唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

「唐沢俊一の正体」はもうバレバレ。

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
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karasawagasepakuri@yahoo.co.jp



唐沢俊一の新刊『トンデモ非常時デマ情報レスキュー』(発売:コスミック出版、発行:ブリックス株式会社)の紹介は一旦お休み。なお、全4回の予定を1回延長して、4回目で小ネタを拾って、5回目で結論を出すことにした。古賀さんがtwitterでこの本の問題点を指摘されているので、そちらも参照してほしい。
 ちなみに、この記事を書いている現在、Amazonでは『トンデモ非常時デマ情報レスキュー』の新刊での取り扱いをしていない。在庫切れ? 他のネット書店では取り扱いをしているので、いずれ復活するとは思う。



額田久徳さんがtwitterで今回の『エンサイスロペディア』に苦言を呈されている(1月23日の記事を参照)。
 額田さんのツイートを読んで一番最初に思ったのは「ああ、俺以外にもあのコラムを読んでいる人がいたんだ」ということ。掲載誌の『パチスロ必勝ガイドNEO』もあまり見かけなくて、自分は『NEO』を入荷する書店を3軒ほどおさえていたのだが、そのうち2軒は最近になって取り扱いをやめてしまったので、残り1軒がやめたらどうしようか不安に感じている(ネットで買えばいいだけの話だが)。休刊してしまった『熱写ボーイ』にも言えることだが、最近の唐沢俊一は見つかりづらい場所で仕事をすることが多く、検証人泣かせである。


快楽亭ブラック立川談志の正体―愛憎相克的落語家師弟論』(彩流社は、談志師匠がいかにケチでさみしがりやだったかを描いた快著である。かつての師匠をブッタ斬っているのだが、語り口にユーモアがあるのに加えて、師匠とのいい思い出もちゃんと書いているので読んでいても不愉快ではなく、自分などはかえって談志師匠への好感度があがってしまったくらいだった。また、暴露話だけでなく『芝浜』批判なども面白いので、興味のある方はぜひ手にとってみてほしい。
 …さて、唐沢俊一検証サイドにとって興味深いのは、この本が唐沢俊一プロデュース・立川談之助立川流騒動記』にどのような影響を与えるか?である(2011年10月22日の記事を参照)。『立川談志の正体』はかなり中身の濃い本なので、先を越されたのは結構痛いと思う。談志師匠が亡くなって早々と本を出したブラック師匠がエラいのか、時間をかけすぎた唐沢Pと談之助師匠がいけないのかは判断が分かれるところだが。
 ちなみに、『立川談志の正体』にも唐沢Pと談之助師匠の名前が出てくる。P.89より。

 雑学博士の唐沢俊一曰く、落語界で一番頭が良いのは立川談之助だって。この時(引用者註 いわゆる「立川談志居眠り裁判」)ばかりは確かにそう想ったね。

 ブラック師匠がどうしてそう思ったのかは本で確認してもらいたい。『平成極楽オタク談義』にゲスト出演した際にロリコンについて滔々と語っていた談之助師匠には、確かにある意味での知性のきらめきを感じたものだが…(2010年10月24日の記事を参照)。


 もうひとつネタを紹介。まずは唐沢俊一村崎百郎『社会派くんがゆく! 死闘編』(アスペクト)P.240の唐沢の文章。

 昭和が終わる間際、落語家の立川談志が、高座で『ゲケツの鬼太郎』という替え歌を歌っていた。もちろん、アニメの主題歌のパロディで、“ゲ、ゲ、ゲケツのゲ”で始まり、
「××は死なない〜意識もなんにもない」
という、大変にケッサクな歌である。私は長いこと、それを談志の自作だと思って、自分は右翼団体の相談役なんかやっているくせに高座ではそういう歌を歌っている談志を、エライナアと尊敬していた。
 ところが、どうも最近、あれは実は辻本清美(原文ママ)、石坂啓をはじめとする、ピースボートのメンバーが流行らせた歌であるらしい、と聞いて驚いた。辻本(原文ママ)も石坂も私は大嫌い(正確に言うと大の大の大嫌い)なのであるが、こんな替え歌の才能があるのなら、少しは好きになってやってもいいかな、と思えてきたものであった。したがって、いま現在は辻本清美(原文ママ)のことは、私は大の大嫌い、程度なのである。才能への尊敬の現れである。


 ところが、『立川談志の正体』P.100〜102にはこのようにある。

 この年の秋に昭和天皇が下血し、世の中は自粛ムード一色だった。TVではまずお笑い番組が放送を自粛した。天皇陛下が苦しんでいるのに、国民が笑うのは如何なものかと。

 そんな時、立川談之助が作ったのが「ゲゲゲの鬼太郎」の替え歌だ。

 家元、この歌が気に入って、十二月のひとり会でお客さんと合唱した。東京スポーツの家元の死亡記事の中で、家元が如何に凄かったかの証明として、昭和天皇が危篤の時にこの歌を歌ったエピソードが載っていたが、家元じゃなくて談之助作だってえの。


 …というわけで、ブラック師匠によると「ゲケツの鬼太郎」の作者は談之助師匠らしい。唐沢説とは違う。…ドユコトー? この真相は『立川流騒動記』で明かしてほしいところだ。なお、「ゲケツの鬼太郎」の歌詞は『立川談志の正体』に掲載されているので、興味のある人はそちらをチェックしてもらいたい。ブラック師匠は談志師匠が「悪者ぶりっこ」だったことを本の中で突っ込んでいるが、この歌もそのあらわれなのかもしれないし、替え歌に感心している唐沢俊一もまた「悪者ぶりっこ」である点も考えさせられる。


立川談志の正体―愛憎相克的落語家師弟論

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パチスロ必勝ガイド NEO (ネオ) 2012年 03月号 [雑誌]

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社会派くんがゆく! 死闘編

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