唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

ハイヒール・ファイン。

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こんな夢をみた。
 大きな会議室で『IPPONグランプリ』を観終わって、「面白かったですね」と隣の人に話しかけたら、なんと隣に座っていたのは唐沢俊一だった。「あ、まずいな」と戸惑っていたら、「ちょっと! 唐沢さんに失礼じゃないですか!!」と見知らぬ男性がいきなり食って掛かってきたので、「いや、ぼくは唐沢さんに文句を言ったわけじゃないんですよ」と弁解しているところで目が覚めた。
 唐沢俊一が夢に出てきたのは2回目だが(2010年8月1日の記事を参照)、相変わらず俺の夢はフロイトに失笑されるレベルのわかりやすさ。とりあえず、今夜は及川雫が夢に出てきてほしいので、唐沢さんはノーサンキューです。


●前回取り上げた唐沢俊一による青野武さんの「追討」に対して市川大河氏と芦原太郎氏からそれぞれご指摘があったので紹介しておく。
 まず唐沢の「追討」。

ただ、世上、このザラブ星人役について、最初声だけのつもりで
現場に行ったらぬいぐるみが用意されて着せられたとか、声だけでは
満足する芝居が出来ないので現場で青野氏が入ることになった、とか
言われているが、青野氏が私に語ってくれたところでは、最初から劇団に、
声がよくてぬいぐるみを着て芝居も出来る役者が誰かいないかという話が
円谷プロからあったという。
考えてみればあんな身体にピッタリしたスーツ、青野氏の体型に合わせて
作らないと着られるわけがない。あの、ザラブ星人の口が動いている
のは、青野氏の呼吸に合わせてであり、生物感が非常によく出ている。


 市川氏のご指摘(twitter)。

(´-`).。oO(唐沢俊一による青野武さん追悼文での「『ザラブ星人は青野氏の体型に併せて作られたに違いない』は、ザラブ星人が他の怪獣着ぐるみの頭部挿げ替え改造だからありえない」って、意外と誰も突っ込まないのね。初期ウルトラマニアなら当たり前の基礎知識なんだけどね)

 芦原氏のご指摘(twitter)。

唐沢俊一アンチは喜んでリツイートしてたが、あいつらの「検証」レベルはその程度。ちなみにザラブ星人スーツの正解は『ウルトラマン』4話の巨大ラゴン。アクターは泉梅之助。古谷さんと一度でも会ってれば、絶対にそんな間違いはしないんだがなあ。 http://bit.ly/HQUIPh


お二人の話を総合すると、唐沢俊一の説はガセ、ということになる。


●本題。『月刊ラジオライフ』2007年9月号に掲載された唐沢俊一古今東西トンデモ事件簿』第24回「ハイヒールフェチ殺人事件(不完全版)の巻」に次のような一節がある。同誌P.149〜150より。

 また、この足フェチの極めて東洋的な発展が、中国の纏足というやつだろう。女の子の足を幼いうちに変形させ、小さくしてしまうという残酷な風習だが、清朝の中国人たちはこの小さな足を愛すること尋常でなく、劉達臨『中国性愛文化』によれば、纏足の足の楽しみ方を以下のように述べている。

「嗅」(纏足に鼻をあてて匂いを嗅ぐ)
「吸」(纏足の匂いを吸い込む)
「吮(せん)」(足先を乳首のように吸う)
「舐」(全体を舌で舐める)
「噛」(全体を軽く噛む)
「咬」(全体を痛くない程度に強く咬む)
「呑」(口にすっぽりと含む)
「食」(纏足の指の間や足裏の溝の中にスイカの種、干しぶどうなどを入れておき、舌で巻き取って食べる)

 …いささか胸の悪くなるようなテクニックだが、これらが48手、紹介されている。


 「エクスプロア上海」内の「上海よろず情報交換」2004年9月5日の回答(ID:277301)より。

当時の中国には纏足評論家のような文化人たちがいて、著名な美人の足をいろいろと批評した。劉達臨『中国性愛文化』によれば、纏足の足の楽しみ方は48種類もあるそうで、
「嗅」(纏足に鼻をあてて匂いを嗅ぐ)
「吸」(纏足の匂いを吸い込む)
「吮(せん)」(足先を乳首のように吸う)
「舐」(全体を舌で舐める)
「噛」(全体を軽く噛む)
「咬」(全体を痛くない程度に強く咬む)
「呑」(口にすっぽりと含む)
「食」(纏足の指の間や足裏の溝の中にスイカの種、干しぶどうなどを入れておき、舌で巻き取って食べる)
 ……など、いささか胸の悪くなるようなテクニックが48手、紹介されている。女性を男の性の道具にしてきた歴史は洋の東西に数多くあるが、ここまで大がかりに、長期にわたって行われてきたものはちょっと他にはないだろう。


 この回答は唐沢の文章の3年前に書かれたものである。「アウト!」と言いたくなるが早まってはいけない。原典に当たってから判断しなくては。劉達臨『中国性愛文化』(青土社)P.320〜322より。

 三寸金蓮に対するこのような度しがたい情況のもとで、意外にも金蓮を「研究する」専門家さえ現れたが、そのうちもっとも有名なのは清代の李笠翁〔李漁。一六一一−七九?〕と方絢である。李笠翁の「研究」によれば、纏足の最高の目的は男性の嗜好を満足させ、愛撫に役立たせることであった。李笠翁は、三寸金蓮は男性の視覚、嗅覚、触覚、聴覚を刺激することができ、愛撫の方法は口を用いるものが六種、手を用いるものが二十八種、脚を用いるものが四種、肩を用いるものが二種、身体を用いるものが四種あるが、なかには重複しているものもあるので、あわせて四十八種であると指摘している。それらの方法は、


嗅〔纏足に鼻をあてて匂いを嗅ぐ〕
吸〔纏足の匂いを吸い込む〕
吮〔纏足の尖った足先を乳首を吸うように吸う〕
舐〔纏足の全体を舌で舐める〕
噛〔纏足の全体を軽く噛む〕
咬〔纏足の全体を痛くない程度に強く咬む〕
呑〔纏足を口に含む〕
食〔纏足の指の間や足裏の溝のなかに西瓜の種、干し葡萄などを入れておき、舌で巻き取って食べる〕
握〔纏足を手で握って持つ〕
捏〔纏足を手でつねる〕
搔〔纏足の足裏を親指で搔く〕
承〔鞋や鞋下をはいたままの纏足を頬、掌、膝などで受ける〕
捻〔纏足を三本の指でひねる〕
索〔男が纏足を求めるが、女は三度に一度しか応じない〕
捉〔纏足を強く握る〕
撈〔布をほどいた足を布団の中で握る〕
挙〔纏足を不意に上に挙げる〕
挖〔纏足の足裏の溝のなかに折り曲げられている小指をつねる〕
脱〔男性が纏足の鞋、鞋下、布を取ってやる〕
剥〔女性が嫌がるのを無視して、纏足の布を剥ぎ取る〕
纏〔男性が裸の女性を胸に抱きながら足を纏る〕
穿〔男性が鞋下や鞋をはかせる〕
換〔寝台用の鞋にはき換えさせる〕
洗〔纏足を洗う〕
剪〔纏足の爪を切りそろえ、魚の目を取り除く〕
磨〔纏足の踵の胼胝を軽石でこすってきれいにする〕
拭〔纏足を洗い、軟らかな砂で拭い、指の間に香粉を撒く〕
塗〔拭のあと、ペデュキュアを施す〕
暖〔男性が冷えた纏足を掌や股間で暖めてやる〕
擁〔纏足を胸にぴったり抱きしめる〕
扶〔纏足をした女性の歩行を助ける〕
懸〔ほどいた布で足を吊るす〕
肩〔纏足を男の肩にのせさせる〕
挑〔纏足の片足を肩にのせさせ、片足を手に握りしめる〕
推〔纏足を手押車の柄に見立て、車を押すように前方に進む格好をする〕
玩〔纏足を両足ではさんで上下にこする〕
弄〔纏足の両足を合わせてできる穴を性器にして行う〕


などである。


 三寸金蓮については2009年11月5日の記事を参照。…そんなことをして楽しいのか?というのもちらほら(どころじゃない?)。
 疑問点その1。原典にはこれだけたくさんの楽しみ方が挙げられているにもかかわらず、『古今東西トンデモ事件簿』と「上海よろず情報交換」では紹介されている楽しみ方が完全に同じ。…うーん、偶然かなあ?
 疑問点その2。『古今東西トンデモ事件簿』と「上海よろず情報交換」で原文が全く同じように改変されていること。以下に改変されている部分を挙げる。


(1)纏足の尖った足先を乳首を吸うように吸う→足先を乳首のように吸う
(2)纏足の全体を舌で舐める→全体を舌で舐める
(3)纏足の全体を軽く噛む→全体を軽く噛む
(4)纏足の全体を痛くない程度に強く咬む→全体を痛くない程度に強く咬む
(5)纏足を口に含む→口にすっぽりと含む
(6)纏足の指の間や足裏の溝のなかに西瓜の種、干し葡萄などを入れておき、舌で巻き取って食べる→纏足の指の間や足裏の溝の中にスイカの種、干しぶどうなどを入れておき、舌で巻き取って食べる


 一部を省略したり漢字をカタカナに直すのはまだしも、(5)の「すっぽりと」の追加がカブっているのが偶然とは考えにくい。スッポリト星人の仕業か? しかも、『古今東西トンデモ事件簿』も「上海よろず情報交換」も纏足の楽しみ方を紹介した後で、「いささか胸の悪くなるようなテクニック」と全く同じ感想を漏らしているしなあ。…何故感想までカブる?


 さて、『唐沢俊一古今東西トンデモ事件簿』第24回には他にもコピペ疑惑があるので、それに関しては次回紹介する予定。


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