同人誌についての怪談(アヤシイハナシ)。
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昨日から川口友万氏を名乗る人物が藤岡真さんのブログや唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板に降臨しているのだが、どうも本物だった様子(藤岡さんのブログを参照)。事情をよく知らないのにあれこれ言われるのも困るけど、これも山本弘会長をはじめとした「と学会」の幹部の人たちがキッチリ対応していないせいなんじゃないかなあ? 「と学会」が無視し続ける限り、川口氏と同様のケースは今後も出ると思う。まあ、別に唐沢を擁護したってかまわないし、そっちのほうが「と学会」としては自然なのかも。
今回は唐沢俊一の夏コミの新刊『裏亭mixi雑文集』P.7に収録されている「読む怪談、聞く怪談」という文章を紹介する。
2011年夏に、怪談朗読劇の台本を頼まれて、ネットでいわゆる「怖い話」系のものを参考にあさってみたのだけれど、やはりいくら話し言葉で書かれていてもネットの怪談は目で“読む”怪談が多くて、耳で“聞く”怪談には向かないものが多い。
視覚と聴覚では恐怖を感じるメカニズムやポイントがだいぶ違うんだなあ、と言うこと(原文ママ)が改めて感じられた。
……典型的“読む”怪談で、しかもオチで笑えるやつ↓。
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53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/09(日) 15:17:52.08 ID:u/w4duSZ0
あれは私が18歳の頃地元でも有名な心霊スポットへ行った時のことでした
当時私は同じ学年の男子と付き合っており、その他のカップル達とグループ交際をしていました3組のカップル、計6人で山の中にある古いトンネルに向かいました
トンネルの前にあるスペースに車を止め、静かに中へ中は驚くほど静かでした、私はあまりにも恐かったので彼の腕にしがみ付き眼を閉じていました
私たちの前では他のカップル(仮にAとBとします)
A「やだ〜B、恐いよー」
B「大丈夫だって、いざって時は俺が守ってやるから・・・」
A「B・・・私Bがいれば恐くない!」
などとバカップル振りを発揮し、ずっとイチャイチャしていました
A「んーBがキスしてくれれば恐くなくなるかも・・・」
B「えーしょうがねーなー・・・」Bがキスしようとしたその時
「オエエェェェ!!」誰かが吐くような声が聞こえて来ました
みんながシン・・・としていると今度は明らかに私たちの後ろから
「ッチ!」と舌打ちする音が聞こえてきたのです。
私たちはすっかりパニックになってしまい急いで車に飛び乗り家に帰りましたその後霊感の強い知り合いに話を聞くと
「あそこは危ない、特に女性を連れてるとその人は大体不幸な目にあうから『雌殺しトンネル』って呼ばれてるんだ」
と教えてくれました。
幸い私たちは全員男だったので事無きを得ましたが、もし私が女性だったら・・・と今でも鳥肌が立ちます。==================================
※読む方の錯覚(思い込み)を利用している叙述トリックである。
なるほど、そうやってネットで「怖い話」を探しているうちに靖国神社の怪談を見つけて、『スコ怖』でそのまま載せちゃったわけか。
それはさておき、上の文章で気になるのは「2ちゃんねる」のレス番号がそのまま書かれていることだ。ハンドルネームからニュース速報(VIP)板の書き込みであることがわかるが、なんというか、引用元の書名を出さずにページ数だけ出しているような違和感をおぼえる。どうやら唐沢は「カオスちゃんねる」からコピペしたようだが。
で、唐沢が紹介している怪談は「雌殺しトンネル」という有名なコピペである。だいぶ昔から広まっていた話であることは、唐沢の文章中で引用されている「2ちゃんねる」のレスの日付からもわかる。ワードサラダ事件に通じるものがあるけれど、そういう有名なコピペをわざわざ全文紹介するあたり、唐沢さんはいい人なんだなあ、と思わざるを得ない。しかもmixiで書いただけでなく同人誌にまで載せちゃうんだから。面白い話をみんなに伝えてあげたい!という気持ちでいっぱいなんだろうね、きっと。
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