唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

『遊星からの物体X』は『遊星よりの物体X』のリメイク。

『薬局通』P.225

 しかし、便秘薬で最も凝った名前のクスリとなると、なんといっても『首から上のくすり』にトドメをさすだろう。なに?首から上なら頭痛薬じゃないかって?それが違うのである。この製薬会社の社長曰ク(原文ママ)、便秘になると血行が滞り、のぼせ、吹出物、頭痛などの症状が起こる。便秘の症状でもっとも苦しいのは、これら“首から上の”症状である。本薬は便秘を解消することによって、これらの症状を治療する。したがって、このクスリは『首から上のくすり』なのである……と、いうことじゃないかと思うのである。確信はないが。凝っては思案のほか、というコトワザがあるが、なにかそれを地でいったようなネーミングだ。やはり最近見かけないようである。

 便秘薬の商品名として実際に存在するのは「首より上の薬」である。滋賀県にある複数の会社から発売されているようだ。葛根湯が「首から上の薬」と呼ばれているから、それと混同したのかもしれない。ちなみに、便秘薬がどうして「首より上の薬」なのかについて、唐沢俊一は正しく説明しているのだが、おかしな書き方をしているために損をしていると思う。「製薬会社の社長いわく」とか書かなければよかったのに。

 それから、「凝っては思案のほか」ということわざはない。「凝っては思案に余る(能わず)」と「恋は思案のほか」ということわざがあるので、この二つが混ざってしまったものと思われる。唐沢は「凝っては思案のほか」を「凝りすぎるとかえってダメになる」という意味で使っているようだが、「凝っては思案に余る」にはそのような意味は無く、正しい意味は「物事に熱中しすぎるとかえって冷静な判断ができなくなる」ということである。
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