唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢のためのガイダンス。

 唐沢俊一氏と町山智浩氏のバトルも一段落ついたようだが、きっかけになった『シン・ゴジラ』の評価の違いはともかくとして(この辺の話はまた後日)、第2幕の盗用疑惑をめぐる話についてはいまひとつよくわからない人がいらっしゃるかもしれない。なにぶん盗用疑惑が10年前の話である。そこがわかっていないと「どうして町山さんはあんなに怒っているんだ?」と不思議に感じてしまうのも無理はない。バトルに関連して当ブログにもリンクがあちこちで貼られているようだが、当ブログはブログ主が考えなしに気儘に書きまくっていたために初心者にはきわめて厳しい仕様になっている(猛省)。そこで今回は新しく来られた方のために唐沢問題の簡単なポイントを取り急ぎ説明しておくことにする。


1.盗用について
 バトルで問題になった『新・UFO入門』における盗用については、リンク集の「唐沢俊一まとめwiki」で一連の経緯が説明されているので、そこでごらんになって欲しいが、簡単に言えば、盗用の被害者である「漫棚通信」の管理人氏から抗議を受けた唐沢氏がいったんは謝罪したものの、その後何回にもわたって被害者をクレーマー扱いするなど反省しているのか疑わしい態度をとっているのが問題視されている、ということになる。
 また、盗用については『新・UFO入門』だけでなく唐沢氏の他の文章にも見られていて、今回唐沢氏は『新・UFO入門』での盗用について、あくまで故意ではなく過失である旨の釈明をされていたが、これらの盗用についても過失を主張されるのだろうか。以下に当ブログで盗用を取り扱ったエントリーのリンクをいくつか貼っておく。

唐沢俊一のトンデモ事件簿』より、その1(本文比較対照表
唐沢俊一のトンデモ事件簿』より、その2(本文比較対照表
唐沢俊一のトンデモクロペディア』より(本文比較対照表
『昭和ニッポン怪人伝』より(本文


 他にもたくさんあるのだが代表的なものはこんなものだろうか。それから、雑学にも多くの疑惑があって、中でも「トンデモない一行知識」で紹介されている「ガウディ」「おさえるつけ」も忘れがたい。
 また、唐沢氏は過去の自らの文章を使いまわすことが多く、そんな省エネすぎる姿勢もコピペの常態化につながっていたように思われてならない。それが最も顕著にあらわれた原稿の二重売り、ならぬ三重売りについては以下のエントリーを参照されたい(その1その2)。


2.著述の誤りについて
 町山氏とのバトルでの唐沢氏のTweetで個人的に一番ショックだったのはこれである。

私の原稿には不正確な情報が多い。それは認めます。原稿執筆のポイントをそこに置いてないためです。当時主な仕事先だったレディース誌ではロクなチェック時間もないまま掲載されてしまう場合も多かった。自分で読み返して忸怩たる思いにかられる場合もまま、あります。そこは反省しないといけません。

 認めちゃったよ。ならば「原稿執筆のポイント」を何処に置いていたのか気になるが、それにしても間違いが多すぎる。挙げていけばキリがないが、ブログ主が呆然とさせられた、一周回って好きになってしまったミスを以下に紹介しておく。

ロバート・ケネディ大統領
ウサギとウナギを間違える
フルメタル・ジャケットとビクトリア女王
『ライ麦畑でつかまえて』紹介文
ワシントン殺人事件
ショーン・コネリーとハギス
縄文人は古墳を造った
参勤交代ってそんなんだっけ?
パチスロなのに何故か玉の話
HのあとにIがある

 「なにしろ、とはいえ」は間違いではないけどすごく好き。思い出すだけでニコニコしてしまう。あ、そうか。もしかすると唐沢さんの「原稿執筆のポイント」って読者を笑顔にさせることなのだろうか。
 でも、逆に腹立たしいのもある。明らかに詳しくないのにあれこれ論じているのはイラッとしてしまう。たとえば、野球とかプロレスとか。「オタク第一世代」を名乗っているものの仮面ライダーを観ているかも怪しい。というか、1980年代以降のアニメ特撮の知識はきわめて疑わしいと言わざるを得ない。いずれにしても、ガセビアがあまりにも多すぎて自分でもよく覚えていないので、これで興味が持てた方は当ブログの過去エントリーをたどるという一種の地獄巡りに旅立ってみたらいかがだろうか。


3.過去について
 青山学院大学を卒業しているのか? という話は未だに決着していないが、『ぴあ』で手塚治虫に名指しで批判されたという話は明らかに盛りすぎである(2008年11月18日のエントリーから全7回にまとめてある)。イッセー尾形の件はまだ語れないのだろうか。


4.ギミノリについて
 バトルの中で町山氏がこんなtweetをしている。このイラストは一体なんだ? とお思いの方もいらっしゃるだろうが、ブログ主は「なんたる鬼畜の所業!」と愕然としてしまった。実はこのイラストは、唐沢氏の実弟である唐沢なをき氏の『まんが家総進撃』(エンターブレイン)第26話「ヤングギミノリ」のヒトコマなのである(現在は単行本第4巻に収録)。ギミノリというのは、『まんが家総進撃』の前作にあたる『まんが極道』から登場したキャラクターで、自らの世代を誇る一方で年上も年下も罵倒しまくるどうしようもない老オタクなのだが、その行動がどう見ても誰かさんをモデルにしているとしか思えないので、当ブログおよび唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板のアイドルに祭り上げられていたキャラなのである。ギミちゃんの過去の活躍については以下のエントリーを参照してほしい。

『まんが極道』62話「老後」および71話「老後後」
77話「老後後後」
『まんが家総進撃』6話「老後後後後」
13話「老後後後後後」
26話「ヤングギミノリ」

 なお、話数は雑誌掲載時のものである。そんなマンガをよりによって実の弟が描いているというのも味わい深すぎるのだが(唐沢兄弟にもいろいろな事情があるので当ブログの過去のエントリーを見てほしい)、町山さんも本人にそれを直でぶつけるなんて鬼すぎる、と思ってしまうのである。というか、ギミノリって意外と知られていたのか、という驚きもある。ちなみに、唐沢氏と親しい芦辺拓氏もTwitterでこのコマに触れている。まさか…。



 とりあえずこんなところだろうか。簡単にまとめれば「複数の盗用疑惑に加えて、記述に間違いが多く、オタクとしての知識も疑わしい」といった感じ。もっといいように言ってあげたいけど残念ながら自分に嘘はつけない。唐沢氏が盗用の釈明をしなければこんな文章を書かなくても済んだんだけどね。


本当は検証を総括する同人誌のタイトルにしたかったけどまあいいや。


困惑されて。

 唐沢俊一氏のtweetに「漫棚通信」の管理人氏がtwitterで反応している。

うーん、唐沢俊一問題がこんな展開をしているとは。「謝罪金の支払い用意があることを伝えました(金額は上記弁護士さんによる設定額)」 金額の提示はされなかったので、盗作慰謝料とはいくらぐらいのものなのか、今からでも知りたいところ。>

 唐沢氏のこのtweetへの反論だろうが、言っていることが全然違う。

同時に、精神的苦痛を与えたことへの謝罪金の支払い用意があることを伝えました(金額は上記弁護士さんによる設定額)。しかし、相手はその提案を拒否し、「訴訟の準備をさせていただきます」という内容のメールをよこして後、連絡が途絶えました。


 次いで、唐沢氏がTwitter「もとから先方とは感情的にいい関係ではありませんでしたから」と言っていたことに対する「漫棚通信」氏のtweet

関係といっても、作家とその読者、逆にブロガーとその読者、という関係だけです。以前にネットバトルしたこともありませんし。

 困惑しているじゃないか。ただ、「漫棚通信」氏が過去に唐沢氏が原作を担当したマンガにツッコミを入れたところ、唐沢氏からメールが送られてきたことはあったようだ(漫棚通信)。2004年のことだが、どちらにしても別に感情を害するやりとりとも思えない。


 唐沢氏が盗用の件を釈明すれば「漫棚通信」氏もそれに応じてくることは明らかなのに、証拠も出さずに言いたいことだけを言い募る唐沢氏の考えがどうしても理解できない。「漫棚通信」氏を引っ張り出そうとしているのか? とも思ったが、今のところ反応していないし、唐沢氏の一連の釈明に納得している人も見かけない。一体何がしたかったんだろうなあ。



ボウイング奏法。この歌には盗用疑惑がある。


レッド・ツェッペリン

レッド・ツェッペリン

ジ・アバヴ・グラウンド・サウンド・オブ・ジェイク・ホルムズ

ジ・アバヴ・グラウンド・サウンド・オブ・ジェイク・ホルムズ

どこまで続く泥濘ぞ。

 唐沢俊一氏が凄いことを言い出しているので当ブログも長い休みのツケを払う格好にならざるを得ない。


 町山智浩氏とのTwitterでのやりとりをそのまま挙げていく(赤字が唐沢氏、青字が町山氏)。

https://twitter.com/TomoMachi/status/924073027519647745

9年前にさっさと盗用を認めて謝罪していれば終わったことなのに、そうやって言い訳をいくら重ねても盗用という結果は変わらないし、被害者の気は収まらないし、自分を卑怯に見せるだけだから、今からでもきっぱり盗用を認めればいいのに。

https://twitter.com/cxp02120/status/924074903543857152

先方からの要求が「謝罪しても終わらせない」という内容のものでしたから。出版社の方で、それでは受け入れられないと判断したのも当然と思います。

https://twitter.com/cxp02120/status/924076816079364096

あと、私は「結果的に盗用になった」ことを認めるのにやぶさかではないですよ。先方が要求しているのはあくまでも「最初から盗用の意思があった」ことを認めろ、と言っているわけです。これを認めることは真実でない故できない、と言っているんです。

https://twitter.com/TomoMachi/status/924079650267004928

なんで被害者に対して上から目線なんだ? 謝罪に必要なのは反省の深さを示して被害者の怒りを鎮めることなのに、そんなに自分を守ることばかりじゃ、謝罪になってない。一生盗用の汚名がついてくるだけだ。

https://twitter.com/cxp02120/status/924083342852554753

最初はそのつもりでいましたよ。でも、その後、先方の真意が謝罪を求めることではなく、ひたすら私の悪評を広めるということ(もとから先方とは感情的にいい関係ではありませんでしたから)にある、とわかり、これは謝罪をどれだけ続けても千日手にしかならない、と判断しました。

 なるほど、唐沢氏にとって「漫棚通信」の管理人氏はやっぱりクレーマーになるわけで、『社会派くんがゆく! 復活編』(アスペクト)のコラムは鬼畜を演じていたわけではなく偽らざる本音だったということか。
 それにしても驚かされるのは「もとから先方とは感情的にいい関係ではありませんでしたから」という部分。そんな人のブログを参考にするのか、コピペするのかと。あと、唐沢氏がいい感情を抱いていなかったとしても「漫棚通信」氏は少なくとも盗用されるまでは唐沢氏に含むところはなかったのではないか? と「漫棚通信ブログ版」で初めて盗用を指摘したエントリーの冒頭部分を見ても感じる。

昨夕、ソファに寝っ転がって、唐沢俊一『新・UFO入門 日本人は、なぜUFOを見なくなったのか』(2007年幻冬舎新書)を、へらへらと楽しく読んでおりましたところ。

 いい読者じゃないか。そんな人から盗用しただけでも罪深いのに「もとから先方とは感情的にいい関係ではありませんでした」と言い放つとは…。それに「謝罪しても終わらせない」というのも妙で、それでいて金銭を要求されていたわけでもなさそうなので、一体何を要求されていたのか気になる。
 もうひとつ、「先方の真意が謝罪を求めることではなく、ひたすら私の悪評を広めるということ」にも疑問を感じる。「漫棚通信」氏が唐沢氏の悪評を必要以上に広めようとしているとも思えない。ブログでの反論にしても「普通の人が盗用されたならあれくらいは当然反論するだろう」という常識の範囲内に収まる程度のものである。自分は唐沢氏とは違って「漫棚通信」氏に直接お目にかかったこともあるが、穏やかそうな紳士で唐沢氏の悪口などまるで口にされなかった(メールのやりとりもしたことがあるがそちらでも同様である)。その点でも違和感を覚える。しかも、「漫棚通信」氏に本当にそんな狙いがあるのであれば、今回町山氏とのバトルに関連して唐沢氏が自分から盗用騒動について釈明しだしたのをこれ幸いと再び「ひたすら私の悪評を広め」ようとしてくるはずで、唐沢氏は自分から「悪評を広める」アシストをしてしまっているのだ。それとも、「漫棚通信」氏に反論してきてほしいのだろうか。唐沢氏の意図は分からないが、ともあれ彼の主張が「謝罪したかったが相手に拒否された」から「相手が悪評を広めようとしていたから謝罪しなかった」にスライドしたのは確かである。
 唐沢氏が謝罪すれば今更こんな騒ぎが起こった意味もあったかと思うが、それはかなわないようでつくづく残念だ。


 

10年目の告白。

 唐沢俊一氏と町山智浩氏のバトルは依然継続中だが、町山氏に「『新・UFO入門』幻冬舎新書)で盗用された被害者に謝罪していない」と指摘された唐沢氏が自らの見解を滔滔と語り出したのには驚かされた。せっかく久々に商業誌に文章が掲載された(後日紹介予定)というのに、自分から蒸し返すとはなかなかに勇気のあるふるまいである。
 唐沢氏の説明は町山氏のTweetからたどれるが、かなり長いので気になった部分だけ抜粋する。

その1
その2
その3

同時に、精神的苦痛を与えたことへの謝罪金の支払い用意があることを伝えました(金額は上記弁護士さんによる設定額)。しかし、相手はその提案を拒否し、「訴訟の準備をさせていただきます」という内容のメールをよこして後、連絡が途絶えました。

相手側には何度も、直接の連絡、実際に面会しての謝罪の意思を伝えましたが、すべて拒否されています。本名すら教えてもらっていません。謝罪をしなかった、のではなく、「謝罪することを拒否されて」いたんですよ。

……これが9年前(!)のことです。いくら民事訴訟には提訴期限がないとはいえ、今からではどこの裁判所でも受理してはくれないでしょう。心情的には悔いが残るとはいえ、法律的にはこの問題は事実上終了しています。相手側がなぜ提訴しなかったかはわかりませんが、何か事情があったのでしょう。


 このように唐沢氏は説明されているが、この説明は氏の過去の言動並びに行動と齟齬をきたしていると言わざるを得ない。なお、唐沢氏は「9年前(!)」と書いているが、『新・UFO入門』は2007年5月発売なので事件から今年でちょうど10年目になる。
 その1。2007年12月発売の『社会派くんがゆく! 復活編』(アスペクト)に収録されたコラムでは、盗用された被害者に「謝罪のレベルを大きく超えた範囲の要求」をされたと書いていたのに、今回はそれがなく、ただ謝罪を断られた、とあるだけである。何故トーンダウンするのか? 加えて言えば、唐沢氏はこのコラムの中で被害者をクレーマー扱いしているが、被害者の言い分は大きく異なっている(漫棚通信ブログ版)。
 その2。2010年4月に唐沢氏が当時懇意にしていた劇団あぁルナティックシアターの掲示板で唐沢氏の諸疑惑を追及する書き込みが殺到して、何故か唐沢氏もそれにいちいち対応するので炎上していたところに、盗用の被害者である「漫棚通信」の管理人氏が唐沢氏に問いかける書き込みをしたところ、何故か唐沢氏はその書き込みには対応することもなく、さらにはこれまた何故かその書き込みは削除されてしまった。詳しい経緯については2010年4月8日および4月9日のブログを参照してほしいが、削除されてしまった「漫棚通信」氏の書き込みを再掲しておく。

呆れたことをおっしゃる
唐沢俊一さま。ごぶさたしています。交渉ごとは幻冬舎にまかせたらしいがそれは本当か、というメールをさしあげて以来ですね。あのときはなぜかお返事を頂けませんでした。唐沢さまは「むこうの方から、人を間に立てての意見交換をシャットアウトされてしまった」と書かれていますが、幻冬舎からの最終メールには以下のようなものでした。「この点につきご同意いただけない場合には、弊社と致しましては、これ以上漫棚通信様との交渉を継続することは困難となりますので、当初弊社がご提案させていただいた以下の解決案のみを履行させていただくことと致します」 これはわたしからのシャットアウトになるのでしょうか。

                                                                                                                                                              • -

2010/04/07 19:41 | 漫棚通信

二重投稿失礼
前エントリのコメント欄との二重投稿で失礼します。
唐沢俊一さま。ごぶさたしています。交渉ごとは幻冬舎にまかせたらしいがそれは本当か、というメールをさしあげて以来ですね。あのときはなぜかお返事を頂けませんでした。唐沢さまは前エントリのコメント欄で、漫棚通信が「人を間に立てての意見交換をシャットアウトされてしまった」と書かれていますが、幻冬舎からの最終メールは以下のようなものでした。「この点につきご同意いただけない場合には、弊社と致しましては、これ以上漫棚通信様との交渉を継続することは困難となりますので、当初弊社がご提案させていただいた以下の解決案のみを履行させていただくことと致します」 これはわたしからのシャットアウトになるのでしょうか。
唐沢さまや幻冬舎は、かつて漫棚通信が交渉経過を公開すれば法的に訴えると通告されていました。それなのに唐沢さま自身が現在、交渉経過についてこのように言及されているわけですが、これは不公平ではないでしょうか。わたしとしては検証のため双方のメール交渉を公開していただいてかまいませんし、わたしもいつでも公開する用意があります。

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2010/04/07 20:24 | 漫棚通信


 これまでの、そして今回の唐沢氏の主張とも全然話が違うじゃないか、と思うが、それ以上に、この掲示板の炎上騒ぎのおかげで、今回新たに飛び出した「謝罪したかったのに向こうが応じてくれない」という釈明が成立しなくなってしまう、という点こそが重大な問題である。謝りたかったのならこの時こそ謝る絶好のチャンスだっただろう。何故スルーするのか? 説明するたびに内容が変わるのは困ったものだが、もっとも、この書き込みを見る限り、「漫棚通信」氏は唐沢氏との接触をかたくなに拒んでいるわけでもなさそうなので、本心から謝りたいのであれば、唐沢氏は今からでも「漫棚通信」氏に謝ったらいいのではないか。



※追記
 「あぁルナティックシアター」の掲示板の件について唐沢氏がtwitterで反論されている(その1その2)。

この件に関しては、私は掲示板の書き込み者に対し、「ここは劇団の掲示板であり、公演に関係ない書き込みは他のみなさんの迷惑になるので対応はできません」とお答えしております。私ヘの個人メールをお待ちしておりましたが、いただけませんでした。

また弁護士さんからは「相手側が訴訟の意思を取り下げていない以上、個人的対応はしないように」と言われており、漫棚通信さんにも、今後は編集部を通じてのみのやり取りにさせていただきますと申し出ております。なんにせよ、あそこでの対応はできませんでした。

 何かメールを送ってこなかった「漫棚通信」氏が悪いかのような物言いが気になるが(それに弁護士さんは「外部にこの話題をしないように」とは注意しなかったのだろうか?)、それはともかくとして、今となってはこの騒動が訴訟に発展する可能性はきわめて低いのだから、くりかえしになるが本心から謝りたいのであれば今からでもTwitterでもご自分のサイトででも謝ればいいと思う。唐沢氏は直接の謝罪にこだわっているようだが、ネット上のものであってもそれで十分だと思う。




 他にも、唐沢氏は町山氏に「盗用」を「無断引用」と言い換えるなと批判されて、反論している(当該tweet)。

そこらも、ちゃんと弁護士さんには確認済みなんですけどね。その程度では盗用の意思の立証にはならない、と。第一、私の手元には原作の絵物語があり(それは相手側にも証明して納得済み)、数ページのあらすじ紹介なら盗用するより自分でまとめた方が早く、盗用する理由がない。

 他人の文章を出典を示すことなくかつ自らの文章と区別できないかたちで発表した時点で引用は成立せず「盗用」になる(弁護士さんは著作権法32条1項等を挙げて説明されたのだろうか?)。唐沢氏は「盗用」という言葉がお嫌いなようだが「無断引用」というのは町山氏も言う通りおかしな言葉なので、ならば「著作権侵害」とでも呼んだらいいと思う。それから「盗用するより自分でまとめた方が早く、盗用する理由がない」とも言っているが、そんな簡単な手間さえ惜しんでよそのブログからコピペしたとも考えられるので、残念ながら説得力のない反論と言わざるを得ない。ただ、ブログ主は唐沢氏が故意で盗用したのではないと言うのであればそれを疑うつもりはない。氏が過失でやってしまったと言うのであれば、それはその通りなのだろう。個人的には故意でなく過失でやった方が怖い話になってしまう気もするのだが、あまり深く考えないようにする。


 正直な感想を言わせてもらえば「まだこの話をやるんだなあ」と思ってしまった。もしかすると唐沢氏が自分から話したことで今回初めてあの騒動を知る人もいるのかもしれない。このブログでもあらためて一から経緯を説明する必要もあるだろうか。



※ 「漫棚通信」氏の書き込みを追記しました。


社会派くんがゆく 復活編

社会派くんがゆく 復活編

Who will know.

1年9か月ぶりの更新。



 唐沢俊一氏と町山智浩氏が久々にバトっている(togetter)。 きっかけは庵野秀明監督のインタビュー内での発言を紹介したある人のtweetを唐沢氏が引用してこのようにツイートしたことだ(当該tweet)。

国民はみんな、国政に頑張っている安倍首相の足を引っ張る野党の姿にストレスを感じていたのですね。なんか今の若い人の感覚に、すごく納得。

 なお、元々のtweetは発言者が騒ぎに疲れてお気の毒にもアカウントを非公開にしてしまったため現在直接確認できないので、孫引きではあるがはてな匿名ダイアリーの方で確認してほしい。


 ブログ主は現在長い文章を書ける状況にはなく、今回の騒動について詳しく考察することはできないが、庵野監督の発言をきちんと確認しないままバトルが続いているのは不健康に感じたので、おせっかいにもグランマ・ハートを発動させてみることにした。日本語で言うところの老婆心である。別のtogetterでもあれこれ言っている人たちもいる。


 庵野監督の発言は『THE ART OF SHIN GODZILLA(グラウンドワークス)に収録されたロング・インタビューにあるので、少し長くなるが書き出してみる。同書P.510より。

映画やドラマだと、手柄だけを取りたい人や自分が責任を取るのが嫌だから、とにかく新しいアイデアや意見を却下する上司とか。とかくコンフリクトを起こす存在がよく出てきます。そして最後に改心するという。

でも僕がドラマや映画を見ているときは、その種のコンフリクトが、ものすごくストレスに感じるんですよ。言い方は悪いですが、頭の悪い人や現状を理解していない人が次々に出てきては、失敗や事件や問題を起こす。その事で話がややこしい方向へ転がっていく。事件を複雑にするためだけに存在する人物が超苦手なんですよ。とはいえ、映画の構成上は冒頭15分くらいに主人公や近い誰かが、間違った選択や面倒な状況に関わらないと物語が展開せずにそこで終わってしまうし、コンフリクトがないと観客が登場人物の感情的なドラマを自分と同一視しないので、主観的なドラマ内容だと必要度数が高いと思います。

今回はコンフリクトによるドラマを排除して、常に気持ちよく展開していく。現実世界ではあり得ないフィクション「理想を描くエンタテインメント」に終始しようと。面白いものだけ、気持ちいい要素だけで構成されているので、何度も見られる面白さにつながるんじゃないかと。それもなんか珍しい感じもするし、いいんじゃないかと思っていました。

 はい、以上が該当部分である。「ドラマ」というのはこのインタビューでの重要なキーワードのひとつで、庵野監督は『シン・ゴジラ』の制作中に登場人物の「ドラマ」を増やすよう注文されたり、自分からも「入れた方がいいだろうか」と迷ったりしていて、読んでいるだけでも力の入るくだりである。また、インタビュアーの氷川竜介氏が「シナリオの教科書には「そういうコンフリクトを描け」とあったりします」「ふだん見慣れている映画の定型と違うなと感じました」と合いの手を入れているところを見ると、『シン・ゴジラ』の「ドラマ」のありようはやはり特異なのだろう。
 それから、町山氏は上記のtweetのうちのひとつで

シンゴジラ」には足引っ張っる奴が出ている。大杉漣首相と小池モドキ防衛大臣たちで、そいつらがいっぺんに死んだから仕事が楽になる。

と書いているが、庵野監督はインタビューの中で、

本作では官僚も閣僚も自衛隊員も御用学者に至るまで、皆、一生懸命に責任と目的意識を持って自分の仕事をしている、やるべき事を粛々とやっている芝居だけなんですね。客観的な知性主義で動いて、感情だけでは動かない人物ばかりです。

と語っている(同書P.510)。あの三博士もそうなのかー。


 とりあえず出典にあたってほしいというのと、『シン・ゴジラ』について語るなら『THE ART OF SHIN GODZILLA』はできれば読んでおこうよ、と言いたい。値は張るが謎を考察する手間を省いてくれる優れものである。読み物としてもシンプルに面白い。嘘か真か定かならぬ話を確認しないまま感心したり反撥したりする様子に精神的に疲れを覚えてしまったが、それこそが庵野監督が嫌う「コンフリクト」なのかもしれない。
 なお、唐沢氏は昨年から『シン・ゴジラ』についてあれこれ語っているので、後日それらを紹介する時に今回のtweetについてもあわせて考えることとする。以前検証の際によく見かけた反動風味の牽強付会を久々に目にしても心は大して動かない。「国民はみんな」は凄いけどね。まあ、お元気そうで何より。



 それではまた1年9か月後までごきげんよう

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

今のアメリカがわかる映画100本

今のアメリカがわかる映画100本

と学会25thイヤーズ!

と学会25thイヤーズ!

 

ローゼン名言。

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・当ブログにコメントされる場合には誹謗中傷および個人を特定しうる情報の掲載はおやめください。守られない場合には厳正に対処する可能性があります。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp



 新年あけましておめでとうございます。


唐沢俊一の新年のあいさつ(公式サイト)。


 水木しげる「今年亡くなった」としているのはさておき、注目すべきなのは、

そして、せっつかれている書き下ろしも予定が二冊……。


 出版ラッシュキタワァ。まあ、2014年11月にも「複数の企画が進行中」とあったわけだけど(2014年11月8日の記事を参照)。今度こそ!


唐沢俊一1月4日のツイート

初仕事(取材)一時間。寿司文化について。関西の押し寿司文化が江戸に入り、気の早い江戸っ子に合わせて握り寿司になった、とグルメ本に書いてあるが、これは眉唾。白身魚を好む関西に対し、ヒスチジンの多い赤身魚を好む江戸では、傷まないうちに出来るだけ早く食べる必要性があったということでは。


 で、SMAP解散騒動をスクープした週刊新潮』1月21日号P.108〜109に掲載された『東京情報』第150回のテーマは「寿司と手袋」であった。…もう隠さなくてもいいんじゃないかなあ。連載3年目なんだし。今回の記事の締めは以下のようになっていた。

 寿司は伝統芸能である。その価値がわからないアメリカ人から見れば、「寿司なんて白米に刺身を載せただけ」と見えるのかもしれない。
 もっとも日本にもそれに近い「高級寿司屋」があり、一部でもて囃されているのは事実である。
 もはや、精神を含め、日本はアメリカの属国になっているのではないか。


 デンマンさんは初笑いにもってこいだな。極論大好き!


●今回は唐沢俊一冬コミで頒布した同人誌『演技名言集(以下略)』を紹介する。タイトルを略したのは正式なのがやたら長ったらしいからである。公式サイトとらのあなCOMIC ZINで入手できるので、興味のある方はどうぞ。
 内容は、演技にまつわる名言を演劇人向けと一般人向けの解説を付して紹介するものになっている。P.2のまえがきによると、

 幸い、以前から役者や演出家の書いたものを読むことは好きだった。そういうものや、ネットなどから、演技の参考になる言葉、演出の指針になるような言葉を抜き出してメモしておいたものに、幾ばくかの私なりの考察をつけてまとめたのが本書である。

とのこと。それなら、出典を明記してほしかったところだが、残念ながらない。


 以前にも書いたことだが、唐沢俊一は以前『ダメな人のための名言集』(幻冬舎文庫)を出しているので、今回の同人誌も商業出版まで持っていけばよかったのに、と思う。もしくは名言つき日めくりカレンダーにすればよかったのでは。『まいにち、修造!』『ほめくり、修造!』(ともにPHP研究所)がヒットしているというから。毎朝トイレに入るたびにカレンダーの名言を見てなんとなくいい気分になるというのは悪くない。
 …個人的には名言というのはその程度の効能があればいい、と思っている。言葉は受け手の態度でいくらでも変わるもので、素晴らしい名言が耳の前でUターンしてしまったり(入ってきさえしない)、ありふれた文句が響いてしまったりする。名言を紹介するのはいいとしても、紹介している人間がそれに見合うだけのふるまいができていないと説得力に欠ける、というのも確かだろう。『演技名言集(以下略)』の中で唐沢は最近の若者の自己承認欲求の強さを論じているが、当の唐沢自身が自己承認欲求の強い人なので妙な気分になる。


 
 さて、『演技名言集(以下略)』の表紙には、シェイクスピアの「人生は舞台、人はみな役者」という名言(ちなみに出典は『お気に召すまま』)とともに、唐沢俊一「生きている限り、人は自分を演じ続けなければならない」という名言も載っている。劇聖と称される人物と並んじゃうあたりお茶目さんというかナイス度胸だが、自分は唐沢さんは演じるのをやめてもっと素を出していったほうがいいと思っている。「雑学王」「鬼畜」といった実像に合わないキャラを演じているから無理が出るのであって、それを取っ払ったらみんなに愛される愉快なおじさんになれると思う。あと、シェイクスピアの名言になぞらえるならば、人は役者であると同時に観客でもあって、みんな大根役者のくさい芝居なんか見たくもないのである。演技しないほうがマシ、ということだって有り得るのではないか。


 唐沢俊一の本に誤字はつきもので、残念ながら今回もいくつか見受けられた。その中からひとつだけ紹介しておく。P.19より。

(前略)実際、彼女がその半生を綴った自伝はベストセラーになった。日記スキャンダル当時、社会の敵のように非難された頃に比べ、自伝の段階ではそれも含めて賞賛・あこがれへと変化する。(後略)


 「日記スキャンダル当時」ってなんなんだろ。



 今回の同人誌で一番面白かったのは、P.2のまえがきで演劇に携わるようになったいきさつを書いた部分である。

 芝居の世界に飛び込んだのは、『トリビアの泉』が有名になって(それはたいへんにありがたいことだが)、来る仕事来る仕事がどれもこれも雑学関係になり、他の記述がまったく出来なくなってしまったことが理由のひとつである。創作とか評論とか、もっとやってみたいと思っている分や(原文ママ)は山ほどあったのだが、どこにどんな企画を持っていっても、「とはいえ、まずカラサワセンセイには雑学ものを一冊書いていただいて」となる。レナード・ニモイがミスター・スポックという当たり役を得て、その後他の役がやりたくてもできなくなり、ヤケで自伝のタイトルを『私はスポックではない(I Am Not Spock)』としたのもよく理解できるような状況であった。


 当分、文筆業ではこの大いなる看板を外すことは出来ないとさとって、「なら、もうひとつ別な看板を掲げてしまおう」と思い、学生時代から好きだった舞台の世界に飛び込んだのである。


 本当に『トリビアの泉』のヒットが運命の分かれ道だったんだなあ。「『トリビアの泉』がなかったら唐沢さんは今でもライターをやってたんじゃないか?」と以前妄想をたくましくしたことがある。あれで知名度が上がっちゃったから検証もそれなりに注目されてしまったわけで。もしくは、雑学一本でやっていこうと決心していたらまた現在とは違うありようだったかもしれない。
 ただし、雑学の仕事しかできなくなってしまった、というのは疑問で、雑学しかできないというのなら例の『新・UFO入門』だって出せていないはずである。『猟奇の社怪史』(ミリオン出版)のような鬼畜本も出している。まあ、今なら自由もきくはずなので創作や評論を手がけてほしいと思っている。唐沢さんは嫌かもしれないが演劇関係のトリビア本も書いてみたらどうだろう。


 その続き。

 最初は役者のまねごとから始めたが、40代も半ばになってからでは基礎が出来ていない。個性だけはあったと見え、幸い声をかけていただいて特別出演という形で10本以上の舞台に出、他の劇団から誘われての客演も何度かしたが、やはり演じていてもどかしい。きっぱりと役者はあきらめ、自分のユニットを立ち上げての演出へと転じた。もちろん、こっちも独学である。


 この部分を読んでいて疑問に感じたのは、「舞台の演出ってそんなに簡単に出来るものだろうか?」ということ。自分は舞台に詳しくないが、演出をするにしてもそれなりの修業が必要だと思うのだが、独学でどの程度やれるものだろうか。役者の基礎は出来ていないけど演出の基礎は出来ていた、ということだろうか。過去に上演中に怪我人が出ていることを考えても不安にならざるを得ない(旧公式サイト)。
 ちなみに、唐沢俊一はこんなツイートをしている。

昨日、稽古場見学の人にキャスティングを褒められて意を強くする。演劇人としての私は、脚本・演出は未熟だが、キャスティングに関しては当代で五本の指に入ると自負しているのである(笑)。


 「当代」というのはすごい。演劇関係者は唐沢さんにキャスティングを依頼すべし。


 『演技名言集(以下略)』は続編を予定しているらしいので、それは商業出版で見たいものである。
 あと、今日から唐沢俊一ユニットの新しい舞台があるので興味のある方は行ってみよう(公式サイト)。



やっぱ『聖少女領域』だな。


聖少女領域

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まいてはいけないローゼンメイデン (ヤングジャンプコミックス)

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とてつもない日本 (新潮新書)

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(日めくり)まいにち、修造!

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(日めくり)ほめくり、修造! ([実用品])

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最近のシュンイチ(2015年12月下旬篇)

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
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・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp



唐沢俊一が今度のコミケで「演技名言集(以下略)」なる同人誌を出すらしい(公式サイト)。『ダメな人のための名言集』(幻冬舎文庫)みたく商業出版すればいいのにと思うけれど。あと、名言の出典はつけてほしいところ。念のために書いておくと、今回も俺はコミケには行かないので唐沢さんもその周りの人も心配しなくていいですよ。
 ついでに書いておくと、次回公演の日付が「2015年1月22・23日」になってますね…。チラシではちゃんと「2016年」になってるからいいのかな。



『幽』最新号唐沢俊一の文章は載っていなかった。連載終了の告知があったわけでもなく、2回休載しただけなのかもしれないが、1年間休載していると考えると富樫義博みたいだ。ちなみに、今年唐沢さんが商業誌に発表したのは2015年1月に発行された『幽』Vol.22の『漫画についての怪談(アヤシイハナシ)』2ページと同じく1月に発行された『美術手帖』2月号に寄稿したコラム1ページ(『幽』は昨年末に新体制に移行したためVol.22は発行が遅れた)。本格的に演劇に軸足を移したということなのだろうが、自分が確認できていない文章もあるかもしれないので、どこかで唐沢さんのコラムを見かけた方は当ブログまでお知らせください。



山本弘氏が自らのサイトに掲示板を置いていた頃にはしばしば炎上していたようなのだが、山本氏が最近まとめたTogetterが炎上していたので、これはもはや才能なのかも、と思ってしまった。それをどう生かせばいいのかは知らない。



●俺だって名無しさんに教えていただいたが(ありがとうございます)、「破壊屋ブログ」週刊新潮』12月24日号に掲載された『東京情報』第147回にツッコミが入れられていた。まあ、何かの間違いで目にしてしまってお気の毒としか言いようがないが、他にもこの回では「戦場でゲリラの人権は守られない」「ISは正規軍ではなくゲリラだから国際法に違反している」「民間人を狙った空襲や原爆投下は国際法違反だが特攻は違反していない」などと妙な特攻擁護をしている。正規軍以前にISは国家として承認されていないし、ジュネーブ条約第一追加議定書でゲリラにも戦闘員資格が認められている。なお、デンマンさんと頭の中身がよく似ている唐沢俊一も「国のために死ぬのは気持ちいい」理論を唱えている(8月29日の記事を参照)。



 さて、来年はどうなることやら。



ダメな人のための名言集 (幻冬舎文庫)

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HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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怪奇探偵リジー&クリスタル

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