頭が痛くなるガセビア。
リンクに「ふりだしにもどる」さんを追加しました。当ブログもたびたび紹介してもらっていてとてもありがたく思っています。
『薬局通』P.224
こういうふうに内容からつけられる名前のほかに、みなさまよくご存じのスッキリ、ハッキリといった感覚的ネーミングがある。これはどちらかというと薬品名というより商品名といった方が近い。
このうちスッキリは便秘薬、ハッキリは頭痛薬である。なぜか知らないが、このふたつのクスリにはこのテのネーミングが多い。頭痛の方だと古くからあるのがケロリン。それからノーシンというのは脳を鎮める、から脳鎮、である。エ、知りませんでした?
ノーシンという名称の由来について公式サイトでは次のように説明している。
ノーシンの命名については諸説ありますが、「脳が新しくなったようにスカッと頭痛が治る薬」という意味の「脳新」が最も有力です。
これ以外にも、脳神経薬である「脳神経の薬」を略した「脳神」説、中国の医薬の神様「神農」をひっくりかえした「農神」説などがあります。
また、戦前の中国で「脳新」として売られていたこと(当時のポスター)からみても「脳新」説が有力であるように思われる。唐沢俊一が唱える「脳鎮」説はどうも分が悪いようだ。
しかし、よく考えてみると「脳鎮」では「ノーチン」になってしまう。「鎮」を「シン」とは読まないだろう。漢字の読みを間違えてるのに「エ、知りませんでした?」って得意げになられても困るよ。