唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

ガウディ現象には理由がある。

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karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


唐沢俊一が朗読劇の脚本を書いたとのこと(公式サイト)。いよいよ「演劇の人」になるのか。


日垣隆こんなツイートをしている。「信者が荒らしている」だの「ブログの管理人に煽られた読者が作家を刺しに行く」だの、最近この手の話をよく目にするなあ。


2009年11月6日の記事の中にある企画はその後どれくらい実現したのだろうか。


『日経ヘルス』2001年3月号に、唐沢俊一「“笑いのフック”を増やしたい人にお薦め」というインタビューが掲載されている。P.81より。

 おもしろいものを探すことには貪欲ですね。何を見て笑うかは人それぞれですが、僕自身は高校生のときモンティ・パイソンを見て、すごい衝撃を受けました。もともと、不健康なスパイスの入った笑いが好きだったんですね。その後、だれもが笑える単純なギャグに興味を持てなかった時期もありましたが、青かったと反省してます(笑)。モンティ・パイソンから吉本新喜劇まで、それぞれ楽しめるのが正しい在り方だし、その方がたくさん笑えていいですよね。
 どんなにくだらないギャグにも笑えるというのは、一種の才能ですよ。そのためには、自分の中にある“笑いのフック(ツボ)”を増やしておくこと。そんなわけで、僕は一風変わった作品を挙げたいと思います。“笑いのフック”を増やしたい方にお薦めです。

 じゃあ、『モンティ・パイソン』が1976年に日本で初めて放映された時に観ていたということか(唐沢俊一は1958年生まれ)。唐沢と『モンティ・パイソン』にまつわる疑惑については「トンデモない一行知識の世界2」を参照。
 唐沢俊一が推薦している作品は以下の通り。


・『サウスパーク
・『空飛ぶモンティ・パイソン
・『丹下左膳餘話 百萬両の壺』
しりあがり寿『エレキな春』
田村信『できんボーイ』
好美のぼる『あっ! 生命線が切れている』(唐沢俊一編)


 唐沢さんの行動は俺の「笑いのフック」にいちいちひっかかるから困る。


唐沢俊一のP&Gには「ガウディ型」と呼ばれるものがある。詳しくは「トンデモない一行知識の世界OLD」を参照してほしいが、一言で言えば「相手方の特徴をそのままコピペしてしまう」のが「ガウディ型」の特徴である。ひどいときには誤植までコピーしてしまう(これも「トンデモない一行知識の世界」を参照)。
 ところで、「ガウディ型」の疑いがあるものをまたひとつ見つけてしまった。唐沢俊一『薬局通』(ハヤカワ文庫)P.242より。

 昔、春風亭梅橋という落語家がいたが、このひとはビールが大の好物で、疲れたときや多少腹具合がおかしいときなど、ビールを飲んで治してしまっていたそうである。ビールの成分のアルコールやホップには多少そういう働きもあるからまんざら信じられなくもない。
「ビールはあたしにとっちゃあクスリなんですナ、健康保健で買えないかしら……」
 などとギャグにして高座で言っていた。まったくの話、このひとにとって一番のクスリはビールだったわけだ。実際、ヨーロッパの医者のなかには子供がおなかをこわしたときなど、黒ビールやジンジャーエールを処方するひとがいるらしい。医者の処方ということは、それが保険で買えるということだろう。効くものこそ薬、という考え方を、もう少し柔軟にわれわれはもってみよう。

 この話のモトネタは立川談志『談志楽屋噺』(白夜書房)に載っている。P.53より。

 酒で死んだ小痴楽(引用者註 梅橋の前名)だったが、アルコール類はビールしか飲まない。しかし相手はビールといっても半端じゃあない。ガブ飲みだ。私の家に来て大ビンを二ダース飲みやがった。小痴楽曰くビールは俺にとって薬だという。少しぐらい腹が痛くてもビールを飲めば治っちゃう。「早い話が兄さん、ビールは俺にとって薬だよ」。そして言ったネ。「健康保健で売らねえかねェ」って。いい発想だ。

 ごらんの通り「健康保健」の誤字が同じである。まあ、この場合は梅橋のギャグを実際に耳にしていたものの、たまたま誤記してしまった可能性も考えられないではないが…。
 ただ、上の記述では誤記よりも内容に問題があって、談志が書いているように梅橋は1984年に肝硬変で亡くなっているにもかかわらず、ビールが薬であるかのような書き方をしているのはおかしな話である(2008年9月28日の記事を参照)。


レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

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図説 ガウディ―地中海が生んだ天才建築家 (ふくろうの本)

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談志楽屋噺 (文春文庫)

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