唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

最後から四番目くらいの真実。

 今回を含めてあと4回で終了の予定だけど、何かニュースが飛び込んでくるかもしれないので、「四番目」ではなく「四番目くらい」。


唐沢俊一氏の「鬱アピール」については、いちいち取り合わない方が氏のためになるとも思うが(「かまってちゃん」になられても困る)、それでもいくつか紹介しておく。

その1

背中から左の股関節にかけて、呻き声あげるほどの痛み。鬱で身体が痛くなることってあるのか?

その2

昨夜から「やたらな尿意」「腰のあたりの痛み」に悩まされていた。今日になっても同様で、歩行困難にまでなり、どうも風邪っ気が膀胱に潜ったのではとあたりをつけた。膀胱が腫れて周囲の神経を圧迫し、容量が少なくなって頻尿になるのである。薬局でロキソニン買って服用したら果たしてかなり回復。

その3

劇団『虹色くれよん』の小堀座長と年末飲み。単なる儀礼的飲みで、ということだったんだけど、いや、座組の話、役者の話、脚本の話とそれからそれ、あれからあれと盛り上がり弾みまくり。ふと気がつくと、もちろんロキソニン効果もあるだろうが腰の痛みまるで忘れて話しまくって。やはりこれでないと!

 痛みの元を治さずに薬で痛みを散らして飲みに行く、というのが、前回の52万円もそうだったけど、本当に末期なんだな、という感じがする。もうこの人をウォッチしてもしょうがない、というか、ヲチしている方にも悪影響が出てきそうな、というか。潮時だ。「さっさと病院に行けよ!」と怒ろうかと思ったけど、自分の家族でも友達でもない人にそこまですることもないか。唐沢氏には好きに生きて行ってほしい。
 ただ、自らの健康を過信する人は決して珍しくはない。山本弘氏も「闘病日記」の中で、

甘いものが昔から好きだ。医師から血糖値が高いとよく警告されていた。だが常人に比べて何倍も高いわけじゃないし、血糖を抑える薬も飲んでいる。何にせよ、いきなり破滅的な影響が出るとは考えにくい。

と書いた直後に、

それに僕は酒も煙草もやらない。信じられないほど健康な人間のはずなのだ。僕より不健康な暮らしをしている人間はいくらでもいる。

と書いていたので「ええ〜っ…」としばし呆然としてしまった。いや、「血糖を抑える薬」を飲んでいるのに「信じられないほど健康」って。これで実際に病気になっちゃってるわけだからなあ。これに限らず、山本氏の日記には考えさせられる点が多々ありはするものの、最新の日記を読んで、悲しくてやりきれなくなってしまったので、何も言わないことにする。自分ももういい年齢になって他人の健康を気にしている場合でもないので、日頃から身体のメンテナンスは怠らないようにしよう、と思うばかり。


・そういえば、山本氏は日記の中で「と学会」についても書いていた(カクヨム)。一言で言えば、トップに向いていないどころか、組織にも向いていない人に長年会長をやらせていた、押し付けていたのが問題なのだろう。もちろん、唐沢氏も会長には向いていない。このツイートって「と学会」の雅叙園でのイベントのことだよな…。個人的には、皆神龍太郎氏が会長になるのがおさまりがいいと思っているのだけど(山本氏のこのツイートを見る限り、皆神氏はかなりしたたかな人だ)。…あれ? そういえば、今年は「日本トンデモ本大賞」、なかったんだ。今の今まで完全に忘れていた。


・今頃発見した唐沢俊一氏の過去の仕事その1。1994年発行の火浦功伝説』アスペクト)の中で「唐沢俊一火浦功探偵団」名義で「火浦功を読み解くキーワード」を担当していた。内容自体は特にどうということもないが、唐沢氏と火浦氏、という結びつきが多少意外ではあった。


・今頃発見した唐沢俊一氏の過去の仕事その2。『SFアドベンチャー』1991年11月号唐澤俊一『猫伝』という小説が掲載されている。昭和初期を舞台に「人造人間」が騒動を繰り広げるというストーリー。話自体はわりと普通なのだが何より文体が特異なので、少し引用してみる。『SFアドベンチャー』P.186より。

 ≪科学と芸術の一致≫なる崇高なテエマアの基に製作せられ、頭部には緑葉の冠を被り、左手に霊感燈なる水晶硝子製のカンテラをかかげ、右手にかぶら矢のペンを握り、紫紺色の室内に流るる荘厳なオルケストラの演奏に合わせてユックリと動き出し、空気の膨圧力を機構の原動力となして一日八時間の興行を続ける黄金色のこの人造巨人の評判は、恐多き次第乍ら久邇之宮邦彦王・同妃両殿下におかせられても京都行幸の際、天覧あらせられて感嘆の声をあげられ給う由であったが、この折、同じくこの学天則を見学し、これこそまさに二十世紀の新発明なり、これからの金儲けはこれじゃ〳と深く心に銘記したのがその当時、東京を食い詰めて広島くんだりをフラフラしていた、わが喜多川吹雪先生であった。

 「これじゃ」の後は繰り返しを意味する記号、いわゆる「くの字点」と呼ばれるもの。意図的に古めかしい文体にしようとしているんだろうけど、単純に読みづらい。まあ、人造人間がテーマなあたりは初期の唐沢商会に通じるものがあって(『蒸気王』とかあったね)、唐沢氏、お好きなんだろうな、とは思う。ただ、引用しようとして気づいてしまったんだけど、「天覧」「行幸」は天皇以外の皇族には使わないような…(宮内庁公式サイト)。…憎い。27年前の小説をわざわざ見つけてくるほど粘着的かつ些細な点も見逃せない偏執的な自分が憎い。なお、タイトルの「猫伝」というのは、猫のように柔らかい伝エ門という軽業師のあだ名のこと。山田伝が「ヘソ伝」と呼ばれたようなもの、と言えば、「ああ、あれね!」とみなさんわかっていただけるかと。
 ただし、この小説を書いた「唐澤俊一」氏、同姓同名の別人なのではないか? という疑いを捨てきれない。なにしろ、唐沢氏自身が『猫伝』に言及したことはないはずだし(これ以外にも唐沢氏は過去に何篇か小説を発表しているが、何故かそれらの作品にあまり触れることはない)、『猫伝』が掲載された『SFアドベンチャー』には著者のプロフィールが載っていない。情報があまりに少なすぎて、それで発見が遅れてしまったわけである。
 とはいうものの、自分で疑問を呈しておきながらなんなのだが、この「唐澤俊一」氏はやはり唐沢氏だろう。『SFアドベンチャー』を発行していたのは徳間書店だが、唐沢氏のデビュー作『ようこそ、カラサワ薬局へ』も徳間書店から1990年2月に発行されていて時期的にも近い。そもそも、弟の唐沢なをき氏が連載を持っていた『少年キャプテン』(これも徳間書店発行)の編集部に出入りしていた時に、編集者から「本を書いてみないか?」と勧められて『カラサワ薬局』を書くことになったらしい(過去記事)。ちなみに、唐沢氏の最新の単行本『日中韓お笑い不一致』は徳間書店から出ていて(『カラサワ薬局』以降唐沢氏は徳間から本を出していない)、それに発売当時不吉な予感をおぼえて「いやいやそんな馬鹿な」と思おうとしたものの、この本を2012年12月に出して以降、唐沢氏は本を出していない(さらに厳密に言えば『日中韓お笑い不一致』は石平・呉善花両氏との共著になるので、単著は『トンデモ非常時デマ情報レスキュー』が今のところ最新)。あれから6年って…(絶句)。でも、唐沢さん、またこういう話を書いたらいいと思いますよ、本当に。


渡辺真由子『「創作子どもポルノ」と子どもの人権』勁草書房)で盗用が発覚したにも関わらず、著者の渡辺氏が開き直りと取れる説明(渡辺氏のブログ)をしたことが唐沢俊一みたいだ」と言われたり、百田尚樹『日本国紀』幻冬舎)がウィキペディアからコピペしていたのを批判されて、重版でひそかに訂正していたのもやはり唐沢俊一みたいだ」と言われたり、すっかり盗用の代名詞になった感のある唐沢氏。『新・UFO入門』で被害に遭った「漫棚通信」の管理人氏も反応されていた(Twitter)。訂正するならはっきり言えばいいのにねえ。
 渡辺氏に関しては、「謝ったら死ぬ」もしくは「ミスを認めず堂々としていればなんとかなる」という精神性を持ったよくいる人なんだろう、という感じだが、@niftyニュースを見る限り、百田氏に関しては、そもそも問題を理解していないんじゃないか、という気がしてならない。いや、ごく一部でも「借りる」のはいけないんですよ…。「樽に詰まったワインにスプーンひとさじの汚水を垂らせば、樽に詰まった汚水になる」というのを思い出した。あと、コピペを批判されて、「それでもベストセラーなんですけど」とか「『日本国紀』を読まれると都合の悪いサヨクが騒いでいる」といった擁護の意見が飛び出すあたり、百田氏は小林よしのり氏の正統後継者なのだな、という感がある(もっとも、この論法は売れる本を書ける人だからやれるのであって、そうでなくなったときは大変なことになるというのは小林氏の現状を見れば分かる)。まあ、「小林よしのりネトウヨの生みの親だ」みたいな批判はかえって小林氏を神格化しているようで筋が良くないと思うのだが…(「ネトウヨが増えた一因」ならありなのでは)。話を戻すと、『日本国紀』に関しては、ここに来て安倍首相が購入したTwitter)という最強(見方によっては「最凶」)のカードが加わってしまった。この写真、クソコラの素材になりそうなのが若干気がかりだが、それはそれとして、この件に関しては怒りよりも呆れの方が強い、というのが正直な感想。「日本通史の決定版」を謳っておいてその脇の甘さはなんなの、というか。
 ただ、百田氏に関しては、先の沖縄県知事選の結果を受けて「沖縄、終わったかもしれん…」と呟いた方が個人的には問題だと思っている(当該ツイート)。「はいはい。もう終わりましたから、沖縄について二度と何も言わないでくださいね」という思いしかない。そんなことを言っておいてローラを批判する資格ないだろう、と。ウフフ。そういえば、唐沢なをき氏が辺野古の埋め立て中止の署名をした、というので驚いたけど、ロボット刑事』の沖縄ロケの画像を一緒に貼っているあたりはさすが(ツイート)。いろんな意味でお兄さんとは違う。
 なお、沖縄関係のネタは新ブログの方でやるつもりでいる。いくらか政治色のある話題になりそうなので炎上しなければいいけど、と弱気になる心をおさえて、「荒れるぜ〜、止めてみな!」とあえて強気を装うことにする(リュウソウジャーは意図的にキョウリュウジャーにかぶせているのだろうか? と思いながら)。

最後から二番目の真実 (創元SF文庫)

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