唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢なをき検証blog。

 オビで唐沢なをき「俺もマネしよう!」「パクって」などと叫んでいるので思わず、とり・みき 唐沢なをき『とりから往復書簡』(徳間書店)を買ってしまった。いや、兄だけでなく弟もとうとうやらかしたのかと思ってしまったので。まあ、読んでみたらもちろんそんなことはないとわかったのだが。
 つまりこういう話である。唐沢なをきはプロになる前に他の漫画家志望者と同様にGペンを使っていたのだが、うまく使いこなせずに困っていた。ところが、とり・みきのところへアシスタントへ行ってみると、とり・みきマッキーでマンガを描いているのを知ってすっかり驚いて、このように決意する(そしてこのP.119がオビに使われていたのであった)。

俺もマネしよう!
このタッチをパクってとり・みき並みのビッグな作家になるのだっ

 そして、唐沢なをきも油性マジックで原稿を描くようになったというわけである(現在もそうらしい。ちなみに、とり・みきは油性ペンで原稿を描いてベタとトーンはパソコンで作業しているとのこと)。すなわち、唐沢なをきは、とり・みきから「マジックでマンガを描くこと」をパクったということになる。
 個人的にはこの「パクリ」は全然アリだと思う。なぜなら、油性マジックはGペンよりは扱いやすいのだろうが、それでも使いこなすには結構な努力が必要だったはずなのだから。少なくとも、よそのブログから丸々コピーしてきて語尾や表現をちょこちょこいじって出来上がり、というような安易なパクリとは全然違う。それから、『とりから往復書簡』を読めばわかるが、唐沢なをきとり・みきのタッチはだいぶ違うのだ(ふたりのマンガを知っている人ならわかるはずだが)。だから、この件についてはまったく問題はないと言っていい。兄弟でもパクリ方には大きな違いがあるということなのか(と言うよりは兄の方に問題がありすぎるのだが)。
 『とりから往復書簡』では、唐沢なをきの写真も載っているが、写真を見ると唐沢兄弟は外見がよく似ているとあらためて感心してしまう。そこでちょっと気になることがある。『とりから往復書簡』の中で唐沢なをきがこう言ってるのだ(P.96)。

とつぜんですが髪がウスくなってきたので
坊主にしましたーっ

 おなじみの自画像も坊主頭になっている。となると、弟が「髪がウスくなってきた」ということは、兄のほうはどうなのか?と思ってしまうわけである。だって、いつも帽子をかぶってて中身がわからないもんね。…でも、この話題はあんまり追及しないようにしておいたほうがいいかな(髪の悩みは他人事ではないし)。

 唐沢なをきについては、『まんが極道』2巻(エンターブレイン)に収録されている盗作を題材にした「パクリ!!」をどういうつもりで描いたのか、すごく気になるところだ。やっぱり、兄の事件を意識していたんだろうか。まあ、それこそ、とり・みきが「オレにとっては(原発に)反対だろうと賛成だろうとギャグの対象でしかない」と言っていたように、ギャグ漫画家はネタになるならなんだってネタにするというだけの話なのかも知れないけど。ついでに書いておくと、「社会派くんがゆく!」で『まんが極道』2巻を絶賛しておきながら何故か「パクリ!!」についてまったく触れなかった村崎百郎は、全然鬼畜でもなんでもないただの空気の読める人なのだということがよくわかって興味深かった(それとも相方にカットされたのか?)。

とりから往復書簡 (1) (リュウコミックス)

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まんが極道 2 (BEAM COMIX)

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