東京情報三十秒。
ドーリットル中佐空襲記。
●最新の「つぶやき日記」を見る限り、唐沢俊一の体調がかなり心配。心臓を悪くした過去のある人が「肩から背中にかけて鉄板が入ったように重く」だの手足にしびれがあるだのと言ったら、それは…。まあ、向こうは俺の言うことなど聞きやしないと思うが、身近な人はどうか気にかけてあげてほしい。近いうちに新刊発売の記念イベントでもあればなあ(2009年5月29日および6月13日の記事を参照)。
●日垣隆がFacebookでジャーナリスト廃業を宣言しているが、新しい仕事のラインナップが凄まじい。まず「ギャンブラー」が凄いが、「和平」「救済」「武器撲滅」というのは一体何なのか。「日垣隆=リアル、唐沢俊一=ファッション」という以前からの考えはたぶん当たっているような気がする。唐沢さんは「ファッション鬼畜」「ファッションオタク」でもあって、かなりのお洒落さんだ。日垣さんはファッションに凝りすぎてリアルになっちゃったのでは。
●前回の記事で取り上げた「唐沢俊一は『東京情報』の中の人なのか?」という疑惑に関して証拠を追加しておく。
そこから小田急地下に行って(買ってすぐのコート着用)、朝食用の果物買い、時間見たら4時半。一週間あいだが空いた電話取材が今朝の電話で5時予定なので急いで帰宅。なんとか着替えやトイレ等済ませたところで電話。お題は「女性手帳」。大ネタは用意していたが、それより最後にほぼアドリブで出したネタの方がウケた。
まあ、「今回、着地が難しいネタだと思っていたんですが、流石唐沢さんにかかると」となどとお世辞(だろう)言われて気分よし。ただ、毎回そうだが一時間の電話で、7〜8枚くらいの原稿書いたのと同等にくたびれる。ベッドに寝転がってmixiとかしているうちに眠ってしまう。
「雑誌の新聞」より『週刊新潮』5月23日号『東京情報』の見出し(サイト内を「東京情報」で検索すること)。
東京情報/女性手帳
ヤン・デンマン/少子化対策、バイアグラ、カトリック、フランス、セックス
週刊新潮 2013.05.23 (P.106)
はい、これもカブってますね。日記に書かれたインタビューの内容がインタビューが収録された翌週発売の『週刊新潮』に掲載されている『東京情報』とネタがカブっている、という流れも同じ。もちろん、だからといって決めつけはいかんよ(オウム事件の時の小林よしのり風)。
●『週刊新潮』は近所の図書館にバックナンバーがあるので、過去の『東京情報』をチェックしてみたが、フェミニズムやダイエット・ブームを皮肉ったり、ところどころに無神経な記述が散見されるあたり、いかにも唐沢俊一っぽいのだが、スタイルが似ているからといって決定打にはならない。3月21日号掲載分の第11回に出てくる多胡真蔭の話を唐沢さんも昔していたが(2009年11月29日の記事を参照)、同じ話をしていたとしてもやはり決定打にはならない。
唐沢俊一が『東京情報』の中の人だと断定できない以上、『東京情報』を本格的に取り上げるのはやめておくが、少し気になった回があったのでひとつだけ紹介しておく。
問題の回は1月31日号P.108〜109掲載の第4回、「体罰」をテーマにした回である。この回ではヤン・デンマン氏が桜宮高校の問題への橋下徹大阪市長の態度を皮肉りつつ、
今回のケースは例外であり、「体罰一般」についてはそう簡単に否定できるものではない。
と言う。
デンマン氏と一緒に会食していた友人のイギリス人記者も「パブリックスクールでも体罰は禁止だが復活を望む声もある」と応じ、やはり友人のフランス人記者もレヴィ=ストロースを持ち出して「体罰は大人になるためのイニシエーションだ」と賛同している。同じフランス人でもダヴィド・ドゥイエは体罰問題を厳しく糾弾していたが…。
すると、3人の話を聞いていた老人が「よく言って下さった」とばかりに会話に加わってくる。デンマンさんたちが何語でしゃべっていたのか少し気になったが、この老人はいわゆる「無理偏に拳骨」を否定的にとらえていない変わった人で、山田風太郎『戦中派不戦日記』の中に出てくる、「アメリカに媚を売ってでも金儲けしたい」と言った友人をみんなで泣きながら鉄拳制裁した話を持ち出して、
体罰には愛がなければだめですよ
とまとめていた。
…いや、教師や親からの体罰と友人から殴られるのとでは話が違うし、桜宮高校の教師だって彼なりの「愛」で教え子に暴力をふるっていたのでは? とすごくモヤモヤさせられたのだが、ここで思い出したのは、唐沢俊一の体罰についての考え方である。唐沢俊一・村崎百郎『社会派くんがゆく・逆襲編』(アスペクト)P.207より。
村崎 例えばこんなのがニュースになること自体が信じられないけど、久留米の小学校で校長先生が生徒に平手撃ちの体罰くらわせて、怪我させたからって大騒ぎになってんのな〜。でも、ウチの親父も教師だったけど、けっこう平気でバンバン生徒ブン殴ってたぞ。
唐沢 オレの高校の同級生なんか先生に回し蹴りくらってあばら骨にヒビが入ったんだけど、別に訴えたりしなかったもんな。子供のうちは多少でも痛い目に遭っておけば、いずれ同じようこと(原文ママ)が起きたときの免疫になるんだよ。そういう教育のあり方を、母親どもが文句言ってくることで全部否定されちゃった。
村崎 だから、少しぐらい教師に殴られて怪我したって全然へっちゃらって子供に育てなきゃいけないのよ、親の方も。
唐沢 母親が潔癖症なもんだから、子供の方も無菌で育てようとする。でもいずれは雑菌だらけの世の中に出ていかなくちゃいけないんだからさ。ウチの親なんか、子供のときからオレの足が悪いのを見て「ビッ×」とか「障害者」とか、平気でボロクソ言ってたからね(笑)。さすがに腹が立ったけど、おかげで外で同じようなこと言われて傷ついたことなんて、いまだかつて一度もないもの。
伏字は原文ママ。体罰が学校教育法で禁止されているのは言うまでもないことだが、このくだりを読んで思ったのは、「唐沢さんって誰かに殴られたことはあるのかな?」ということである。上の会話で出てくる「回し蹴り」云々も彼の友人の話である。そして、これもやはり上の会話で出てきているが、唐沢俊一は幼い頃から足に障害のある人で、そんな子供を親や教師が殴ったりするとはちょっと考えにくいのではないか。自分の同級生にも障害のある子がいたが、他の同級生もみんな優しく接していたものだ。体罰を容認する人は、過去に自らが体罰を受けたことをプラスにとらえているために「体罰を全否定すべきでない」と考えているのだろうが、中には体罰を受けたこともないのに体罰を容認する人というのももしかしたらいるのだろうか。「免疫」云々は『東京新聞』の伝説の迷文句「なぁに、かえって免疫力がつく」みたいだ。
それから、唐沢は親が厳しかったかのような言い方をしているが、自分の見る限りでは唐沢は親御さんからかなり大事にされている(2009年2月19日および2010年12月10日の記事を参照)。親から大事にされるのを恥ずかしがる心理、というものがあるのかもしれない。
※ 粗忽亭主人さんのご指摘に従い訂正しました。
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