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karasawagasepakuri@yahoo
昨日、日本テレビ系列で放送された『スクール革命!』に唐沢俊一が出演していた。今回の企画「知って驚き!名前の雑学2」は、去年9月に放送された企画の続編なので、その時出演していた唐沢が再度出演することになったのだろう。
『スクール革命!』での唐沢俊一は基本的に用意された台本を読むだけなのだが、司会の内村光良から「雑学・サブカルチャーのスペシャリスト」と紹介された唐沢は、身近な苗字の由来を笑いも取ることもなく淡々と説明していったので、一緒に「先生」として出演していた土田晃之は「この番組こんなにちゃんとした番組でした?」と言い、ウッチャンがそれに応えて「“唐沢コーナー”のときはちゃんとしてます!」と返事をしていた。そのとき、画面には唐沢の顔写真入りで「きちんとした勉強もしましょう!」というテロップが出ていたのだが、多少事情を知っている人間からは結構辛辣な皮肉に見える。「きちんとした勉強」をしていればガセの山を築くこともなかったわけで。…でも、これって、意地悪な見方をすれば、唐沢ひとりでは場を盛り上げることができない、ということでもあるのかもしれない。唐沢が説明している間にウッチャンがちょくちょく笑いを取りにいっていたしなあ。視聴者としても淡々とやられるだけではつらいものがあって、「裏でやってる『アッコにおまかせ!』に平野綾が出てるんだよなあ」とつい気をとられてしまった。わりと好きなので。
それから、唐沢が「中村」の由来を説明している時に、毎度おなじみの
「※諸説あります」
というテロップが出たので笑ってしまった。もはやお約束だな。
ただ、今回の唐沢は台本に無いアドリブもいくつかしゃべっていて、それは良かったと思う。たとえば、旧ユーゴスラビアのウンコビッチ(Slobodan Unkovic)元中国大使の話題が出た時に、「英語の発音だとブンコビックになる」と言ったり、また「“ケネディ”は本来“ヘンな頭”を意味する言葉で、ケネディ家の先祖に変わった頭の形の人物がいたのだろう」と言っていた。ただ、「ケネディ」の語源には諸説ある模様(wikipedia)。
さて、放送内容については番組公式サイトを参照してほしいが、これがなかなか問題があるので指摘していきたい。
最初は「“子”のつく名前」に関する雑学(番組ではウッチャンが紹介していた)。
『子』には「始めから終わりまで」という意味がある。
数字の「一」と終了の「了」がくっついてできた漢字。
生まれた時から死ぬまでの一生を表す。
一生○○な子でいますようという願いが込められている。
「子」はもともと乳児をかたどった象形文字だったとされている(角川新字源BCCS版)。「始めから終わりまで」という意味もあるのかどうか。
次に、変わった苗字と名前についてだが、これは以前も指摘したように本人とあわせて紹介しないといくらでも適当な苗字や名前をこしらえることが出来るので、苗字と名前だけを紹介しても意味がないと思う。
それから、花王の社名の由来が「顔石鹸」から来ているという話を紹介した後で、唐沢は「だから花王のマークにはお月様に顔が描いてある」と言っていたが、花王のマークに月が使用されているのは、月が「美と清潔のシンボル」だからである(花王公式サイトより)。
●オランダ人の名前によく見られる「ファン」とは
▽『ファン〜』・・・オランダ語で「出身の」という意味を持つ前置詞。
○ファン・ニステルローイ ⇒ニステルローイ地方が名字の発祥
「イエニスタ」事件で知られる土田晃之がこのネタを紹介していたのも興味深いが、さて、「ニステルローイ地方」は何処にあるのか。「ファン・ダイク(ヴァン・ダイク)」は堤防に関係のある苗字のようだから(オランダ語の“dijk”は「堤防」を意味する)、地名というか場所に関係してはいるんだろうけど。「ファン・ゴッホ(ヴァン・ゴッホ)」については「人名力」を参照。
そして、「県名と同じ苗字」の話題から。
北海道、京都、愛媛、沖縄を除いた43都道府県は、名字として存在する。
この4つが存在しない理由は、いずれも明治時代に戸籍制度ができた後に
誕生した地名だからである。
えーっ。江戸時代に「京都所司代」があったけどなあ。「沖縄」は新井白石が著書の中で使ったのが最初とされている。また、「京都」という苗字は存在する、という説もある(「日本人の名字」より)。
※追記 この件に関しては安岡孝一先生のコメントを参照。
それでも、番組自体はなかなか楽しかった。関根麻里は頭の回転が速くて可愛らしいし、オードリー・若林正恭が難読の苗字を立て続けに当てたのにも笑った。歌がヘタなだけじゃない!
原作の雰囲気が大変よく出ていてファンとしては嬉しい。
『スクール革命』は今後も唐沢俊一を使いたければ使えばいい(堤義明風)と思うけど、そういえば今回は2ちゃんねるの実況で唐沢を絶賛する人が出てこなかったな…。
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