唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

村崎☆サンセット。

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 ふと思ったのだけど、本当に「韜晦趣味」がある人は自分が「韜晦趣味」の持ち主だということすら「韜晦」するのではないだろうか。自分から「秘密主義」とか「ミステリアス」とか主張する人はかなりわかりやすい性格だと思う。唐沢俊一もかなりわかりやすい。


 遅ればせながら『社会派くんがゆく!』に触れておこう。藤岡真さん(その1その2)が先にやっているけど、自分も気になるところがあるので。

唐沢 日本における津波の大被害の最たるものが、50年前のチリ大地震津波だっていうのは凄いよね。地球は丸いんだって改めて実感できる。

 1960年のチリ地震での津波による死者は142名だが、1998年の北海道南西沖地震での津波による死者・行方不明者は198名であり、また、明治時代の三陸地震など、歴史上には津波によってチリ地震以上の被害を出したケースが多数存在する。

 シーシェパードの活動に関する話題。

唐沢 でも、オーストラリアで保護している団体である以上、日本もあんまり大きな態度が取れないやね。日本は鉄鉱石や石炭、大豆と麦など、凄まじくオーストラリアに依存しているわけだから。


村崎 だけど、こっちが大豆や麦を輸入しなかったら、オーストラリアだって困るんじゃないか?


唐沢 いや、中国という、世界的に大きなマーケットがどんどん進出してきてるからね。別に日本から注文とれなくたって屁でもない。こういうときのために、もう一度戦争やっておくべきだったとか思っちゃうんだけど(笑)。

 「外国に文句を言うと困るのは日本の方だ」というのは唐沢俊一のいつもの論法だけど、国際関係をあまり簡単に考えてもらっちゃ困る。オーストラリアでも「シー・シェパードはやりすぎだ」という論調はあるようだし。


 その後、浅田真央よりキム・ヨナの方がエロい、という話になるのだが、エロいといえばエレーネ・ゲデバニシビリ(通称ゲデ子)だよなあ…、と思っていたら今月の『パチモン大王』で唐沢なをきがゲデ子をネタにしていたので「さすが!」と思った。兄弟なのにアンテナの感度が違うね。

村崎 要はどっちがいい感じにエロいかって問題なのか(笑)?


唐沢 少なくともヤラせてくれそうなのは、キム・ヨナのほうだよね(笑)。


村崎 近頃の若い女の子がそんなに簡単にヤラせてくれるわっきゃねーよ。真央ちゃんは未成年だから犯罪になっちゃうしなあ……あ、キム・ヨナも同い年なのか。同い歳にしてはキム・ヨナの方が大人っぽいというかエロチシズムはキム・ヨナの圧勝だったね。(後略)

唐沢 「浅田真央 処女」で検索すると、いろいろと“いつごろ失ったか”みたいな記述がたくさん出てくる(笑)。みんな、ヒマだよねえ。


村崎 ええっ? (唖然として)そんなもん検索してる唐沢さんのほうが、よっぽどヒマだと思うけど……。


唐沢 え、だって、真央ちゃん見てると、処女なのかどうなのか、気にならない? あんなに汚いと言われているスケート界でさ。

 …中学生男子ならまだしも50過ぎのおっさんのする話とは思えない村崎百郎も若干呆れ気味。俺だって唐沢俊一 童貞」でググったことないのに。そんなもんググって出てくる話か。なお、唐沢俊一の童貞喪失の模様(自己申告)については2月5日の記事を参照。

唐沢 前も言ったけど、オリンピックってのは、発展途上国が国威掲揚の見せ場を作るための大会なんだからさ、いまさら日本がメダル取る必要もないじゃん。

唐沢 韓国なんかは完全に国威掲揚のためだから、採点競技はキム・ヨナに任せて、ほかの競技はきっちり記録を出せる選手ばっかり揃えているよね。性根据えてやってるんだ。事業仕分けでスポーツ予算大幅削減とかいってる日本みたいなヌルい国とは根性の入り方が違うのよ。

 国威発揚」と「国旗掲揚」がゴッチャになっている。日本の悪口を言う前に日本語を正しく使おう。

唐沢 デイブ・スペクターが珍しく的を得たコメントをしていて、「もともとスノボってのはオリンピックにはなじまない競技で、これを種目に入れてんのはIOCの人気稼ぎに過ぎない」って。さっきのフィギュアと同じなんだな。まあ、スノーボード連盟もオリンピック競技になっているのが振興に寄与してんのなら、も少しオリンピック向けの選手も育てろ、って話なんだろうが。

 「的を射た」。

唐沢 いや、石原みたいな奴は円谷選手みたいな最後を“武士の本懐”みたいな形で絶賛するんだろう。実際、円谷の遺書の内容を川端康成が絶賛していたからね。川端康成三島由紀夫石原慎太郎、ここら辺で受けつがれているメンタリティにはどうしても男色的な匂いを色濃く感じてしまうな(笑)。戦い破れていさぎよく散るってナルシズム幻想に酔うというね。考えてみりゃこれもスノボとは違うが命を軽んじることで興奮する心理システムなのかもな。

 川端・三島・石原って「男色的な匂い」でつながっているかなあ。

唐沢 そこが日本人独特のメンタリティでね。上に尽くせなかった己の未熟さを死をもって詫びるというのが美学になってる。太平洋戦争のとき、アメリカ軍は指導者であってもマッカーサーみたいに“アイシャルリターン”って言って逃げ出していたけど、日本軍は後から取り返せばいい失敗で、あたら有能な指揮官がポコポコ腹を切っちまうもんだから、末期になるともう、ほとんど人材が残っていなかったっていう。結局、終戦日露戦争以来したたかに生き残ってきた老臣たちがやって日本の後始末をつけた。戦後、その美学を発揮できないでうずうずしていたところで、オリンピックが戦争の代わりになったんだな。

 この件に関しては「軍事板常見問題&良レス回収機構」を参照。

【質問】
>アメリカ軍は指導者であってもマッカーサーみたいに
>“アイシャルリターン”って言って逃げ出していたけど,
http://www.shakaihakun.com/vol098/03.html

 マッカーサーはバタアンから逃げたの?

 【回答】
 ルーズベルト大統領からの命令で,やむなく脱出した.
 当時,アメリカ本国ではマッカーサーは,2ヶ月に渡って日本陸軍を相手に「善戦」している「英雄」だと,宣伝されていた.
 そのためルーズベルトは,マッカーサーが戦死あるいは捕虜になった場合,国民の士気に悪い影響が生じかねないと考えたのだった.


 石巻の殺傷事件について。

唐沢 これが極めて現代的なのは、殺害の動機が“おさまらない怒り”であることね。とにかくプライドが肥大化していて、ひとたびそれを傷つけられるといてもたってもいられなくなる、自分をコントロールできなくなるって類の奴なんだろうね。周囲に触れ回っていた、というのは、自分をバカにしたヤツはこうなるんだ、というアピール。でも、罪になるのは嫌、という極めて自分勝手な行動原理。たとえ自分は罪人になってもうらみを……という、相手に対するうらみより、自分のプライドを守るためという意味合いが上のような気がする。

 そうか? 昔からそんな奴はたくさんいると思うけど。「現代的」というほどのことでもない。

唐沢 いや、さんざん言ってることだけど、DV男と絶対別れられない女っているんだよ。だいたいこの手の男ってのは殴ったあとですぐに謝るような子供みたいに情緒不安定な奴が多いからさ、女のほうも殺されるかもしれないという恐怖とそこから解放されることによる安堵の落差が快感になっちゃうんじゃないかと思うんだ。そんなことしたあとのセックスってのは、確かに燃えると思うよ。打算も何もない分、純粋な恋愛感情なのかもしれないけどさ。

唐沢 DV被害に遭った女に聞くと、「いま、自分が生きてる実感がある」っていうからね。アドレナリン出まくりなんだろう。


村崎 そりゃ、ダンベルで殴られて頭が麻痺したことによる幻覚症状なんだよ! 頭冷やして正気になれって(笑)。


唐沢 汚い言葉遣いだとか、ちょっとしたハラスメントも、今は規制される時代で、人は緊張を強いられることに対し、逆に抵抗力が無くなっている。恐怖感というのは全身の神経を研ぎ澄ますから、ある意味生きているという実感を一番感じるんだな。さっきのスノボの話じゃないけど、危険の中に自ら身を投じるという面では、DV依存症の女性も同じなのかもしらん。

 暴力をふるう男と別れられない女の人というのはいるらしい。たとえば、梅川昭美の恋人も暴力に耐えかねて実家に逃げたものの、梅川に謝られて許してしまい、戻ってはみたもののまた暴力をふるわれて…、というくりかえしだったらしい。ただ、唐沢理論だと、女が男の許に戻るのは「殺されるかもしれないという恐怖」を味わいたくて、ということになってしまわないだろうか。DVとSMは違うように思うのだが。
 ちなみに「裏モノ日記」2月26日より。

早さんは酔ってこないだ、彼女にセクハラしたが全く覚えて
いないらしく、
「惜しいことをした〜」
と。それをまた笑い飛ばす由加里ちゃん、豪快。

別に早さんを弁護するわけではないが、劇団とセクハラは
ある種、つきものの関係である。一般社会の常識から言えば
裁判に持ち込めるレベルのセクハラが常時、行われていると言って
いい。言葉でもそうだし、フィジカルなレベルでも。
名前は出せないが大物声優さんで、その悪癖故にスタジオで
影で大顰蹙をかっている、などという人も知っている。その話を
聞いたとき、その大物声優さんは劇団に関わっているだろう、と
訊いたら案の定だった。

これは必要あってのこと、なのである。
舞台役者というのは、その役によって、時に恋人同士になったり
不倫関係の男女になったり、あるいは娼婦とその客になったり
しなくてはならない。キスシーンも演じるだろうし、抱擁や
手を握り合ったりするのは日常茶飯となる。

そういうときに、明らかにそこに躊躇が見えたり、また体が硬直
するのがわかったりすると、観客は興ざめすることになる。
公演のたびに、全く異る役が役者というのにはふられるわけで、
どんな役が来ても演じられる準備はしておかなくてはいけない。
ことに芝居というものの8割以上は男女の仲というものを描く。
そこに心理的柵を作らないために、セクハラで普段から鍛えている、
というわけである。

ちなみに、私はまだ、そういうセクハラに慣れられない。
女優の方も何にも感じてない、とはわかっても目にするとつい、
ビクッとしてしまう。役者として、芝居人として私がいまだし、で
あるのはそのせいである。

 「ちょっとしたハラスメント」に憧れる唐沢俊一51歳。女の子にしてみればひたすらキショい意見だろうし、マジメに演劇をやっている人はこの意見をどのように感じるのやら。
 

唐沢 でも、ある意味現代人にとって、ここまで自分勝手な論理で生きていかれるというのはあこがれなんじゃないか、ってこの報道見て思ってたんだよ。人間は社会的動物として、大は憲法から小は家庭内の決まりごとまで、数えきれない規範を作ってそれを侵さないことで自分の生存を守っている。ある意味、その束縛からの解放を心の底では切望しているんだよ。それをここまで無視してくれると、ああ、自分たちに代わってこういう罪を犯し、罰せられてくれたんだな、と、ガス抜きをされたような気分になるんじゃないかと思う。

 一体どこの誰がこの事件の犯人に「あこがれ」ているんだろう。

唐沢 バカが起こす犯罪は、赤の他人の事件であっても腹立たしいからね(笑)。どうせ殺されるなら、完全犯罪を目論むような、頭のいいヤツに殺されたいねえ。

 まったくだ。自分もあぁルナティックシアターの稽古場日誌が炎上しているのを見ていて実に腹立たしかったよ。もっと頭のいい人を検証したいです

唐沢 でも本来はDNAは利己的なもの、自分の遺伝子を残せればそれでいいっていうものなんで、自分の言いなりになる女を暴力で支配するっていうのは動物としては理にかなっていることなんだよね。

 メスに暴力をふるうオスってそんなに一般的なんだろうか。

唐沢 いや、だから“間違えた”っていうより、これが人間の真の姿なのかもしれないって、オレなんかは思うんだよ。メスの取り合いで殺しあうってのは、生物のオスの本性に根ざした行為でしょ。そこに「そういうことをしちゃいけない」っていうルールを作って人間社会は進化を遂げてきたわけだけど、こういう事件を見ると、「人間だって所詮動物なんだから、これ以上進化しなくていいよ。野性に戻れ」って神様に言われているような気がしないでもない。

 さっきは「現代的」な事件だと言ってたのに


 この後、村崎百郎浅倉久志を「追悼」しているが(「追討」じゃなくて)唐沢俊一「あー、あったあった」に終始しているのが微笑ましい。…やっぱり詳しくないな。

※ minbuさんのご指摘に基づき追記しておきました。


キリンジもわりとネタにしているな。



破滅―梅川昭美の三十年 (幻冬舎アウトロー文庫)

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