オン・ザ・サブカルロード・アゲイン。
・タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』、『唐沢俊一検証本VOL.2』、『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』、『唐沢俊一検証本VOL.3』、『唐沢俊一検証本VOL.0』、「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」、「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・当ブログにコメントされる場合には誹謗中傷および個人を特定しうる情報の掲載はおやめください。守られない場合には厳正に対処する可能性があります。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
プチ鹿島・居島一平『思わず聞いてしまいました!!【活字版】』(スコラマガジン)は、鹿島・居島両氏によるトークライブが書籍化されたものだが、ゲストのメンツがあまりにも濃い。同じ日に大槻ケンヂと河野太郎を呼ぶトークライブって…。サブカル好きは必読、とおすすめしておくが、このトークライブの第5回(2011年2月20日開催)に吉田豪さんがゲストで登場していて、『Quick Japan』で唐沢俊一にインタビューした件で騒ぎになったことを語っている様子もこの本には収録されている。なお、この情報は旅団さんに教えていただきました。ありがとうございます。
『思わず聞いてしまいました!!【活字版】』P.157ではこの騒動は次のように説明されている。
コラムニストの唐沢俊一を吉田豪がインタビューした際に、唐沢俊一の盗作疑惑を追求(原文ママ)しなかったためにアンチ唐沢俊一派から吉田豪が不条理なバッシングを受けた件のこと。
これが適切な説明なのかは読者に判断をまかせるが、インタビューの内容については2011年2月10日の記事、騒動の流れについてはtogetterをそれぞれ両方とも見てもらえれば、なかなか複雑かつ濃密な話だったのだとわかっていただけるかと思う。あれからもう1年になるのか…。
で、「アンチ唐沢俊一派」に属していると見られているであろう(自分では「アンチ唐沢」のつもりはない)私ことkensyouhanは、『QJ』でのインタビューを当初から評価していて、twitterもやっていないので騒動にはほとんど関わっていない(ブログで取り上げはした→その1、その2)。というわけで、旅団さんには揚げ足取りを期待されたのだが、『思わず聞いてしまいました!!』での吉田さんの発言に特に異論はないので、ご期待に添えず申し訳なく思う。
しかしながら、吉田さんは興味深い発言もされているので、それをいくつか紹介していきたい。『思わず聞いてしまいました!!【活字版】』P.158〜159より。
吉田 だって、盗作問題で検証サイトとかもボコボコできて、いまだに検証され続けて、普通に考えりゃヘコみますよね。さらにパートナーだった村崎百郎さんは刺殺され、自分は大病に倒れ、奥さんとは別居っぽいとか、これは病むわなっていう状況がある。「そういう騒動もあったんで大変じゃないですか?」って話を聞いてるだけなのに、「なんで盗作のことをもっとツッコまない! おまえが糾弾しない!」って外野から怒られて。
鹿島 でもちゃんと盗作のこともツッコんでるんですよね? で「あれは引用ミス」っていう危なっかしい答えが返ってきちゃって(笑)。
吉田 引用ミスどころか、盗作検証サイトをやってる人たちをハエ呼ばわりしてて、完全に墓穴を掘ってるんですよ(笑)。現場で聞いてて、「あ、また余計なこと言ってる」って思いましたけど。
そうそう。『QJ』のインタビューで唐沢俊一は「もうこういう蝿みたいなのと遊んでる時間は僕には残っていないな」って言ってるんだよね。こーゆー風に「余計なこと」を言うからダメなんだけどねえ。まあ、ベルゼバブ呼ばわりされた、と思えばある意味光栄かもしれない。もしくはテレビバエ。
P.159、160より。
鹿島 で、唐沢さんは唐沢さんでまた原稿チェックするわけでしょ?
吉田 相当な直しでしたね。本人は、「あまりにも愚痴モードだったので、瀬戸内寂聴の講話みたいにありがたい話に書き変えた」って日記で書いてて(笑)。そこがダメなんだよ! と思って。弱ってるモードのまま出したら中立派も、「ああ、なんか大変なんだな」って思っただろうし、叩いた側も、「やりすぎたかも」みたいな流れになったはずなのに、それを「俺は全然ヘコんでないよ」って演技しちゃったせいで、「あの野郎、まだ反省してない!」になっちゃって。
鹿島 むしろ大きく見せてますよね、無頼派というか。
吉田 ガチヘコみしてるのに、「鬱って楽しいんですよ、楽なんですよ」とか言っちゃうから。
鹿島 まだそこをそういうふうに見せようと。
吉田 ボクがインタビューした翌朝ですよ。ミクシィで「みんなが俺のことを裏切って、俺は死にたい」みたいなことをつぶやいたりしてて。ここまでヘコんでんだ、と思ったんですよ。
吉田 田口ランディしかり、盗作が問題になった人は過去にもいるだろうけど、唐沢さんは開き直れる媒体があったのが損した部分でしょうね。今回の炎上は開き直ってキャラを演じ続けちゃったゆえの結果だと思いますよ。
インタビュアーからダメ出しされてます。吉田さんが仰っている通り、『QJ』のインタビューが騒がれたのは唐沢俊一が強がっちゃったからなんだろうなあ。多少なりともしおらしくしておけばよかった、というか、「みんなが俺のことを裏切って、俺は死にたい」という話こそインタビューで話さなきゃ。凄く気になるもの。あと、強がりキャラを全うしたいならmixiに愚痴を書くのもやめておいた方がいいんだろうね。…しかし、いったい誰が唐沢さんを裏切ったというのか。「唐沢俊一が誰かを裏切った」話なら心当たりはあるのだけど。
この他にも、吉田さんはインタビュアーとしてのスタンスも語られているので、騒動に関心のある方は本を手にとってほしい。居島氏は唐沢俊一と接点があるから(2011年9月11日の記事を参照)、「思わず聞いてしまいました!!」にも唐沢をゲストで呼んでほしいところだ。鹿島・居島両氏はゲストにも容赦なく切り込んでいくから、どうなるのか見てみたい。
- アーティスト: The Street Sliders,村越弘,JOY-POPS
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1996/11/21
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: プチ鹿島,居島一平
- 出版社/メーカー: スコラマガジン
- 発売日: 2012/02/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: ウィリアム・ゴールディング,ウィリアム・ウィリアム・ゴールディング,平井正穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/06/26
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
Real Action Heroes 220 デストロン 「テレビバエ」
- 出版社/メーカー: メデイコムトイ
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (2件) を見る