唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

誰よりもガセを愛す。

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・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。


・前回の記事のタイトルを「韜晦人間」としたら、唐沢俊一スレッド@2ちゃんねるサブカル板にこんな書き込みがされていた。

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/10(土) 13:25:53 id:gSGaOK12
ガセ人間第一号に続く怪奇人間シリーズかw

 つまり「盗宝特撮映画」唐沢俊一怪奇人間シリーズは以下のようになる。


『韜晦人間』
『異常に敵対人間』
『(他人のネタを)転送人間』
『ガセ人間第一号』


 …ガセ人間は第一号で終わりにしたいな。
 あと、戦隊もの『偽装戦隊ガセイジャー』というのも考えた。フカシック族とユクシック族とタグチランディック族の5人の若者が悪と戦う話。「ネタをパクるは文士の使命!」
(※筆者註 「ユクシ」は沖縄の方言で「嘘」を意味する言葉)
 細かい設定を思いついたら夏コミのおまけとして書いてみるかも。


空飛ぶモンティ・パイソン』が北海道で放送されていたのか?という問題について。2ちゃん唐沢スレで当時の新聞をチェックした人がいて、このように報告していた。

859 名前:無名草子さん[] 投稿日:2010/01/08(金) 12:13:30
図書館より。
76年11月5日より北海道テレビ(テレ朝系)金曜深夜にたびたび「空飛ぶゲバゲバ」の記述。
夕刊のテレビ欄でもそれ以上の記述無し。これは違うよね?

 この『空飛ぶゲバゲバ』以外に『モンティ・パイソン』らしき番組はなかったということなので、『空飛ぶゲバゲバ』=『空飛ぶモンティ・パイソン』なのか?というのが問題になるわけだ。
 『映画秘宝』1月号で松尾貴史が『モンティ・パイソン』について語っていたので参考資料として紹介しておこう(インタビュアーは秦野邦彦氏)。

―まずは松尾さんとモンティ・パイソンとの出会いからお聞かせください。


松尾 高校生のころ、地元・神戸のサンテレビで吹替版を放送していたんですよ。“イギリスのゲバゲバ(『巨泉・前武ゲバゲバ90分!』)”って触れ込みで。東京12チャンネル(現・テレビ東京)からの番版だったんでしょうね。

―ちなみに当時関西でパイソンズはどのくらい認知されていたんですか?


松尾 いや、少なくとも僕の周りでは番組を見てる人はいませんでしたよ。そもそもサンテレビはUHF局だしコンバータ付けないと見られなかった時代ですから。この仕事を始めてから、意外と仲間はたくさんいたんだということがわかったときは嬉しかったです。

 補足しておくと松尾貴史は1960年生まれ。
 唐沢俊一に有利な材料としては、モンティ・パイソン』と『ゲバゲバ90分』は当時確かに関連づけられていたということだ。『空飛ぶモンティ・パイソン“日本語吹替復活”DVDボックス』のブックレットP.96には『読売新聞』1976年4月9日のテレビ欄が載っているのだが、そこでも「一口で言えば英国BBC放送が製作した“ゲバゲバ90分”」と紹介されている。だから、『空飛ぶゲバゲバ』=『空飛ぶモンティ・パイソン』の線は有り得るのではないだろうか。
 余談だが、前出のブックレットには1977年に行われた番組制作者へのインタビューが載っていて、このようなくだりがある。P.101より。

(前略)日本テレビのプロデューサーに井原さんという人がいて、彼はお笑い番組にかけては日本で1,2と言われる人で、彼は12チャンネルが目をつける前に『Monty Python』を見て興味を示した。しかし、あのお笑いはまだ日本には受け入れられないと考え『ゲバゲバ90分』を作った。つまり『ゲバゲバ90分』の根底には『Monty Python』があるわけで、あれと『Monty Python』が似ているという声があっちこっちであがるのもムリのないこと。

 「井原さん」というのは井原高忠プロデューサーのこと。
 でも、これは事実誤認である。『モンティ・パイソン』のイギリスでの初放映が1969年10月5日、『ゲバゲバ90分』の初放映が1969年10月7日、つまり2日違いなので、『モンティ・パイソン』をチェックしてから『ゲバゲバ90分』を作ることは不可能だ。…まあ、当時はモトネタだと思われてたってことなんだろうけど、ブックレットではちゃんとフォローされていないので一応指摘しておく。なお、『ゲバゲバ90分』と『モンティ・パイソン』の関係については「路傍亭@はてな」も参照されたい。

やべえ。思いのほか似ている。っていうか今でも十分面白い。

やべえ。ゴールディ・ホーンがかわいい。


 一方、唐沢俊一に不利な材料としては、松尾貴史が語っているように放映当時はファンがそんなにいなかったということ(DVDボックスのブックレットにも同じようなことが書かれている)。唐沢俊一は一体いつ『モンティ・パイソン』を見たのだろうか。それを調べるために最終的には北海道テレビに連絡を取らなきゃいけないのかなあ。でも、前回のくりかえしになるけど、唐沢俊一が『モンティ・パイソン』についてそんなに詳しくないのではないか?という疑惑の方がもっと重要な気もする。
 個人的なことを書いておくと、自分はNHKで深夜放映されているのを見て『モンティ・パイソン』の(ウスい)ファンになったクチ。一緒に見ていた妹が「バカ歩きの人がカッコいい」と言ってたっけ(デニス・ムーアも好きらしい)。


初見の時激しく笑った。


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映画秘宝 2010年 01月号 [雑誌]

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