退かぬ交尾ぬ省みぬ。
・タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』、『唐沢俊一検証本VOL.2』、『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』、『唐沢俊一検証本VOL.3』、『唐沢俊一検証本VOL.0』、「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」、「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・当ブログにコメントされる場合には誹謗中傷および個人を特定しうる情報の掲載はおやめください。守られない場合には厳正に対処する可能性があります。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
●『コミックビーム』2014年1月号の巻頭カラーは唐沢なをき『まんが家総進撃』第2話なのだが、表紙にララァさんをはじめとした『まんが極道』オールスターズが登場している(からまんブログを参照)。よく見たらギミノリもいたので笑った。今回の冒頭のエピソードはよしこさんの体験談を元にしたとのことだが、吉田戦車『まんが親』(小学館)にも似た話が出てきたっけ。そんな『まんが家総進撃』1巻は今月24日発売!
●長谷川笙子『昆虫交尾図鑑』(飛鳥新社)内のイラストはネット上の写真を無断で模写したものなのではないか?との疑惑が出ている(ITmediaニュース)。詳しい事情はNAVERまとめを参照してほしいが、この件で最も問題視されているのは、疑惑を指摘された後に飛鳥新社が疑惑を全面的に否定したこと(公式サイト)だったりする。
しかし、昆虫の姿をリアルに描いた場合に、写真における昆虫の特徴と類似するのは当然であり、また昆虫の交尾の姿に個性的体位がないのは自明であり、したがって、本件イラストが写真に類似するという理由だけで著作権侵害とならないこともまた明らかです。
というくだりは、唐沢俊一の謝罪文の
(前略)ある作品のストーリィを紹介するという性格上、参考にさせていただいたサイトとの記述の非常な類似のあることも事実です。
というくだりを思い出させる。
まず、写真を模写した場合でも著作権侵害は成立し得るし、「ある作品のストーリィを紹介する」場合に人によって違いが生じることは当ブログでも何度か説明してきたが、昆虫の交尾を絵に描くにしても同じように違いが生じるのではないか。『昆虫交尾図鑑』の表紙はカブトムシの交尾のイラストだが、ためしにカブトムシの交尾を画像検索してみると、それこそさまざまな写真が見つかるので、「昆虫の交尾を描けばみな同じようになる」とはとても言えない。もっとも、飛鳥新社は過去にも著作権侵害で訴えられて敗訴しているのだが(知財情報局)、この時も似たような主張をしているので、「大丈夫かね?」と思ったり思わなかったり。まあ、そもそもどうして「昆虫の交尾の写真集」ではなく「昆虫の交尾のイラスト集」を出したのかも個人的には気になるのだが。女の子が昆虫の交尾を描いた、というのをウリにしたかったのだろうか。
以下は余談だが、最近、星海社が自社の新人賞作品に盗作疑惑が持ち上がった際に全面的に否定したことがあって(公式サイト)、この件に関しては著作権侵害にあたらないようなのだが、それとは別に興味深い話もあったりする(はてな匿名ダイアリーを参照)。世の中は複雑だ。
それはさておき、『昆虫交尾図鑑』には唐沢俊一が関係した話が2つばかり存在する。ひとつは、『昆虫交尾図鑑』の巻末に掲載された参考にしたサイトの一覧の中に「トンデモない一行知識の世界2」が挙げられていること。もちろん、唐沢問題ではなく昆虫に関する記述を参考にしたのだろうが、それにしてもよりによって、という気がする。
もうひとつは、切込隊長が今回の飛鳥新社の対応を「唐沢俊一級やらかし」と評していること。もちろん、盗用自体が相当な「やらかし」なのだけれど、盗用がバレた後で誤った対応をとるのはもっと大きな「やらかし」である、と言えるのかもしれない。唐沢俊一も被害者を中傷しなければここまで検証されることもなかったはずなので。
●『Weeklyプレイボーイ』11月18日号P.95〜106に掲載された特集記事「できる大人のピンク話のネタ大全」に唐沢俊一がコメントを寄せていた。唐沢がコメントしていたのは、
№032 サド侯爵の性癖はマゾ
№038 亀の亀頭は頭よりデカい!?
№056 徳川家最強のゲイ将軍
№066 交尾時間約23時間、「地上の絶倫王は!?」
以上4つのトリビア。このうち№032、№038、№066は「週プレNEWS」(その1、その2)で見ることができるのでそちらを参照してほしい。ちなみに、№038のトリビアは『トリビアの泉』でも紹介されたことがある(№49)。
まず気になったのは№066。唐沢のコメントを見てみよう。
「地球上でも最も絶倫なのはガラガラヘビ。だって平均の交尾時間が22時間55分もある。猛毒を持つため、ほかの生物から攻撃される心配がないからゆっくりとセックスを楽しんでいられるのでしょうね」(前出・唐沢氏)
「絶倫」というのは持続時間だけでなく回数も問題になるのではないだろうか。たとえば、交尾の回数の多さから「絶倫」とされる動物にはウサギがいて、本家『PLAYBOY』のシンボルマークがウサギなのもその精力にあやかったという説もあるらしい。
で、唯一ネットで紹介されていない№056のトリビアもせっかくなので紹介しておこう。『Weeklyプレイボーイ』P.105より。
3代将軍、家光は30代になるまで、女性には興味を示さなかった。世継ぎ問題に頭を悩ませた春日局は「誰でもいいから種を絶やさないように」と女を集め、それが大奥になったのである。前出の唐沢氏はこう語る。
「ただ、家光が同性愛に走った原因も春日局にある。彼女が幼少時代から家光を溺愛しすぎてしまったために、家光は内向的で非常にナルシストな人間に育ってしまったのです」
同性愛に興味津々な人の割りに、どうも杜撰なものの見方をするものだ。細かいことを言えば「非常にナルシシスティックな」なんだろうけど。
溺愛される→内向的なナルシストになる→同性愛に走る
…そんなものなんだろうか? 何か差別的なものを感じるのは考え過ぎだろうか。っていうか、例の『熱写ボーイ』の連載では、家光が「同性愛に走った」のは「小さいときから政権奪取のための道具として扱われ、人間不信に陥っていた」からだと全く異なる説明をしている(2009年11月29日の記事を参照)。その場その場で思いつきで話しているから整合性が取れなくなってくる典型例かな。
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