唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

ブレスレス・ナイト・パクラー。

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 唐沢俊一中野貴雄監督によるトークイベント「ざつだん人の踊り」はこれまでに3回行われている。


「ざつだん人の踊り」 2008年5月26日(会場:新宿ロフトプラスワン) ゲスト:河崎実

「ざつだん人の踊り2」 2009年7月21日(会場:ムーブ町屋) ゲスト:木原浩勝

「ざつだん人の踊り3」 2010年10月26日(会場:ムーブ町屋


 年1回のペースで行なわれていたが、今年は開催されなかったようだ。このうち、1回目と2回目のイベントについては、同人誌にまとめられ、COMIC ZINで現在発売中である。

 タイトルに雑談と銘打たれているだけあって、良くも悪くもしょうもない内容で、河崎実黒沢清が一緒に飲んでいてまったく話が合わなかった(そりゃそうだろう)とか余計な情報をいろいろ仕入れてしまった。「オタク第一世代」に該当する人なら楽しめるかもしれない。
 唐沢俊一も話の中で『デッド・ゾーン』と『ビデオドローム』をカンチガイしていたり(『1』より)、デビッド・キャラダインのことをジョン・キャラダインと間違えて連呼していたりするのだが(『2』P.92〜93)、それはひとまず措いておく。
 

 一番気になったのは脚注である。『雑談人の踊り』シリーズは共に膨大な数の脚注が振られていて、オタク同士の雑談だけあって怪獣や怪人についても脚注で紹介されているのだが、そこでは文章だけでなく写真も掲載されている(COMIC ZINのサンプル画像を参照)。で、これって許可を取らなくてもいいのかなあ?と気になってしまった。まあ、その辺の処理に関してはあまり詳しくないのでなんとも言えないが。


 『雑談人の踊り2』で唐沢俊一2009年に入院した時の話をしている。『2』P.8〜9より。

唐沢 それがね、だって数値とか見たら、ほどかった(原文ママ)んですよ。BNPっていう数値があって、心臓機能の低下を表す数値なんですけど、正常値が健常者だと15とか17なの。私入院したとき、それが700あって(笑)。さすがによく生きているな、と思ったんだけど、考えてみれば入院の前々日までに俺、書き下ろしの本を一本書いて、トンデモ本大賞のイベントの全部構成から演出から全部やって、それから舞台に一本客演しているんですよ(笑)。だから人間、苦しくても仕事はできるものだ、と(笑)。でも、さすがに医者行って数値をつきつけられたときは、あ、これは死ぬなと思って。 (入院の)前日に、客演した舞台の、次の舞台の稽古に行ったのね、そしたらなんか息が苦しい。酒を飲めば治るんですよ。飲むと神経がマヒするからね。


木原 多分、医者は心不全治すのに酒を飲めとは言いませんよ。原因だとは言っても。


唐沢 原因ではないみたい。「一月か二月に風邪引きませんでした?」と聞かれて、そういえばかなり重い症状がありましたと言ったら、その菌が多分心臓の中に入ったんでしょうという感じで。とにかく体に水が溜まっているので、それを抜きましょうと利尿剤を飲んだら、おしっこが出て出て。そしたら1週間で10キロ痩せたんですよ。岡田斗司夫に次いでベストセラー出せるな。『いつまでも不死と思うなよ』みたいな(笑)。


木原 じゃあ、ついこの間までの唐沢さんはまるで10キロの水で出来ていたんだ。


唐沢 確かに、左足なんかが人間とは思えないような形をしていた、そういえば(笑)。


中野 アクア唐沢だったんですか(笑)。


唐沢 息を吸えばゴボゴボという音がするんですよ。(後略)


 BNPというのは脳性ナトリウム利尿ペプチドのこと。唐沢も書いているが「700」という数値は結構重症なようだ。それなのに「酒を飲めば治る」というのにはひいてしまうが。木原浩勝もひいているのがわかる。ただの不摂生の話を書いてもベストセラーにはならないって。突然の入院から2年以上経つが、あれから健康は大丈夫なのだろうか。


 もうひとつ気になった部分。『雑談人の踊り2』P.27〜28より。

唐沢 オタクもね、僕たちの頃はフェティッシュやSMの変態と同じ感じで『ヤマト』ってのがあったんだよね。


木原 ええー!?


唐沢 『ガンダム』なんてのはさあ、(オタクが)確立してからみたいなもんで「お前ら、何にも苦労してないじゃないか」と『ヤマト』の連中は怒っているわけで。


中野 「ヤマトの諸君」は(笑)。


唐沢 『ガンダム』以降のオタクは普通社会の中に生きているんだけど、『ヤマト』はちょっと違うの。目に見えないサンクチュアリの壁というものが、『ヤマト』の映画をやっていると、その周りの一町角くらいに張られていた感じがあったな。その区画だったら、いきなり「これは僕の描いたヤマトの改造図です」とスケッチブックを見せても大丈夫というような。でも、本当は街角で、誰彼構わず見せたいんだろうなこいつは、みたいなところ(が変態と一緒)というか。コートの前をパッとやるみたいな感じで。


 宇宙戦艦ヤマト』のファン=変態、ということに唐沢俊一の中ではなっているらしい。そもそも『ヤマト』『ガンダム』の本放送の時は「おたく」という言葉はまだ一般化していなかったし、唐沢俊一がオタクのためにいったいどんな苦労をしたというのか。12月24日の記事で書いたばかりだが、「苦労しないでぬくぬくと育ちやがって」と怒られても困るんだって。苦労したからエラいってものでもなくて、苦労したせいでダメになるってこともあるわけだから。
 自分も『エヴァ』旧劇場版の初回を観ようと並んだけれど(春と夏2回とも)、映画館の前はそれなりに独特の雰囲気がありましたよ。それを「サンクチュアリ」などと言うつもりはないけれど。



久しぶりにカラオケで歌うか。


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