双子さんグラフィティ。
唐沢商会『怪体新書』(光文社)の適当な箇所を埋めていくシリーズ&使いまわしの指摘。P.68より。
「『ターミネーター2』でなんにでもクニャクニャバケちゃうアンドロイドがヒロインのサラにバケて、画面に同じ顔が2人そろう場面がありますが」
「このシーン、SFXではなく、サラ役のリンダ・ハミルトンが実は双子で、その姉だか妹だかのほうに同じメークをして演技をさせた、という話です」
『ターミネーター2』で「にせサラ」を演じたのはリンダ・ハミルトンの双子の姉であるレスリー・ハミルトン( Leslie Hamilton )。
同じくP.68より。
日本で有名な双子というとおすぎとピーコでしょうか
昔、マンガ家で山根赤鬼・青鬼という人がいた(いまでもいるが)
「少女漫画家にもいたはずである」
おもいだせないけど
これは大橋薫・楠桂姉妹のことだろう。元「ファンロード」読者だからわかるw 「貴様、ローディストだな!」(山本弘会長は今でも「ファンロード」を読んでるのかなあ)
大橋薫は現在「TECHGIAN」でエロゲーについてのイラスト入りコラムを書いていたりするからちょっとビックリしてしまうんだが。なお余談だが、山根青鬼の方がお兄さんである。もうひとつ余談をすると、最近の漫画家で双子といえば、『NARUTO』の岸本斉史は双子である(弟の岸本聖史も漫画家)。あと、「なかよし」で『プリキュア』シリーズを描いている上北ふたごは双子の姉妹のペンネームである(マンガの方がアニメより可愛いかも)。
P.68〜69より。
小学生のころ深谷リカちゃんという頭のいい女の子の隣の席でした(俊一)
クラス替えがあったのだがまたリカちゃんの隣りの席に座れたので話しかけたら
「あたし妹のサクラコ」
しばらくコンランしていた。
ちなみにどちらも頭がよかったがリカちゃんは国語や社会、サクラコちゃんは算数と理科が得意だった。文系・理系は双子でも違うのだなあ
「また双子の親って必ずおもしろがって同じ服着せて他人の目をコンランさせたがるんですよね」
「それゆえ双子は自己主張や個性の発揮が普通の子より多少遅れるというが」
このエピソードは『トンデモ一行知識の逆襲』で使いまわされていて、「トンデモない一行知識の世界OLD」で突っ込まれている。
P.69より。
動物の場合は、この一卵性が定着しているものがあり、たとえばアルマジロは必ず一卵性の四つ子しか産まない
このトリビアは『トンデモ一行知識の逆襲』で使いまわされていて「トンデモない一行知識の世界OLD」で突っ込まれている。
同じくP.69より。
それはともかく、米の一卵性双生児、ジャクリーン姉妹は生まれてすぐ離れ離れになり
お互いの存在すら知らなかったのだが
26歳のとき、たまたま同じ遺伝病のために入院して、その病院で対面した。ホクロ、アザ、小指の曲げ方、ヒザの病気、腎臓の病気と、すべて同じだったという
このエピソードも『トンデモ一行知識の逆襲』で使いまわされていて「トンデモない一行知識の世界OLD」で突っ込まれている。『怪体新書』ではネタ元である『超常現象の謎に挑む』(教育社)が参考文献として挙げられているのでまだマシなのかもしれないが。
P.69〜70より。
さらに遺伝とは関係ない部分でも妙に一卵性双生児というのは似てくる。
1979年に報告された例だが
生まれたばかりで名前もついていない一卵性双生児がそれぞれ別の家庭に引き取られたが両方とも偶然に親に「ジェイムズ」と名付けられた
「まあ、ジェイムズって顔だったんだろ」
引き取った家庭はそれぞれもう1人の養子をもらっていたがその名前はどっちもラリーだった(こっちは双子じゃない)
2人とも犬を飼っててその犬に「トロイ」と名をつけていた
2人ともリンダという女性と結婚し離婚したあとベッツィという女性と再婚した
子供が生まれると片方はアランと名付け、片方はアレンと名を付けた(惜しい!)
2人とも別荘がフロリダにあり愛車は両方ともシボレー
2人ともガソリンスタンドとハンバーガー屋でバイトをしており警察に勤めていたことがあった
このエピソードも『トンデモ一行知識の逆襲』で使いまわされていて、「トンデモない一行知識の世界OLD」で突っ込まれている。
P.70より。
かと思うと一方がユダヤ人、一方がドイツ国籍となってナチスに入っていた双生児の例もあるのだが
幸いなことに再会したときには戦争は終っていたという
…いい加減ウンザリしてきたが、このエピソードも『トンデモ一行知識の逆襲』で使いまわされていて、「トンデモない一行知識の世界OLD」で突っ込まれている。
で、『怪体新書』の方ではこの後「親は全く違うが同日同時刻に生まれたアストロ双生児」の話として、ジャクリーン・ルスチャーとエリザベス・ボックスハートという2人の女性の話になるのだが、これも『超常現象の謎に挑む』にあるネタなんだろうか。『トンデモ一行知識の逆襲』に「アストロ双生児」の話が載っていないのは、『逆襲』の文章の初出が「UtaN」1996年5月号だったからなのかもしれない(『怪体新書』の初出は「Gainer」1994年5月号)。あれは「科学雑誌」だったし。中学のころ学校の図書室でよく読んでたなあ。
…結局のところ、『超常現象の謎に挑む』にあったネタをそのまま使っただけでなく使いまわしまでしていたことに呆れてしまう(しかもガセを混入させている)。双子のネタだからって2回使っていいわけじゃないんだからさあ。
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