唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

『薬局通』より小ネタをふたつ。

 『薬局通』P.226

『たこの吸出し』という、かなりトンだネーミングのクスリがある。今の若いひとはたぶん知るまいなあ。これ、かなり古いクスリで、大正時代からある。オデキの膿を、文字通り“吸い出す”軟膏で、サリチル酸硫酸銅などが主成分。オデキの表層部分にサリチル酸で穴をあけ、硫酸銅で吸い出すのである。

 「たこの吸出し」の効能についてはこのように説明されている(たとえばここ)。

有効成分中に含まれている硫酸銅腐蝕作用とサリチル酸の角質軟化作用により、はれものの口を開き、膿を排泄して患部を治します。

 つまり、サリチル酸硫酸銅はともに腫れ物の表面に穴を開けるという効果を持っているのであって、効能を区別する必要はないのである。


同じく『薬局通』P.227

 朝は上澄みを塗り、就寝前は攪拌して塗るという特殊な使用法のニキビ用水薬、クンメルはドイツのクンメル博士の処方。病院ではちゃんと“クンメル氏液”と呼称する。

「強力クムメル」を発売している大和製薬の公式サイトでは次のように説明されている。

クムメルフェルド氏液をベースにアクネ菌に効くホモスルファミンをプラスした処方

 英語でも“Kummerfeld’s Lotion”である。…よく考えると商品名も間違えているな

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