)は、まさに唐沢俊一らしい本であるといえる。なぜなら、表紙にガセビアがあるのだ。これは数多い唐沢の著作でも初めてのことではないだろうか。 『トンデモ事件簿』の表紙には猟奇事件をモチー…

『薬局通』より小ネタをふたつ。

『薬局通』P.226 『たこの吸出し』という、かなりトンだネーミングのクスリがある。今の若いひとはたぶん知るまいなあ。これ、かなり古いクスリで、大正時代からある。オデキの膿を、文字通り“吸い出す”軟膏で、サリチル酸、硫酸銅などが主成分。オデキの表…

梅橋はなぞかけの名人だったらしい。

『薬局通』P.242 昔、春風亭梅橋という落語家がいたが、このひとはビールが大の好物で、疲れたときや多少腹具合がおかしいときなど、ビールを飲んで治してしまっていたそうである。ビールの成分のアルコールやホップには多少そういう働きもあるからまんざら…

『遊星からの物体X』は『遊星よりの物体X』のリメイク。

『薬局通』P.225 しかし、便秘薬で最も凝った名前のクスリとなると、なんといっても『首から上のくすり』にトドメをさすだろう。なに?首から上なら頭痛薬じゃないかって?それが違うのである。この製薬会社の社長曰ク(原文ママ)、便秘になると血行が滞り…

「SFマガジン」11月号に『血で描く』の書評が載っていた。

発売以降、『血で描く』の書評は雑誌でもネット上でもあまり見かけなかったのだが、「SFマガジン」11月号「SF BOOKSCOPE」の「HORROR」のコーナーで取り上げられていた。評者は笹川吉晴氏。 唐沢俊一の初長編『血で描く』(一三八〇円/メディアファクトリー…

文章がヘタでR2。

9月20日の記事でも取り上げたところだが。『薬局通』P.221 ちょっと前まで、子供というのは必ずやヒザ小僧にこの赤チンがテカテカ光っていたものだ。 どうもおかしな文章である。普通は「ちょっと前まで、子供のヒザ小僧には必ずこの赤チンがテカテカ光って…

伊藤剛さんと岡田斗司夫氏が話し合いをするそうです。

伊藤さんからそのようにご報告がありました。うまく解決するように願っています。もちろん、伊藤さんを批判していた人もそう思ってるよね? なお、問題が解決したときは、当ブログでも紹介するつもりです。

と学会検証blog。

9月18日の記事で紹介した、伊藤剛さんが岡田斗司夫氏の意見によって「BSマンガ夜話」の出演をキャンセルされた問題について、いくつか動きがあったので紹介しておく。 まず、伊藤さんのブログのコメント欄に“mindy9”という人物が現れ、伊藤さんを誹謗中傷す…

内田樹は唐沢俊一のことを知らない。

内田樹教授がブログで、町山智浩さんが唐沢俊一を批判した記事について触れているのだが、その中にこのような記述があったので笑ってしまった。 (なお文中に登場する「唐沢」というのは、私はよく知らないが町山さんがたいへん腹を立てている人の名であるら…

彼女は尾行されtail。

唐沢俊一初の長編小説『血で描く』(メディアファクトリー)については、8月22日の記事と8月31日の記事で取り上げたが、唐沢俊一に文章を盗用された被害者である漫棚通信さんも『血で描く』の感想を書いていたので、大変興味深く読ませていただいた。 いちば…

「私はこれ(盗作)でファンをやめました」

唐沢俊一が9月19日の「裏モノ日記」で市川準監督の死を悼んでいるが、その文章がどうもヘンなのである。 市川準監督脳卒中で急死、59歳。 CM界の鬼才としてあの“禁煙パイポ”(三段オチの、オチが 商品と関係ない)や“タンスにゴン”(主婦の本音である “…

頭が痛くなるガセビア。

リンクに「ふりだしにもどる」さんを追加しました。当ブログもたびたび紹介してもらっていてとてもありがたく思っています。『薬局通』P.224 こういうふうに内容からつけられる名前のほかに、みなさまよくご存じのスッキリ、ハッキリといった感覚的ネーミン…

ちょうど珍奇なガセビアにえらいびっくり。

「ある二宮ひかるファンの日記」さんにトラックバックしていただきました。…いや、自分も二宮ファンなので妙に嬉しかったもので。一番のお気に入りを紹介しておこうっと。[rakuten:book:11161919:detail]では本題。 『薬局通』P.221 赤チン、というのもすで…

「岡田斗司夫検証blog」に数多くの反響。

昨日の記事について、たくさんのコメントをいただいたので記事にしてみることにした。 その前におことわりしておく。昨日の記事は伊藤剛さんのブログのみを根拠として書いたものであり、その点に問題があると思われるかもしれない。当ブログが伊藤さんのブロ…

岡田斗司夫検証blog。

当ブログによくコメントしていただいている伊藤剛さんがゲスト出演するはずだった「BSマンガ夜話」から出演をキャンセルされたという(詳しくは伊藤さんのブログを参照)。キャンセルされた理由は、「マンガ夜話」のレギュラー出演者である岡田斗司夫氏の意…

二度デマ。

『薬局通』P.220 この虫(引用者註:ケジラミ)の伝播力はどれほどのものなのか、ナチスドイツのゲッペルス宣伝相がデマゴーグ伝播のルート調べにこれを利用したという話もあるくらいだ。 流言蜚語を意味する「デマ」は「デマゴギー」の略称である。「デマ…

偶然でも最悪な中年。

1度だったらただの偶然かも知れないと思う。しかし、2度続けばさすがに偶然とは思えない。 唐沢俊一が9月11日の日記に「アルカイダのテロリスト、WTCに911(くいちっち)」というタイトルをつけたのは、アフガニスタンで日本人ボランティアが殺害され…

言葉につける薬が必要。

『薬局通』P.207〜9 最初は朝鮮、そして中国と、常に海外からの医学・薬学に依存して自らの医療制度を変えてきた日本は、その後、またも外部からの制度導入によって大きな変化を余儀なくされた。いうまでもなく、明治維新による欧米の制度導入である。 明治…

ダジャレで追悼するのは誰じゃ。

2008年9月11日の「裏モノ日記」のタイトルは、「アルカイダのテロリスト、WTCに911(くいちっち)」である。守屋浩「僕は泣いちっち」(作詞は浜口庫之助)の一節をもじったものである。だが、「くいちっち」って何なのか。「僕は泣いちっち」での「〜…

レインボーマンのお師匠との関係は。

『薬局通』P.192 そういえば、釈迦を暗殺しようと当時の沙門たちが送った刺客の中には、爪の間に毒を潜め、これで釈迦の皮膚をひっかいて殺そうとしたやつもあったそうだ。 釈迦を爪でひっかいて毒殺しようとしたのはダイバダッタ。手塚治虫『ブッダ』でも…

『HAKAISHAくんがゆく!』は面白かったのに。

唐沢俊一が「裏モノ日記」でアフガニスタンでの日本人ボランティア殺害事件について不適切なことを書いていた件については、8月30日の記事でも取り上げたが、その後、唐沢は村崎百郎との対談「社会派くんがゆく!」でも、この事件について語っている。どうせ…

『禁盗作コピペ病』で唐沢俊一の盗作事件が検証されていた。

唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板にこのような書き込みがあった。 228 名前:無名草子さん[] 投稿日:2008/09/10(水) 22:01:13 >>206 いま唐沢を批判している伊藤剛氏、安岡先生、藤岡氏、トンデモ一行ブログ、検証ブログ、等等も 10年前には唐沢…

ハリーのしっぽの災難。

『薬局通』P.218 あと、時代を感じさせるクスリとしては医薬品ではないが口中清涼剤『カオール』というのがあります。これも明治時代からある古いクスリだが、この単なる仁丹の兄弟分のようなシロモノが一世を風靡したことがある。 これは一九〇八年、かのハ…

小人の魔法使いのことではない。

唐沢俊一『薬局通』(ハヤカワ文庫)P.196 また、歌舞伎に外郎売りというのがある。早口で売り立ての台詞をいう薬で、この外郎は透頂香ともいい、一種の口中清涼剤であった。名古屋名物のあの餅菓子は、外見がこの外郎に似ているところからそう名付けられた…

唐沢なをき検証blog。

オビで唐沢なをきが「俺もマネしよう!」「パクって」などと叫んでいるので思わず、とり・みき 唐沢なをき『とりから往復書簡』(徳間書店)を買ってしまった。いや、兄だけでなく弟もとうとうやらかしたのかと思ってしまったので。まあ、読んでみたらもちろ…

「ゴリラという字を一文字変えて」「ゴ・ジ・ラ!」

うっかり忘れていたのだが、町山智浩さんは過去にも唐沢俊一の盗作事件について書いていたのだった。ここで紹介しておく(その1、その2、その3、その4)。ちなみに唐沢俊一も『ロウフィールド館の惨劇』を読んでいる。 さて、「裏モノ日記」2007年11月18…

もうひとつの「あなたとは違うんです」。

9月4日の日刊スポーツで、唐沢俊一が「雑学王」という肩書きで福田首相の発言を分析していた。 この会見ではずっと客観的に話してきた福田さんが、ここだけ主観的だった。司会者が「最後の質問です」と言ったのに…首相として最後の言葉ですよ。言葉の重みを…

「さすがは『世界一受けたい授業』。ただし!日本じゃあ二番目だ」

8月23日、日本テレビで放送された「世界一受けたい授業」に唐沢俊一が「先生」として出演していた。「雑学で世界一周旅行」という「授業」で、世界各国のユニークな行事や動物などを紹介していた。「授業」の内容そのものには問題はないものと思われる。しか…

声に出して読めない日本語2。

町山智浩さんにトラックバックしていただきました。かつて「宝島30」を愛読し、「エド・ウッドとサイテー映画の世界」からの「映画秘宝」ファン(「映画宝島」も一応読んでいるけど)なので、ただただ感激するばかり。『古本マニア雑学ノート』によれば、…

まさに人を食った書評。

唐沢俊一が8月31日の「朝日新聞」で、デヴィッド・マドセン『カニバリストの告白』(角川グループパブリッシング )の書評を書いているが、相変わらずダメである。 まず、唐沢は『カニバリストの告白』が人肉嗜好をテーマにした小説であることをなぜか伏せて…