唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

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唐沢俊一「つぶやき日記」を更新していたが、4月15日発売予定の『立川流騒動記』の赤入れを4月15日にやっているんだから、そりゃ出るわけないよな、と納得。来月には出るのだろうか。
 それにしても、今回の日記はいろいろとわかりやすかった。

13日
「1%でも危険が予想できるなら原発再稼働はするな」と言っている人たちは「1%でも危険が予想できるなら北朝鮮ミサイル落下に備えるための自衛隊の沖縄配備増強」に反対しちゃいけないよね。


 それっていっしょくたにできる問題なのか?と思うが、唐沢俊一の中では反原発の人と自衛隊配備に反対する人は近い存在らしい。このほか、石原慎太郎尖閣買います」発言を持ち上げているあたり、結局、この人は「運動」というか「反体制」が嫌いなんだろうな、と思う。「石原都知事は嫌いだけど、都知事に反対する人間はもっと嫌い」という理屈(橋下徹の人気もこれに通じるものがあるのでは)。別に反体制が嫌いでもかまわないが、どうせならもっとハッキリと体制を支持しちゃえばいいのにね。
 ついでに、「つぶやき日記」18日分で紹介されている「チェルノブイリの野生動物は放射能の影響を受けていなかった」という記事を書いている」「In Deep」というブログにリンクを貼っておく。記事の中の翻訳を読むと動物が放射能の影響を受けていないとは断定できないように見えるし、唐沢が何故これを「いい研究結果」と考えたのかも気になる。調査がよく行き届いているということなのか、自らにとって都合がいいということなのか。ともあれ、「反・反原発」「反・放射脳」という唐沢の立ち位置がいよいよ鮮明になってきたとは言える。「デマ本」で中立ぶっていたのがつくづく謎。
 そのほかにも、「追討」しまくったり飲み歩きまくったり「忙しい」アピールしていたり、唐沢俊一は通常運転のようだ。



唐沢俊一検証は確実に終わりに近づいている。…と言っても、今まで何度も「いついつまでには終わる!」と言っておきながらさっぱり終わっていないのでまるで説得力はないのだが、実際問題として調べるべきテーマが残り少なくなっているのは確かである。要は自分の作業が遅いのと「せっかくだからあれもやりたい」と欲を張るおかげでいつまでたっても終わらないわけだが、最近は「さすがにこれ以上はこだわらなくてもいいんじゃないかなー」という気持ちになっている。唐沢さんも演劇の人になっちゃうようだしねえ。
 極端なことを言えば、今突然検証を続けられなくなったとしても、これまでの取り組みで唐沢という人の問題点を十分浮かび上がらせることは出来ているという自負はある。それでも、膨大な検証を整理する必要はあるし、自分なりに唐沢問題の総括もしたいので、すぐに終わらせることは難しい。ただ、2、3残っている大ネタを取り上げて、見落としがないか著書のダブルチェックが終わった段階で総括に入る、というところまでは来ているので、今度こそイケる!とは思っている。


 そんな風にラストスパートに入ろうとしている段階で、唐沢俊一の知られざる連載を見つけてしまった。…こんなんだから、いつまでたっても終わらないんだって! まあ、正確に言えば唐沢俊一原作・ソルボンヌK子作画の連載マンガなんですが。
 連載のタイトルは『楽楽ニュース図鑑』。『サンデー毎日』1993年9月19日号から10月31日号まで全7回掲載された。…いやー、こんな連載があったとは聞いたことがなかったので見つけた時はビックリした。「裏モノ日記」にも記述はないし、ググっても出てこない。俺も1993年当時『サン毎』を読んでたと思うけど記憶にないんだよなあ。
 で、このマンガの内容というのは要するに時事問題をマンガでわかりやすく解説する、というもので、ボスニア紛争」「細川内閣」「台風」「パレスチナ問題」「コカイン」「北方領土」「平成コメ騒動」が取り上げられている。…その当時がしのばれますなあ。
 ただし。ぶっちゃけた話をしてしまうと、このマンガはさほど面白くない。というか、情報量が少ない。週に8ページ、というのは大変なのかもしれないが、描きこみが少なくて白っぽいし、写真などの図版を貼りつけて誌面を埋めていることも多く、十分な読みごたえを得られるとは言い難い。最終回である第7回目も話が淡々と進み、最後のコマの隅っこに「最終回」という写植が小さく打たれているところを見ると、打ち切りを食らったんじゃないか?という気もする。「もうちっとだけ続くんじゃ」の逆パターン。それを言っちゃおしまいよ、なのかもしれないが、作画が唐沢なをきならあるいは、と考えてしまう。
 唐沢ウォッチャーとして興味深い点を挙げると、第1回の「ボスニア紛争」でソルボンヌK子が残虐な描写を喜々として描いているあたり(キャラクターが死体の山の上でポーズをとったりする)、後の鬼畜系のマンガに連なるものを感じるし、本文中でもセルビアを悪と決めつけるアメリカやヨーロッパを揶揄しているあたりは、いかにも唐沢俊一らしいと感じた。
 あとは、疑問点を簡単に挙げていく。まず、第2回で細川幽斎関ヶ原の合戦のときに宮津城で籠城したとあるが、正しくは「田辺城」
 次に、第4回でイツハク・ラビンを「第一次中東戦争での参謀総長」と紹介しているが、ラビンが参謀総長だったのは第三次中東戦争のとき。
 第6回で日露が北方領土をめぐって対立しだしたのは、1789年の最上徳内の択捉・国後探検以来としているが、徳内は1786年に択捉に上陸している。
 第7回で享保の大飢饉を紹介する際に「あさましや 富士より高き米相場 火の降る江戸に 砂の降るとは」という狂歌を引用しているが、この狂歌天明の大飢饉のときに詠まれたものなのでは(浅間山の大噴火は天明の大飢饉の原因のひとつとされている)。また、作中に徳川幕府鎖国も15代にして解かれた」というセリフがあるが、1853年のペリー来航および1854年日米和親条約の締結によって鎖国は終了した、という見方もある(たとえば『ブリタニカ国際大百科事典』)。
 …こうして見てみると、歴史関係の知識が危ういような。


 もうひとつおまけ。第5回で「どういう人間がコカインにはまりやすいか?」として、

基本的に孤独な人間
社会的地位が高い
プライドがすさまじく高い
常に不安感を抱いている
頼るべき相手がいない
疑心暗鬼
他人に弱みを見せられない
ワンマン
他力本願だけど弱気を見せたらおしまいだと信じこんでいる

と、角川春樹勝新太郎「どこにでもいる典型的な麻薬依存タイプの卑小な俗物」とこきおろしているのだが(『サンデー毎日』1993年10月17日号P.108より)、えーと…、その条件にあてはまる人をよく知っているような…。唐沢俊一先日のニコ生で「ドラッグは体質に合わない」と言っていたから大丈夫だとは思うけれど。


 検証が終わる間際になって新たな資料が見つかるのも困り物だが、終わってから見つかるよりはまだマシと思った方がいいか。みなさんも唐沢俊一の知られざるネタをどしどしお知らせください。




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DVD 怪奇大作戦 Vol.6

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