アスに向って撃て!
締切ブッチ・キャ裏亭と三段腹キッドの逃亡劇。
主題歌は「ガセがばれても」。
『FLASH』2004年1月13日号掲載の特集「理想のお尻萌え萌え選手権」の中の座談会で唐沢俊一とカメラマンの小塚毅之・高橋景一両氏との座談会が行われている。
…と思っていたのだが、実は違っていた。「裏モノ日記」2003年12月6日より。
3時、仕事をいったん中断して時間割へ。光文社『FLASH』インタビュー。インタビュアーは山本寅次郎氏。六、七年ぶりだと思うが、変わらない。インタビュー内容もいかにもこの人らしい、“お尻の魅力的な女優について”。何人かの文化人に依頼したが断られたそうで、尻の話などをすると自分の立場に傷がつく、と思っているらしい。私はそういうのは一向に平気。平気ではあるが、やはり他の客もいる前で 寅次郎さんにウレシソウに
「ア、アレ、なんでしょ、いまでもカラサワさん、アナルが好きナンでしょ?」
とか言われると少し引く。十数年前、AVビデオのレビューなどという仕事も有り難がってとっていた(こういうのはいい体験だったと今でも思っている)頃に、寅次郎さんと、
「もうオマ×コは古い! 21世紀のセックスはアナルですよ!」
などと酒を飲みながら拳をふりあげて論じていた当時の話をまだ覚えているな。
「ア、アレですよ、今の風俗は、ア、アナル全盛で、それがみんな可愛い子ばっかりなんで、ドイツとかフランスとかから、日本娘のアナルに、あこがれて団体でやってくるンですよ。カラサワさんの予言が当たりましたよ」
とか言う。ちょっと嬉しい気がしないでも……まあ、ないか。まあ、あの当時より少しは意識も進んでいることとて、も少し論理的に(そうでもないか)、最近の女性の尻と昔の尻との変化変遷と、その文化的意味、みたいなことを話す。こういうB級カルスタみたいなヨタ(知的漫談)はやはり私の本領部分で、語っていて楽しい。触角(原文ママ)中心に評価されてきた尻が最近は視覚重視になってきたこと など。
座談会ではなくインタビューである。…つまり、3人のインタビューを繋ぎ合わせて座談会らしく仕立て上げたようなのだ。こーゆーことって、雑誌ではよくあることなのだろうか。『日刊ゲンダイ』の「しゃべる机」よりはマシなんだろうけど。個人的には、「山田五郎は忙しくて無理だから唐沢俊一にしようぜ!」というチョイスがあったように妄想してしまうのだが。どうでもいいけど「山本寅次郎」って山本嘉次郎+斎藤寅次郎ということか?
ボクはアイドル系だと山本梓だね。スレンダーだけどパンパンに張った尻がイイ。
唐沢さんはお尻が好きなんですね(深読み禁止)。
小さいお尻にはそれなりの躍動感があるんですね。だから、写真集なんかでも動いてないとダメ。その意味では昔の小津映画なんかに出てくる動かない尻のイメージからは変わってきている。
「小津映画」の「動かない尻」って誰のことなんだろ。原節子とか?
躍動感があってしかもボリュームもある。新しいタイプの尻ですよね。もともと日本人にとって尻は見るものじゃなくて触るものだったんですけどね。写真なんかも昔は重量感を持たせる撮り方が多かった。それが今は躍動感持たせるアングル(原文ママ)が普通ですから。観賞用のお尻に近づいてきたんですね。
「もともと日本人にとって尻は見るものじゃなくて触るものだった」ってどういうこと? 思わず上司が部下のOLにセクハラするのを連想してしまったが、どっちにしろ意味がよくわからない。それに、ネット上にあるグラビアアイドルの画像をかなり見てみたが(検証のためであって他意はありません)、お尻のボリュームを強調した写真は普通にあったけどなあ。
さっきの話の続きだけど、昔の宮沢りえの写真集なんか見ると尻がどて〜としていて重っくるしいって感じ。躍動感っていうよりは重量感。おっかさん的ですよね。それに比べて、浜崎あゆみなんかだと尻だけ見ても興奮しない。跳んだり跳ねたりする部分として、その尻のフォルムの美しさに興奮する。だから、観賞用の尻なんですよ。
最初にこのくだりを読んだ時に不自然に感じた。唐沢俊一が相手を無視して自分のしたい話に強引に戻したように見えたからだ。だが、この記事が作られた事情がわかってみると、インタビューを座談会に仕立てたために生じた不自然さなのだと理解できる。はじめから無理があったのだろうか。
しかし、唐沢俊一は興奮したようだけど、個人的には浜崎あゆみの尻を気をつけて見たことがなかったなあ。唐沢の言い分を読んでいると「躍動感のある尻」というのを写真で表現できるのだろうか?とも思った。要するに「尻のボリュームよりも形の美しさが要求されるようになった」という話をしているのだろうか。
それ系だとアニマル浜口の娘の浜口京子がいいなぁ。彼女の場合は観賞用としての躍動の魅了から、さらに進んで機能美の尻。三角形でプロレスラーとしては尻は小さいんだけど、その尻が機敏に動く。重い上半身を支える、機能としての尻ってことですね。戦うための。山本梓が乗用車なら浜口は戦車。トラックかも(笑)。
浜口京子はプロレスラーじゃない。…というか、「観賞用としての躍動の魅了」って何を意味しているのか。『FLASH』でこんなアカデミズムまがいのカタい言葉で語られても。あと、細かいけど、「戦車」→「トラック」は逆にして、「戦車」をオチにもってきたほうがよかった。どうしてスケールダウンするんだろ。
ボクも秋吉久美子の尻に魅力を感じますね。彼女も最近脱いだでしょう。もともと彼女は日本で初めて妹ってイメージを築いた人。体に凹凸がないんですよね。未成熟っていうか。青臭いっていうか。そこがいいと思う。
「未成熟」「青臭い」「体に凹凸がない」と言われると…、うーん(にんじん亭より)。『赤ちょうちん』公開当時の記事の「早くもオナペット№1の声」という見出しがなんだか凄い。
けど、一般的な傾向としては小さくて可愛いってコが好かれますね。それも、世界的に。あのt.A.T.u.にしても日本人の体型に近い。つまり、日本のアニメの女のコの体型に世界の女のコが近づいてきているんですよ。これは世界的に女性が強くなり、男が弱くなった表れでもあるんです。その結果が、男のもともとある征服欲が力のない可愛くて小柄な女のコに移ってきている。
話のつながりが強引、というか支離滅裂。まず、日本のアニメのキャラクターは日本人の体型そのままというわけではない。そして、その後の流れが本当にわからない。
世界的に女性が強くなり男が弱くなった→世界中の女の子の体型が日本のアニメの女の子の体型に近づく→男の征服欲が小柄な女の子に移る
…どうしてそうなるのかさっぱりわからん。「小柄な女の子が好かれるようになった」ならまだわかるけど、「体型がアニメに近づいている」というのが入っているのがヘン。おそらく、インタビュアーの山本氏のまとめ方にも問題があるんだろうけどね。
アニメのなかに出てくるような体型の女の子が実際にも出てきている。胸が大きいけど体はスレンダーみたいなね。永井豪のマンガに出てくるような尻のデカい女のコより、キュートな尻のコが一般的となる。あの『キューティーハニー』を佐藤江梨子が演じるのも象徴的です。原作とぜんぜん違いますものね。お尻小さいし(笑)。
「お尻の小さな女の子」は『キューティーハニー』の主題歌の歌詞ですね(2番が「プクッとボインの女の子」、3番が「子猫の肌した女の子」)。…この歌詞ってハニーのことなんじゃないかなあ。それにサトエリのお尻は小さくないような(公式プロフィール)。
イエローキャブ系の女のコたちも胸は大きいけどお尻は小さいですからね。それに、胸と違ってお尻は鍛えれば引き締まりますから。ただ、一方で白人信仰(コンプレックス)みたいなものも残ってはいる。あのインリンとかが人気があるのがそうでしょう。けどね、あのお尻、21世紀の尻じゃないんだよね。昔のボンドガールズみたいな、完全に触り系の尻。観賞系じゃないよね。全体として見れば、やはり小型軽量化。コンパクト化の傾向なんですよ、やっぱし。
結論から見ると、やはり「尻のボリュームよりも美しさが重視されるようになっている」という話をしたかったんだろう、と思う。かなりわかりにくいけれど。それにしても、話の終わり近くで「コンパクト化」の例外を話し出すから、かなりグダグダになってしまっているのはいかがなものか。あと、台湾出身のインリンにどうして白人コンプレックスを抱くのか謎。唐沢俊一の脳内の日本人はボボ・ブラジルにも白人コンプレックスを抱くようだが(2009年12月14日の記事を参照)。リア・ディゾンがもっと早く来日してればよかったかも(彼女の日本デビューは2006年)。
話がメチャクチャなことはこの際置いておく。いつものことだし、今更驚くことでもない。今回一番感じたのは、「エロの入った話を上手にするのは難しい」ということだ。唐沢俊一は頑張っているんだろうけど、カタい言葉を持ち出すなどイマイチこなれていなくて読んでいても居心地が悪いのだ。唐沢と比べると(比べてはいけないかもしれないが)、みうらじゅんやリリー・フランキーはエロ話が格段に上手いんだな、と痛感させられた。いったい何が違うんだろうなあ。経験の差、と言ってしまえばそれまでなんだろうけど。
エロネタの後の名曲。
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