唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

「唐沢俊一の処分および処分撤回問題」・その2。

唐沢俊一検証本Vol.1-盗用編-』
コミックマーケット76 3日目(8月16日/日曜日)
東2ホール M−05a「西理研」で販売予定。
タコシェで8月下旬より委託予定。
※内容についてはプロフィール欄に詳しい説明があります。


 『唐沢俊一検証本』、定価1000円ということになりました。当初はギリギリ採算が取れる価格を考えていたのですが、タコシェの店員さんに「安いですねえ」と言われたり、有能な美人秘書(実在します)のアドバイスもあったので少し高い値段設定をすることにしました。今回だけ本を出すのならもっと安くしたかったのですが、最低でもVOL.3まで出すことを予定していて、もしかすると今後部数を増やす必要も出てくるかもしれないので、そうなると多少値段を高めにしなければキツいというのが本当のところなのです。どうぞよろしくお願いします。
 ちなみに、美人秘書はこれからコミケ当日に展示するパネルを作るつもりだそうです。ノリノリだ。
 ついでに書いておくと、自分にメールを出したのに届いていないのでは?とお思いの方は再度メールを出してください。お手数をおかけして申し訳ありません。

karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


 では、「唐沢俊一の処分および処分撤回問題」の続き。
 山本弘会長の下した「処分」に対して「と学会」会員から反論が相次いで出たわけだが、反論には大きく分けて2つの種類がある。


(A)唐沢俊一の行為をスルーしたうえで、「処分」は「と学会」になじまない、厳しすぎるとする意見
(B)唐沢俊一の行為は「盗用」にあたらないから「処分」をする必要はないとする意見


 今回は(A)を取り上げることにする。(B)は結構凄いことを言っているうえに、植木不等式藤倉珊という「と学会」主力メンバーがこの立場をとっているので別個に取り上げた方がいいと判断した。

 反論(A)のうち、「「と学会」に「処分」はなじまない」という意見には一理はあるかもしれない。基本的には趣味人・好事家の集まりである団体で「処分」と言われて違和感をおぼえる人がいてもおかしくはない。…この辺は「と学会」を「趣味のサークル」ととらえるか「公的な側面を有する団体」ととらえるかで違ってくると思うし、会員の間でも意識のズレがあったのではないか?とも思う。これまで多数の著書を出してきた団体が純粋な「趣味のサークル」であるというのは難しいと思うが…。

 しかし、(A)の人がおかしいのは唐沢俊一の「盗用」をスルーしていることだ。まあ、仲間の不祥事に目をつむるのが友情というものかもしれないけど、部外者に対してはどうやって説明するつもりなんだろう。
 で、(A)の人は唐沢俊一をなんとか擁護しようとしているのだが、それがいちいち妙な理屈なのだ。まず、しばしば見られたのは「唐沢さんは重い犯罪をしたわけではない」という意見。…いやいや、唐沢俊一が「世界の三面記事・オモロイド」から盗用したのは著作権法に違反しているから。「オモロイド」さんが告訴しなかったから立件されなかったわけだけど、仮に「オモロイド」さんが告訴していたらどうしていたんだろう。それに法に触れなければ何をしてもいいのか?とも思う。「盗用」というのは表現者の根幹に関わる行為であって、決して見過ごしていいものではないだろう。「と学会」の人たちは自分の文章が盗用されたらどうするつもりなのか?と気になってしょうがない。
 それから「唐沢さんの行為によって「と学会」に実害が生じたわけではない」という意見もあった。…なるほど、こういう考え方からすれば、唐沢俊一が盗用したことよりも「と学会」のメーリングリストが流出した方がはるかに大きな問題なのだろう。天羽優子先生の思考回路がなんとなく理解できたような。しかし、実際のところ、「と学会」運営委員である唐沢俊一が盗用したことは「と学会」のイメージを損なっているし、また唐沢の盗用をスルーしているせいで「と学会」の公正さにも疑問が持たれているのだ。唐沢は「と学会」に甚大な被害を与えていると思うよ。現にこうやって検証までされちゃっているし。
 あと、笑ってしまったのが「唐沢さんがいないと「トンデモ本大賞」が盛りあがらない」という意見。…これは部外者ながら情けない(さすがに他の会員から批判されている)。唐沢俊一が「トンデモ本大賞」を盛り上げるのに一役買っていることは確かだろう。杉ちゃん&鉄平や坂本頼光は唐沢が呼んだわけだから。しかし、唐沢俊一がいないならいないなりに盛り上げようとしなければダメだし、唐沢がいなくなってダメになるくらいなら「トンデモ本大賞」なんかやめてしまったほうがいい。唐沢俊一は「自分の後を継ぐオタクが出てこない」と嘆く前に「と学会」の人材不足を嘆くべきだろう。
 
 …たとえ理屈になっていなくても唐沢俊一を擁護したいという気持ちはわからないでもない。だが、「と学会」のメンバーが妙なのはこの事態を面白おかしくネタにしようとしているところである。たとえば、眠田直氏は、

みんな「と学会員」なのに、今回の件に関しては洒落っ気が無さすぎます。

として、来年の「トンデモ本大賞」で唐沢俊一がチタノサウルスとメカゴジラ2を引き連れて登場することを提案している。…そうか、伊藤剛さんのブログにコメントを書き込んだのも「洒落っ気」から来たものなのか(詳しくは7月29日の記事を参照)。この後、眠田氏に同調したメンバーが「ネタ」を発表していくのだが、あえて紹介はしない。いわゆる「ボツ」ってやつだ。モラルの低さも問題だがギャグレベルの低さも問題だな。

 さらに、「と学会」メンバーが「アンチ」を敵視していることにも驚かされる。「アンチの人はどこまで行ってもアンチ」「傲慢で偏見に満ちたバッシング」などと書かれていて、まるで戦時中の「非国民」「鬼畜米英」みたいな扱いだ。これを見てみると、唐沢俊一が「オモロイド」からの盗用発覚を「アンチがバーッと広めて」と言っていたのは、おそらくメーリングリストで使われている「アンチ」と同じ意味なのだろう(詳しくは2008年10月23日の記事を参照)。…しかし、よくわからないのは彼らの言う「アンチ」が何者であるのかまったく正体がつかめないところで、要するに「アンチ」=「と学会」を批判している勢力、ということらしい。…いったい何と戦っているんだ。「トンデモ」を検証することを目的としている団体がこのように硬直しているのは困るな。
 メーリングリストを見ていると、「と学会」のメンバーが「アンチ」に反論しない理由もなんとなくわかる。志水一夫氏が「反論してもアンチを喜ばせて燃料を投下するだけ」と書いていて、他のメンバーも似たようなことを書いているのだ。…そりゃあヘンな反論をすれば余計に叩かれるという話であって、スルーしていたっていずれは大爆発することになると思うけど。志水氏は『恐怖の報酬』を御覧になったことがなかったのだろうか。あと、「燃料」を投下したくないのならメーリングリストでも愚痴をこぼすべきでないと思う。メーリングリストを見ていると「言いたいことがあるならハッキリ言ってくれ!」と何度も思ってしまう。結局のところ、「外部」に対してしっかりと説明することができないから仲間内でしか話ができないんじゃないか?と思う。もっと自信を持ってほしい。

 しかし、山本弘会長はさすがである。アンチを気にする会員の主張に対して

別にアンチの連中が喜んだっていいじゃありませんか?
何かいけないことでもあるんですか?

と反論しているのだ。さらに志水氏から「山本会長に唐沢俊一と同様のことが起きたらどう対処するか?」と問われると、

 もちろん事実を認め、全面的に謝罪します。と学会に迷惑をかけないように、活動もやめます。

と言い切っている(なお、志水氏は『新・UFO入門』事件についてケアレスミス」「誰にでも起きうるヒューマンエラー」と書いている)。
 そして、山本会長は唐沢俊一についてあらためてこのように書いている。

 唐沢さんの活動休止の申し出を認めたのであって、「盗用ではない」という主張まで認めたわけではありません。
 ただし、唐沢氏が「盗用ではない」と信じていること自体は事実だと信じています。

 …やっぱり、会長はわかっているんだ。まあ、会長の文章通りだと唐沢俊一とても危ない人になってしまうのだが。なお、山本会長は唐沢を擁護する植木不等式に対してさらに踏み込んだ発言をしているのだが、あそこまで言われているのに唐沢俊一が「と学会」にいまだに居座り続けているのかまったくわからない。詳しいことは次回、反論(B)について取り上げたときに説明したい。

                               (つづく)

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