偶然でも最悪な中年。
1度だったらただの偶然かも知れないと思う。しかし、2度続けばさすがに偶然とは思えない。
唐沢俊一が9月11日の日記に「アルカイダのテロリスト、WTCに911(くいちっち)」というタイトルをつけたのは、アフガニスタンで日本人ボランティアが殺害された事件について書いた日記に「アフガン狂時代」というタイトルをつけたことを批判されたことに対する挑発、ごまかし、逆ギレなのではないか?と考えたことは9月13日の記事でも取り上げた。ただし、これはあくまで偶然なのかもしれないとも付け加えておいた。はっきりとした証拠があるわけではないし、いくら唐沢でも、まさかそんな大人げないバカげたことをしないだろうと心のどこかでは思ってたのだ。
だが、敵はこちらの想像を上回っていた。続く9月12日の日記のタイトルが「ドナードナードナードナー、臓器を乗せて〜」で、それを受けての文章が「ドナードナードナードナー、心臓移植〜(居酒屋で飲んでるときに出たダジャレ)。」なのである。もうこれは間違いない。唐沢は藤岡真さんを挑発しているのだ。 事情をご存じない方に説明しておくと、藤岡さんは現在ご友人の息子さんの心臓移植のために募金への協力を呼びかけている(詳しくはこちらを参照)。そのことを揶揄しているのは明らかだろう。だって、「ドナー」「臓器を乗せて〜」というから臓器移植がネタにされているのだろうが、どうしてそれが「心臓移植」になるんだろう?「ドナードナードナードナー、心臓移植〜」の元の歌詞は「ドナドナ ドナドナ 荷馬車がゆれる」だが、「心臓移植」と「荷馬車がゆれる」ってまったく合ってない(「臓器を乗せて」と「子牛を乗せて」はまあまあ合ってるか)。合わせる必要がないなら「腎臓移植」でも「肝臓移植」でも別に構わないんじゃないか?ダジャレを上手にするために「心臓移植」にしたのではないことは明らかであり、それなのにわざわざ「心臓移植」としたのは、藤岡さんを揶揄しようとしたためとしか思えないのだ。
しかし、状況証拠は真っ黒だとしても、それでもまだ偶然である可能性がないわけではないので、決め付けないほうがいいのかも知れない。だが、偶然だったとしても今回のタイトルは最悪である。タイトルの元になった「ドナドナ」は子牛が市場に売られていく様子が描かれた歌だが、元の歌詞にはこのような一節がある(イディッシュ語の原詞をアルトゥール・ケヴェスとテディ・シュワルツが英語に訳したもの。ジョーン・バエズが歌っているのはこの歌詞)。
Calves are easily bound and slaughtered
Never knowing the reason why.
日本語に訳すると「子牛たちはわけもわからぬまま簡単に縛られ屠殺されてしまう」となるのだろうか。…詳しく説明はしないが(したくもないが)、この歌を臓器移植と関連させることが不適切であることは明らかだ。自分は、唐沢が「ドナドナ」の元の歌詞を知らずに今回のタイトルをつけてしまったと信じたい。もし、わかっていたのに藤岡さんを挑発するためにやったとしたら、それは人間のやることではないからだ。ただ、「ドナドナ」に屠殺が出てくるというのは、呉智英氏もどこかで書いていたし(たぶん『危険な思想家』)、わりとポピュラーな話だから、知っていてもおかしくはないのだが…。それにわざわざ(居酒屋で飲んでるときに出たダジャレ)と付け加えているあたり、わかっててやってるんじゃないか?と勘繰りたくなる。酒の上の話だからって何でも許されるわけじゃない。言い訳するくらいなら日記に書くなと言いたい。
さて、挑発された藤岡さんの反応はというと
これを読んでわたしが激怒するとでも思ったのかしら。
呆れている。当たり前である。あんまり程度の低い行動をされると怒る気にもなれないのだ。当ブログも「もうどうせなら、事件や事故があるたびにダジャレで追悼したりお見舞いしたりすればいいんじゃないか」と書いたが、まさか本当にやるとはね、と開いた口がふさがらない思いだ。しかし、当ブログはそれでも「どんどんやればいいんじゃないの?」としか思えない。下品なダジャレで相手を挑発しようとしても、その相手からも他の人からもますます軽蔑されていくだけなのだから、好きにすればいいと思う。この人は一体どこまで落ちていくんだろう。
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