「日本トンデモ本大賞2011前々月祭」の感想。
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karasawagasepakuri@yahoo
昨日、新宿・ロフトプラスワンで開催された「日本トンデモ本大賞2011前々月祭」が「ニコニコ生放送」で放映されたので観てみた(タイムシフト視聴できます)。
生放送では来場者が20000人を越える盛況で、視聴者からのコメントもおおむね好評だった。まあ、唐沢俊一が登場すると「盗作」云々というコメントもいくつか流れてはいたが…。唐沢はいつも通りだったけど、眠田直の声の調子が悪かったのが気になった。
今回の候補作は以下の通り。
苫米地英人『あなたは常識に洗脳されている』(大和書房)
東宝映画監修『「ゴジラ」東宝特撮未発表資料アーカイヴ プロデューサー・田中友幸とその時代』(角川書店)
中丸薫・菅沼光弘『この国のために今二人が絶対に伝えたい本当のこと』(ヒカルランド)
…以前「トンデモ本大賞」を観覧した時にも思ったことだが、著者の名前だけで「トンデモ本」だと読まなくてもわかってしまう本を取り上げるのはどうかと思う。「ゴジラ」本以外はみんなそうだもの。山本弘会長ひとりで候補作を選んでいるとどうしてもそうなってしまうのかもしれないが。
ただ、今回は初めての「ニコニコ生放送」なので、わかりやすい本を取り上げた方がアピールしやすい、と考えることもできる。「トンデモ本大賞」を生で観たことのない人も多いだろうから。大川隆法の本を取り上げるのは意外にも初めてだというし、苫米地英人の本の内容はタイムリーなものだった(もっとも、震災や原発をテーマに話をするのは難しいとも思った)。会長が付箋のたくさん貼られた本をパラパラめくって紹介するのも、会場で観た時より多少はまだるっこしくなかった。今後もイベントを生放送してほしい。
今回のイベントで一番話題をさらったのは、「選外」として紹介された松平龍樹『メガネっ娘凌辱大戦』(マドンナメイト文庫)の壮絶な誤植(Amazonのレビューを参照)であった。唐沢俊一を検証していて誤植には慣れっこの自分もビックリ。「なにしろ、 ……とはいえ」以上だ。あと、会場では誰も指摘してなかったようだけど、『メガネっ娘凌辱大戦』冒頭の「諸君、私は○○が好きだ」は『HELLSING』の少佐の演説がモトネタだよね。公式サイトの紹介文でも「拘束術式」とか出ているし。まあ、ヒラコーさんもメガネっ娘好きなのだが。でも、この作品で会場や「ニコ生」の視聴者が一番沸いたというのは、他の候補作がパンチに欠けていたことを意味しているのかもしれない。
個人的には、コンノケンイチが「『トンデモ本の世界』が出て以来講演の依頼がなくなった!」と激怒していた話が面白かった。もちろん、会長たちは「それはと学会のせいじゃないですよ」と言っていたのだが、同じように数々の検証のせいで唐沢俊一や「と学会」に実害が出たはずがないですよね、ええ。
「ニコ生」を見た限り、6月11日に開催される「日本トンデモ本大賞2011」はなかなか盛大にやるようなので、「もしかすると「と学会」はこのイベントで…」などという懸念は要らぬ心配だったようで一安心。私は行かないが盛り上がって欲しいものだ。…いや、行っても特にやることを思いつかないので、今のところは行くつもりはありません(もちろん気が変わる可能性はある)。唐沢さんの新刊が出ていれば投票しに行ったかもしれないけど。
…あ、そうだ。「ニコ生」の放送前に「と学会」と唐沢俊一の新刊のお知らせが告知されていたのだった。ここでも紹介しておこう。まず、「と学会」の新刊から。
『トンデモ本の世界X』(楽工社)―6月上旬
『大世界』は「と学会」のこれまでの活動をまとめたものになるとのこと。
次に、唐沢俊一の新刊の情報。
『訃報〜僕たちを作った人々〜(仮)』(ぶんがく社)―6月中
『都市伝説探偵団』(ごま書房)―時期未定
おお、「追討本」、ちゃんと出るんだ。よかったよかった。6月中に出るなら夏に出すレビュー本でも取り上げられる。ぶんがく社は協力書籍で『文筆業サバイバル塾』を扱っているからその関係かな。
あと、『都市伝説探偵団』は『ラジオライフ』で連載していた『唐沢俊一のトンデモ都市伝説探偵団』をまとめたものなんだろうけど、「何故三才ブックスから出ないのか」「分量は足りるのか」など気になる点がある。『トンデモ都市伝説探偵団』は連載1回目から大変なことになっていたから、そこはきちんとしてほしいところ。
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