ポスト唐沢俊一を考える。
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karasawagasepakuri@yahoo
と言っても別にオタク業界や雑学業界の話ではない。唐沢俊一の次に検証するとしたら誰がいいか?という話である。
個人的に最近興味があるのは日垣隆。Amazonでのレビューにまつわる疑惑や成毛眞にからんだ件など最近おとなしくなってしまった唐沢とは違ってホットな話題を立て続けに提供しているのがいい。唐沢さんもtwitterをやればいいのに。唐沢と日垣には「盗用」「自己愛が強い」「誤字が多い」という共通点があるから、検証のテーマにもつながりが持てる。麻木久仁子の一件でマスメディアに全く名前が出てこなかったのは謎だが…。この人の自分語りはなかなか味わい深いので、気が向いたらそのうち取り上げます。
もうひとりの候補は岡田斗司夫。というか、この人についてはいずれある程度文章を書かなくてはいけないと思っているのだが、『週刊アスキー』最新号の『ま、金ならあるし』その157を読んでビックリしてしまった(岡田斗司夫公式ブログを参照)。岡田はこのコラムの中で『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)のヒットを否定的に振り返っているのだが、このような一節がある。
本だけではない。ドラマ仕立てのCDやニンテンドーDSのゲームまで発売された。これは僕以外の「出版プロデューサー」なる人物がシナリオや内容に口を挟んだ結果、さらに惨憺たる出来になってしまった。
このプロデューサー氏は当時、無許可で「レコーディング・ダイエット」の名前を使った携帯サイトに抗議文を送り、後にそれが大騒動になった。もちろん彼は彼なりに僕やレコダイの権利を守ろうとしたのだが「アイデアにも著作権がある」とかとんでもないことを抗議文に書き、それがまた「岡田斗司夫の考えである」と誤解されてネットに広まってしまった。
えーっ!? そうだったの?
『いつまでもデブと思うなよ』のプロデューサーといえば木原浩勝だけど、抗議したのは木原氏だったということ? 岡田斗司夫と木原浩勝が揉めたという話をだいぶ前に聞いていたけど、いろいろあったんだろうなあ。はたして真相やいかに。
しかし、ダイエットブームからそれほど時間が経ってないのに、岡田本人がすっかり否定的になっているのが興味深い。本が売れなくなったから嫌気がさしてしまったのだろうか。
さて、唐沢俊一についても触れておかないと。岡田茂の「追討」より。
経営の鬼の面目躍如だが、しかし、岡田茂の凄いところは、いったんとばしたり、また首を切ったりした人間を、何のてらいもなく、また迎え入れることにある。東映テレビ部にとばした平山にスターウォーズブームの時流に乗って『宇宙からのメッセージ』をプロデュースさせたのも岡田だし、
東映動画を出て『アルプスの少女ハイジ』などの名作を手がけ、“金のとれる”監督になった宮崎駿に『風の谷のナウシカ』を作らせ、配給したのは岡田が設立した東映洋画部だったのである。
この「何のてらいもなく」はどうかなあ。自分で首を切った人間をまた迎え入れることをひけらかさなかったのが凄いということ? まあ、「てらいのない」は誤用されることが多い言葉だけどね。宇野常寛も誤用している。
それと、東映は『風の谷のナウシカ』を配給しただけなので、「作らせ」というのは不適当(映画を製作したのは徳間書店と博報堂)。『ナウシカ』が作られるまでの経緯は『エネミーサラウンド本館』を参照。『ナウシカ』に関しては徳間康快の功績が大きいのでは。あと、宮崎駿がいつ「“金のとれる”監督」になっていたのかも気になる。『カリオストロの城』がヒットしなかった、というのは良く言われるところだけど。
とりあえず、しばらくは唐沢俊一の検証に専念していこうと思います。本人の露出が減ったせいか最近は話題がないけど、まだまだ語るべき点の多い人だと思うのですよ。
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