まだまだ大変だった。
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・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」、「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo
Twitterでの『クイック・ジャパン』インタビュー問題、ようやく終結に向かいつつあるようだけど、今回の問題が面白かったのは、かなりの騒ぎになっているのに、唐沢俊一本人がまったく関与していないこと。コンバットRECさんのツイートには笑ってしまった。
@WORLDJAPAN 次回の豪ストリームのゲストに室長と伊藤剛さんをお招きするというのはどう?
「室長」というのは藤岡真さんのことなのだが…、どうせなら唐沢さんも呼んであげて下さい! 次回の『豪STREAM』は本当に楽しみ(今日のロフトプラスワンのイベントでも少し話題になったらしいけど)。
それにしても、ここまで来ると意図的にハブにしているような感じすら受けるし、むしろ本人がいない方が面白くなってくるから不思議だ。この問題の中心には唐沢俊一という空虚な存在がいて、その周縁でこそ問題は活性化するのだろうか。まあ、この問題は後々唐沢俊一が登場して「どうも最近ネットが騒がしかったようだが…」と平静を装うことによってきちんとしたオチがつくようにも思う。
今回こんなに盛り上がったのは、現在の唐沢の立ち位置がきわめて曖昧な場所にあることも影響していると思う。最近は新聞や雑誌でも見かけないし、日記が休止しているせいで公式サイトも墓場みたいになっているけど、ごくたまにひょこっと姿を現すこともある存在。もしかすると、唐沢俊一が今こんなことになっていると初めて知った人も多かったのではないだろうか。なお、唐沢俊一問題を一から知りたい、という方はリンク集から「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになってください。当ブログを最初から読むのは大変だから。簡単にポイントを挙げておけば、
・『新・UFO入門』事件について誠意ある対応をしていない
・『新・UFO入門』以外にも盗用をくりかえしている
・雑学にガセネタが多すぎる
・オタクの第一人者として振舞っているのに実はウスい
・学歴など過去に疑わしい点が多々ある
といったところでしょうか。
それから十口三さんのツイート。
唐沢俊一についての検証班の作業は最初は面白かったが、ここんとこ1年はきめわざなしにダラダラ続く寝技の様相で中身がなかった こっそり耳打ちして試合を動かした吉田豪はミスター高橋か阿部四郎か
確かに最近はマニアックな展開が多かったかも知れませんが、唐沢俊一にとっては「ここんとこ1年」は激動の一年で、連載が4本なくなっています。今回の騒動で初めて来られた方のためにそのリストを挙げておこう。
『唐沢俊一のトンデモクロペディア』(『フィギュア王』連載)
→原稿の二重売りが発覚したために打ち切りか。その後実は三重売りだったことが発覚。
『社会派くんがゆく!』(Web連載)
→村崎百郎の死によって打ち切り。単行本未収録分の対談が何本か残っているが、どうやら完結編は出ない模様。
『世界ヘンタイ人列伝』(『熱写ボーイ』連載)
→版元の東京三世社倒産によって打ち切り。なお、このコラムは「ロバート・ケネディ大統領」というガセビアを生み出したほか、数ある唐沢のコラムの中でもその低レベルぶりは特筆に値するものであった(2010年8月30日の記事を参照)。
『唐沢俊一のトンデモ都市伝説探偵団』(『ラジオライフ』連載)
→雑誌のリニューアルに伴い終了。この連載の第1回目では「縄文人が古墳を作った」というガセビアがあったので、終了すること自体に疑問はまったくないが、『ラジオライフ』はかつて『唐沢俊一の古今東西トンデモ事件簿』で盗用が発覚した際にも連載を打ち切ることなく唐沢をフォローし続けてきたので、何故この時期に終了するのか少々疑問ではある。
で、今現在唐沢俊一の連載は、月刊『パチスロ必勝ガイドNEO』(最新号は明日発売!)での『エンサイスロペディア』と年2回刊の『幽』での『漫画についての怪談(アヤシイハナシ)』の2本である。この仕事の激減振りはなかなか壮絶なので、吉田豪さんにもう少し具体的に突っ込んでほしかったかな(もしかしてカットされた?)。唐沢は「仕事がなくなって逆に良かった!」みたいなことを言っていたけれども。
もちろん、今回の盛り上がりには唐沢俊一のキャラクターに拠るところも大きい。杉江松恋さんのツイートより。その1。
それに比べると唐沢インタビューは腰砕け感があった。吉田発言を信じるならばチェックにより角を矯められた由。これは唐沢のために残念。
その2。
いっときの古舘伊知郎が「おしゃれカンケイ」で問題を起こした芸能人のみそぎを引き受けていたのに近く、注目度の高い吉田インタビューは、巧く利用すれば一気に汚名返上のチャンスとなったはず。そこを利用しきれなかったのは勘が悪かった。
竹熊健太郎さんの意見と似ているけど、まあ、「いばりんぼ」だからどうしても素直になりきれないのだろうし、ここで素直になりきれるようなら今まで検証されていないか。早く自分の中に途方もないお宝が眠っていることに気づいてほしいものだけど。
貴重な目撃談もいくつかあった。伊織重彦さんのツイート。
唐沢俊一さんについて覚えているイメージは、ロフトプラスワンイベントで、休憩中にサブカルライター(?)志望のような若者が差し出した名刺を、薄ら笑いを浮かべて受け取り、そのまま放り出してたことだ。
下村敬治さんのツイート。
吉田豪さんに対する唐沢俊一さんの盛り上がり、そろそろ収束な感じ。唐沢さんにはご挨拶した程度なのだが、潮さんの自伝を再販するに当たって近しい人間が不快感を示していたのと、知り合いの局プロが「あの人、意外と物知らないよ」と呟いていたのが印象的だった。
下村さんのツイートは思い当たることがいろいろあって面白かった。
あと、iyonoさんのツイート。
所謂「検証」してる人達にとって今回の件で一番の損は吉田さん@WORLDJAPANに「唐沢さんより検証してる人の方がいじりがいがある」と認識されたことだよなあ…。唐沢さんの盗作事件のアレコレが広かったというけど代償大きすぎだよ…
それは唐沢俊一を甘く見すぎです。検証サイドで2年以上新ネタでいじられ続ける人なんていませんから。他の方はどうか知りませんが、自分はいじられても別に構いませんし、みなさんにはお好きなように検証を楽しんでいただければいいんです。唐沢の所業に怒ったり、「こんなのありえねえ!」と笑ったり、自分にも思い当たる点にドキッとしたりするのも自由です。
それから、今回の件で自分は何らダメージは負っていないと思います。まあ、「唐沢も検証している連中もどっちもどっち」という見方が広がったかもしれませんが、唐沢にとって「ネットで批判している人間と同レベルのプロ」と思われるのは喜ぶべきことなのか?と思います。
もうひとつ、アスペクトの河田周平さんのツイートも興味深かった。
その1。
村崎さんはきっと今頃、空の上で腹抱えて笑っていることだろう。
その2。
@ykaise ちなみにこっちは書くのも野暮なので、これのこと。http://bit.ly/ewLrUb
と、貝瀬裕一さんに今回の騒動をまとめたTogetterを紹介しているのだが、…あのー、どうして村崎百郎は「腹抱えて笑っている」のでしょうか? イマイチわかりません。それに、河田さんはTogetterを紹介されているので、唐沢俊一が盗用で騒がれているのも当然ご存知のはずなんですけど、その件についてはどのようにお考えなのでしょうか。どうして騒ぎに触れるのが「野暮」なんでしょうか? 『社会派くんがゆく! 復活編』(アスペクト)で唐沢がおかしな(それこそ「野暮」な)釈明をしなければ、ここまでの騒ぎにはならなかったはずなのですが。
でも、
「もう2度と唐沢俊一がらみでこんなに盛り上がることはないんだろうな…」
と思うと、『けいおん!!』20話ラストのような寂寥感に襲われないこともない(映画は12月かあ)。
「唐沢俊一検証は、永遠に炎上です!」
…いや、それはちょっとマズいかな。たまにならいいけど。

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