Shokatai. - 唐沢俊一検証blog

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　日垣隆が相変わらず素晴らしすぎる。やっぱ検証すべきか。

　今回は『週刊プレイボーイ』2006年4月18日号掲載の『唐沢俊一の名も無く美しいニュースたち』第50回を紹介する。このコラムは唐沢とおぐりゆかの掛け合いによって進められる形式を取っている。『週刊プレイボーイ』P.134より。

おぐり　はいーっ、みなさま、お待ちかねの春ですーっ。春でございますーっ！　るー、らんらん。

唐沢　元気なのはいいが、あんまり騒ぐな。木の芽時は、やっぱり変なのが増えるなあと思われる。

おぐり　なんですか、失礼な。……そもそも本当に春先にはそういう方って増えるんですか？

唐沢　うん、春季軽躁病といって、これは統計的に見ても正しいらしい。

おぐり　やっぱり！　なんですか、お花見が楽しみで待ち遠しくて外にさまよい出すわけですか。

唐沢　いや、日光の照射量の問題だな。人間の額の裏側には松果体という光を感じる部分があって、冬の間、ここに当たるお日さまの光が少ないとウツウツとしてしまうんだ。逆に春になると、反動で今度はプチ躁状態になってはしゃぎすぎたりする。おぐりは慢性かもしれんがな。

おぐり　そういう人と一緒にしないでくださーい！（足が出る）

唐沢　痛いって。……ほら、そういうふうにすぐ手や足が出るのも躁状態の特徴だ。少し額に日光よけのバンソウコウでも貼ったらどうだ？

おぐり　『三つ目がとおる』の写楽呆介ですか、わたしは！

　躁状態について全体的に安易な書き方をしているようにも思うが、唐沢俊一はこの「松果体」のネタを『唐沢俊一の雑学王』（廣済堂）での使いまわし（藤岡真さんのブログを参照）に続いてここでも使いまわしている。発情したりリズムを整えたり、松果体ってどんな便利器官なんだよと。デカルトもビックリしてフロム・ビヨンドしちゃうって（バーバラ・クランプトンはエロい）。『アストロ・ゾンビーズ』みたいに額に懐中電灯をあてたら鬱状態が治るというのか。

最近DVDが発売された。

　あと、細かいミスだが、『三つ目がとおる』の主人公は写楽保介。『電脳なをさん愛憎版』（エンターブレイン）で唐沢なをきが「和登さん萌え」を語っていたのはよかった。もしかすると最強の「ボクっ娘」かもなあ、和登さん。やはり手塚治虫は偉大。『週刊少年チャンピオン』短期連載中の宮崎克・吉本浩二『ブラック・ジャック創作秘話』も面白い。『昭和の中坊』の絵柄で描かれた手塚先生がしっくりくるのが不思議と言えば不思議。