「SFマガジン」11月号に『血で描く』の書評が載っていた。
発売以降、『血で描く』の書評は雑誌でもネット上でもあまり見かけなかったのだが、「SFマガジン」11月号「SF BOOKSCOPE」の「HORROR」のコーナーで取り上げられていた。評者は笹川吉晴氏。
唐沢俊一の初長編『血で描く』(一三八〇円/メディアファクトリー)は、ある意味プロレタリア恐怖小説。世を呪う貸本漫画家が、己の血で描いた漫画が(原文ママ)引き起こす恐怖譚である。『怪談人間時計』の徳南晴一郎をモデルにしたと思しい貸本テイストだが、作中の仕掛けも含めて今ひとつ徹し切れておらず残念。
たしかに『血で描く』と『怪談人間時計』(復刻版)は表紙も似ている。当ブログでも『血で描く』は8月22日の記事で検証しているのでよろしければ参考に(ただしネタバレに注意)。
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