声に出して読めない日本語2。
町山智浩さんにトラックバックしていただきました。かつて「宝島30」を愛読し、「エド・ウッドとサイテー映画の世界」からの「映画秘宝」ファン(「映画宝島」も一応読んでいるけど)なので、ただただ感激するばかり。『古本マニア雑学ノート』によれば、唐沢俊一も「エド・ウッドとサイテー映画の世界」を買っているので、どこかでパクられてなければいいのだけれど。
映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
- 作者: 町山智浩
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 単行本
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そこで今日は映画ネタでいこうと思っていたら、今さっき更新された「裏モノ日記」を読んで唖然としてしまった(というわけで映画ネタは明日以降に)。
朝、布団から出たくなくてなくて(原文ママ)
9時の電話までまんじりともせず。
眠いのは健康の証拠なんだろうが。
…ちょっと待て。「まんじりともせず」というのは「眠れない(=まどろみもしない)」という意味だろう。「まんじりともせずに夜を明かす」とかそういう風に使う。朝、起きられないことを「まんじりともせず」とは言わない。普通は「うとうとする」とか「うつらうつら」だろう。というか、まんじりともしないのなら、さっさと起きればいいじゃないか(「まんじりともせず」と書きながら「眠い」とも書いているのが実に不可解)。唐沢には「分かりもしないのに難しい言葉を使うな」と何度も言ってきたが、今回はそれも言えない。だって、「まんじりともせず」や「うとうと」って別に難しい言葉じゃないんだから。みんな普通に使っているだろう。そこでいろいろ考えてみたものの、どうしてもプロのライターに対して屈辱的な言葉しか思いつかなかったので、コメントは差し控えることにする。まあ、それほどヒドい間違いなんだとお察しください。あえて言うなら、「布団から出たくなくてなくて」という誤字はちょっと可愛いと思った…それくらいしかフォローできる材料がない。
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2002/07/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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