唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

通称「トリビアの先生」の割りには扱いが悪くないか?

『世界の猟奇ショー』P.187

今でも残る床屋の赤と青のダンダラ模様は動脈と静脈を表しているのであった

 床屋の看板である「三色ねじり棒」「サインポール」の由来について書かれた文章だが、赤と青について説明しているのはいいとしても、何故白について書いていないのか。赤=動脈、青=静脈、とする説を説明する場合には白=包帯とするのが普通なので、唐沢の説明は不十分である。
 とはいえ、この説はサインポールの由来について唱えられている説のひとつにすぎない。他にも外科医が瀉血のときに使用した棒がもとになったという説などがある。また、サインポールが初めて登場した頃には医学が未熟で動脈と静脈の違いは明らかでなかったとして、赤=動脈、青=静脈とする説を否定する意見もある。
 さらに興味深いのは、この説が唐沢がスーパーバイザーをつとめていた『トリビアの泉』2005年7月20日放送分でガセビアに認定されてしまったことだ。唐沢は『トリビアの泉』のスーパーバイザーという肩書きによって大いに名前を売ったが、実際のところ唐沢の著書に載っていたトリビアで番組に採用されたものはそんなに多くなく、あの番組のヒットにどの程度貢献したかは不明である。他にも『トリビアの泉』によってガセビアに認定されてしまった唐沢の著書に載っていたネタがあることから、スーパーバイザーって一体なんなのかと考えさせられる。 余談だが、下の記事にある「ジンギスカン料理はモンゴル民族が起源」とするガセビアも、やはり『トリビアの泉』でガセビアに認定されている(2005年10月26日放送分)。