岡田斗司夫の「捨てる!」技術など。
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●『日刊SPA!』に掲載された岡田斗司夫のインタビューが複数の2ちゃんねるまとめブログに取り上げられ、インタビューの中で「ネット中毒者」を批判しているせいもあって、結構な反響があるようだ。実はこのインタビューのノーカット版が「岡田斗司夫公式ブログ」に掲載されていて、そっちを読むと岡田の考えがずっとわかりやすくなっている。『日刊SPA!』では要約されているせいか若干挑発的になっている感がある。
インタビューの内容については「そんな考え方もあるかな」と頷ける点もあったし、「岡田さん、今はこんな風になっているんだなあ」としみじみしてしまったのだが、気になる点もいくつかあったので指摘しておく。
リスクも生じるけどダラダラ何年も続けたら、それによる被害の総額の方が被るダメージよりも大きい。この女と、この先も付き合うのかとか思って付き合ってますよね。この女と3年付き合った時の目の前の真っ暗さ加減を考えると面倒くさくても別れられるはずなんですよ。3年先までのスパンで考えるというのが、30代後半ぐらいにならないとできないと思うんですよね。あと3年これを続けるつもりだったら、おやんなさいと。あと3年続けると考えて先が真っ暗になるようだったら、さっさとやめなさい
ここを読んで岡田・唐沢の「オタク対談」がなかなか再開されないのを思い出したり。「岡田は唐沢に興味を失くしている」という話も聞いたことがあるが、リセットされたのかなあ。
だいたい男がお手本にするような人って寿命が短いじゃないですか。キリストとか織田信長とか30代でポコポコ死んでいくでしょう。あんまりお手本にならないですよ。
織田信長が死んだのは49歳の時。
最近、僕はFX取引は中産階級のパチスロって呼んでるんです。パチスロファンであることは全然構わないですよ。FXもパチスロとしてやりなさいと。20万、30万かけた大人のパチスロですよ。いい大人がヨソのオッサンと一緒になって『行くぞ〜!』って女の子のアニメ声に励まされてスロットにお金入れてる場合じゃないでしょう。
いや、その言い方だとやっぱりパチスロファンであることを否定してないか。「学生時代パチンコ・パチスロの鬼」だった『エンサイスロペディア』の執筆者である唐沢俊一の反論が聞きたいところ。FXについては日垣隆の反論を希望。
また、「結婚とか恋愛をしなくていいから育児だけはした方がいい」という岡田の発言に対して、インタビュアーが「その方が難しいですよね」とごくあたりまえの反論をしたところ、
いやいや。シングルマザーと付き合えばいいんですよ。
と解決策になっているのかよくわからないことを言っている。ここまで自己中になれるのはすごい。
岡田は「捨てること」をインタビューの中でくりかえし説いているが、では余計なものを捨てた岡田が今何をやっているのかというと…。
僕は会社を作っているんですけど、自分の会社に行かないってことを先月からやっていて、膨大なムダ時間が生まれていて、ムダ時間で年がら年中ニコ生で自分の番組を放送してます。大量に放送しています。見ている人が見きれないって悲鳴上げるぐらいに。そりゃそうですよ。僕は一日6時間でも放送できるけど、見てる側は6時間も時間作るのは大変ですからね、ザマーミロと思って(笑)
幸い岡田のニコ生は人気があるようなので結構なことだと思う。ニコ生はしゃべり好きな岡田に合ったメディアなのかもしれない。自分も機会があれば過去の放送もチェックしてみようかな。むやみに長時間放送しても誰も得しないからやめておいた方がいいんだろうけど…、あれ? なぜかデジャヴが。
●『パチスロ必勝ガイドNEO』2012年2月号掲載の唐沢俊一『エンサイスロペディア』第57回について簡単に触れておく。今回のテーマは「峰不二子」なのだが、唐沢は峰不二子は「ファム・ファタール」であり「トリックスター」だと説いている。如月弦太朗が「カタカナばかり使いやがって!」とキレてしまいそうだが、さすがはアニソン・サークル在籍時、『宇宙戦艦ヤマト』を語るのに『金枝篇』を持ち出した唐沢俊一だと感心。…でも、ルパン三世もトリックスターなんじゃないか?
…それにしても、どうして声優交替に触れないのかなあ。こんなタイムリーな話題もないのに。まあ、みゆきちについて適当なことを書かれないでよかった、と考えた方がいいかな。当方、わりとファンなもので。
●もうひとつ、唐沢俊一による森田芳光の「追討」についても簡単に触れておく(「トンデモない一行知識の世界」も参照)。8歳年上の森田芳光を「われわれの世代」ととらえるのはどうなのか、と思うが、他にも気になった部分があったので指摘しておく。
とはいえ、『失楽園』で、死を迎える二人が食べる人生最後の食事を、
クレソンと鴨肉のみのシンプルな鍋物に設定した、というあたり、まだ、
初期の感性(の、ようなもの)がときおり画面の端々にチラ、と感じられ、
あふれかえっていた時期よりむしろ才気は感じられたものだ。才気は
それを囲むワクがあってようやく落ち着く、という好例だろう。
唐沢は森田芳光が『失楽園』の“最後の晩餐”のメニューを考案したと考えているようだ。「裏モノ日記」1999年12月5日にも同様の記述がある。しかし、このメニューは原作と同じである。渡辺淳一『失楽園』(講談社文庫)下巻P.308より。
あらかじめ材料を用意していたらしく、茸とベーコンのサラダに、鴨とクレソンの小鍋をあたためて食卓テーブルに並べる。
あと、
そして『失楽園』(1997)
で、ベストセラー小説をスクリーン上に見事に再現してみせる大衆映画作家と
変貌して(これは私見であるが)復活。向田邦子の『阿修羅のごとく』(2003)
や黒澤明の『椿三十郎』(2007)のような先行作品のリメイクを職人的演出で
コンスタントに撮りあげる監督となった。
とあるけど、原作をかなり改変したことで批判された『模倣犯』はどう考えればいいんだろ。
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