唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

と学会検証blog。

 9月18日の記事で紹介した、伊藤剛さんが岡田斗司夫氏の意見によって「BSマンガ夜話」の出演をキャンセルされた問題について、いくつか動きがあったので紹介しておく。

 まず、伊藤さんのブログのコメント欄に“mindy9”という人物が現れ、伊藤さんを誹謗中傷するコメントを残しているのだが、なんとこの人物は自分が「と学会」会員の眠田直であると言っているのだ

mindy9 2008/09/22 18:49
やぁ伊藤バカくん、お久しぶり。

なにやら「と学会バッジ」について過剰に反応しているようですが、
あれは「日本トンデモ本大賞」というイベントで、入場者全員に配っているもので、
一回につき700個を製作していて、2003年からもう6年間開催しているから、
世間に計4200個は流通しているわけで、珍しいものでもなんでもないよ。

あと、NHKの弓削という方は「と学会」会員ではありません。
念のため。

mindy9 2008/09/22 21:08
私は眠田直本人ですよ。伊藤バカくん。
でなければ「と学会バッジ」の製作数なんて知ってるわけないでしょう?

mindy9 2008/09/24 01:53
おやおや。私が私であると証明するのがこんな難しいとは…。
ちなみに”infoweb.ne.jp”はNIFTY経由。”sitm”は埼玉からのアクセスって事ですよ。
これでもまだ信じてもらえませんかねぇ。

どうやら「伊藤バカくん」という昔のニックネームで呼ばれた事に、相当憤慨なさってる様子ですが、
「と学会バッジはありふれたものである」「弓削氏はと学会会員ではない」という本題2点については
ご理解いただけましたか?

それにしても、今回の
岡田斗司夫のせいでBSマンガ夜話に出演できなかったよー。えーーん。」
という泣き言を読むかぎり、

「伊藤君は相変わらずバカだねぇ」

と苦笑するしかないわけですが。

まぁ「バカ」と呼ばれるのが嫌だったら、もう少し賢いふるまいをなさい。

じゃ、さよなら伊藤くん。

 眠田氏が本当にこのようなコメントをしていたとしたら言語道断である。眠田氏も唐沢俊一や岡田氏とともに「ニフティ会議室」に参加していたのだから、訴訟にまで発展した当時の事情を知りながら、なおも伊藤さんを誹謗中傷するということがどれだけ非常識であるか分からないはずがない。眠田氏は“mindy”というハンドルネームを使っているし(ここを参照)、公式サイトによれば現在は埼玉在住らしいから、確かに“mindy9”=眠田直と考えられなくもない。
 しかし、たぶんこれは眠田氏のフリをしたニセモノだろう(伊藤さんもそう考えているらしいが)。“mindy9”氏は「私が私であると証明するのがこんな難しいとは…。」と言ってるが、眠田氏本人しか知りえない情報を書けば一発で眠田氏であることを証明できる(と学会のバッヂの数を知っていることや埼玉からニフティ経由でアクセスしてることは全然証明になってないよ)。それから、眠田氏の公式サイトかmixiの日記でこの件について書いても本人であることを簡単に証明できる。まあ、ニセモノだからそれができないんだろうけどね。“mindy9”氏は早いところ伊藤さんと眠田氏に謝ったほうがいいと忠告しておく。
 次。「と学会」会長である山本弘氏が今回の騒動についてブログで取り上げている。

伊藤氏は事実誤認をしているらしく、さらにそれを鵜呑みにしている人がいるようなので、と学会会長として正式にコメントしておく。

 第一に、岡田斗司夫氏はすでにと学会会員ではない。

 今年の年会費を納入しておらず、さらに再三の督促にも返答がなかったため、今年の5月21日で正式に退会処分になった。
 そもそも岡田氏はもう何年も例会に出ておらず、メーリングリストでの発言もなく、完全な幽霊会員状態だった。
 と学会は依然として120人以上の会員がいて、微増傾向にあるが、長くやっているうちに飽きてきて辞めてしまう人が何人かいるのはしかたあるまい。岡田氏もその一人なのである。

 第二に、「弓削」なる人物は、と学会会員ではない。

 その人物が着けていたという「と学会バッヂ」は、トンデモ本大賞の会場で配られているもので、会員でなくても大勢が持っている。ちなみに弓削氏が今年のトンデモ大賞に来ていたことは確認している(僕は会場で呼び止められてあいさつされ、名刺をもらったが、それ以降、何の連絡ももらっていない)。
 そもそも、と学会の会員は、普段からバッヂを着けて歩いたりはしない(笑)。当たり前である。イベントでは着けることもあるが、日常生活で、特にビジネスの際に着けて歩くのは、さすがにみっともない。
 弓削氏はただのと学会ファンの一人にすぎないと断言できる。
 岡田氏とNHKと伊藤氏の間に何があったのかはよく知らないし、深く追求もしたくない。岡田氏やNHKを擁護するつもりもない。だが、この点だけは強調しておきたい。
 この事件の当事者は、今やと学会に飽きてしまった「元・と学会員」の岡田氏と、イベントに来たことがあるだけの「一と学会ファン」の弓削氏である。

 すなわち、この事件は、と学会とは一切関係ない。

 冗談半分とはいえ「と学会の陰謀」みたいな説を臭わせるのは、大変に心外である。

…最初にこの文章を読んだ時は思わず絶句してしまった。なぜなら、山本氏は完全に問題を読み違えているからだ。伊藤さんの文章を引用してみよう。

ぼくとしては、まがりなりにも実績を積み、制作会社の方からオファーをいただくところまで来ても、まだやはり岡田氏の意向で出演をふいにされるのは不条理だと思いました。

そもそも、ニフティオタクアミーゴス会議室で「伊藤(バカ)君」なる、愚劣なあだ名を周囲に強要し、子供っぽく侮蔑的な行為をしてきたのは、当の岡田氏です。また当時は、唐沢の嘘八百を鵜呑みにし、伊藤のことを「サイコさん」だといい、ぼくの担当編集者に「なんであんなのを使うんだ」と詰め寄ったひとも、何人もいました。若い方などはもう知らないと思いますが、唐沢や岡田氏の作ったこうした環境のなか、いい仕事をすれば必ず見てくれるひとはいると信じ、どうにか続けてきたのがこの10年だったわけです。

それが、またぞろこういう目に会うと、なんだ状況は変わってないじゃないかという気にもなります。岡田氏の意向が最優先されたうえ、NHKの担当者・弓削氏は、なんと「と学会」のバッヂをつけてぼくの前に現れていたのですから。

「と学会」といえば、他人のことは細かくあげつらい、笑い者にする一方、身内には甘い集団として知られています(ブログから「盗作」した唐沢俊一をかばいながら、他方で論敵である武田邦彦氏の引用の仕方を鋭く糾弾する山本弘会長のダブルスタンダードぶりを例に上げておきましょうか)。また「と学会」のそうした体質が、先の名誉毀損とはっきり同じ種類のものであることは、言を待たないでしょう。もちろん、岡田氏も唐沢も「と学会」の主要メンバーです。

これでは、ぼくの目の前ではいい事を言っても、陰では岡田氏たちと「伊藤のやつ、こんなことを言ってましたぜ。困った男ですね」などと笑いあってるのではないかと疑っても仕方のないところだと思います。

 読めば分かるように、伊藤さんは「と学会の陰謀で番組に出られなくなった」と言っているわけではなく、過去のいきさつを知ってか知らずかよりによって加害者である唐沢と岡田氏が主要メンバーである(あった)「と学会」のバッヂをつけて謝罪にやってくるのは非常識であるとして、さらに「と学会」が他人に厳しく身内に甘いダブルスタンダードをとっていてとても信用できないこと(唐沢俊一の盗作事件も見て見ぬフリをしている)を批判しているのである。それがどうして「「と学会の陰謀」みたいな説を臭わせる」ことになるんだろう。むしろ、山本氏の方が「「と学会の陰謀」みたいな説を臭わせているのは伊藤剛の陰謀である」という陰謀論を語っているかのように見えるのだが。山本氏はあれだけ陰謀論を批判していた人なのに、とうとうトンデモな人になってしまったのか。それに「伊藤氏は事実誤認をしている」と書いているけど、岡田氏が「と学会」を退会していたとしても伊藤さんの文章に何も影響はないし(それどころか、と学会の会員のページ岡田氏のサイトへのリンクが今でも貼られているのだから、無関係というほうがおかしい)、弓削氏が「と学会」の会員だとは伊藤さんは一言も書いていない。だから、山本氏の「事実誤認」の指摘にはまったく意味は無い。完全にポイントがズレてしまっているのだ
 それにしても、山本氏の言っていることは要するに「岡田も弓削も「と学会」の人間ではない」「あれは岡田と弓削のやったことで「と学会」は関係ない」ということである(“mindy9”氏の主張とカブっているのは偶然だろうが)。…はっきり言わせてもらうが、なんという非人情な言い草なんだろう。「と学会」を辞めたとはいえ岡田氏は山本氏の友人であることに変わりはないだろうし、弓削氏は「トンデモ大賞」の会場に来てくれるほどのファンなのに、よくも簡単に切り捨てられるものだ。少なくとも岡田氏と弓削氏に事件についての話くらい聞いたらどうなのか。そういうこともしないで「うちの団体とは関係ないから」と切り捨てて済ませてしまうのってどういうことなんだろう。非常に納得がいかない。
 それから、正直これには大笑いしてしまったのだが、山本氏は伊藤さんのブログから、

「と学会」といえば、他人のことは細かくあげつらい、笑い者にする一方、身内には甘い集団として知られています(ブログから「盗作」した唐沢俊一をかばいながら、他方で論敵である武田邦彦氏の引用の仕方を鋭く糾弾する山本弘会長のダブルスタンダードぶりを例に上げておきましょうか)。

という部分を引用しながら、この文章についてはまったく反論していない。…ということは、山本氏は「と学会」が「他人のことは細かくあげつらい、笑い者にする一方、身内には甘い集団」であるということと、「ブログから「盗作」した唐沢俊一をかば」っていることを認めた、と考えてもいいのだろうか?っていうか、この文章にこそ反論すべきなんじゃないか?それに、唐沢俊一は岡田氏と違って「と学会」の現役の会員である(今年の「日本トンデモ本大賞」にも出席している)。岡田氏や弓削氏とは違って「唐沢は「と学会」とは関係ない」とは言えないけど、一体どうするんだろう

 はっきり言って、山本氏の反論は支離滅裂なのだが、そうなったのは町山智浩さんのブログのせいなのかと思ってみたり(当ブログの記事を取り上げていただいてありがとうございます)。

唐沢俊一検証BLOGでは、唐沢俊一の本に書いてあることのほとんどがウソか間違い、珍しく正しい場合は盗作である事実を検証しています。

これを見ると、唐沢俊一トンデモ本のデパートだってことがよーくわかる。

(この『薬局通』という本の間違いの量も凄い。マーキュロクロムとヨードチンキを混同してたりする。どこが通なんだ?)

こんな人とどうして山本弘さんやと学会はいつまでもつきあってるんですか?



と学会はインチキ本を笑いのめすグループじゃなかったの?

空想科学読本よりもパクリが多いぶん悪質でしょ

山本弘さん、身内にはどうしてOKなんですか? 

そのへん、いちど説明して欲しいものです。

 『トンデモ本の世界』の編集者である町山さんにこのように言われてあわてふためいてしまったのだろうか。当ブログとしても山本氏が唐沢の盗作事件やガセだらけの雑学本についてどう考えているか知りたいところだ。以前、藤岡真さんが山本氏に唐沢俊一の盗作について質問したときには、このような回答があったという。

本件に関して、と学会の立場を質していた小生宛に、山本会長から返信がありました。盗作問題は当事者同士のことなので、と学会は関与しない。唐沢俊一はこれまで、引用先を明記してきた人だから、ケアレスミスという釈明を信じるという内容でした。

…ぬるい。こういう考え方なら大抵のトンデモ本はスルーできそうだ。しかし、唐沢俊一が「引用先を明記してきた」ってどの本のことなのか。それができていたら今日のような事態にはなっていないと思うが。

トンデモ本の世界

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