やっぱり出ていなかった。
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一部で今日発売予定と告知されていた『社会派くんがゆく! 完結編』を捜しに書店に行ってみたものの、やはり出ていなかった。まあ、いつも通り年末に発売されるだろうから、さすがに『本を捨てる!』のようにはならないとは思う。bk1だと「村崎百郎追悼集」と一緒になっているようだけど。
その代わりと言っては何だが、福田和也・石丸元章『男の教養』(KKベストセラーズ)を買ってきた。サブタイトルに「トンカツ放談」とあるだけに、読んでいるとトンカツを食べたくなっているのだが、実はこの対談でも村崎百郎の事件が取り上げられている。福田和也は村崎百郎について「彼の文章は笑えないから苦手だったな。ユーモアがないし」と厳しい評価をしている。P.476より。
人から鬼畜と呼ばれるのはいいけど、自称・鬼畜という場合はユーモアがないとダメなんじゃないかしら。自分を相対化する部分がないと面白くない。
その通り、としか言いようがない。『社会派くんがゆく!』で唐沢俊一の盗用が発覚した時にネタに出来なかったのは本当にダメだった。
石丸元章の発言も紹介しておこう。P.476より。
オレも含めて90年代サブカルチャーを生きてきた人間が、語るべき過去を持ったということだと思いますよ。村崎さんの過去を語るんだから。だから、オレたちも一歩立ち止まって自分の現在位置を確認したと思う。これまで自分はなにをやってきて、現在、世間とどういう亀裂が生まれているのか。で、この後、どういうスタンスを取ればいいのかを考える。そういう事件だと思います。
石丸元章は村崎百郎と青山正明と対談をやったことがあるそうで、事件が起こっていろいろ考えさせられたようだ。岡田斗司夫も『遺言』(筑摩書房)を出したし、もしかすると、オタク文化を含めた90年代のサブカルチャーを振り返る流れが出来つつあるのかもしれない。当ブログのやっていることもある意味では「90年代サブカルチャー」の回顧なのかもなあ。
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