エンドレスアワード。
・「日本トンデモ本大賞2009」に行ってみたところ、意外にも楽しめてしまったのだが(詳しくは6月7日の記事を参照)、それは自分が「と学会」をよく知らなかったために逆に新鮮に感じただけであって、濃いファンの人にしてみれば「例年と同じ」「小粒だった」と感じたようなのである。
他ならぬ山本弘会長もこのように書いている。
例年、受賞作は2位以下を大きく引き離すというジンクスがあったのですが、今年はそれが破られました。去年に続いて小粒の作品が多く、ドングリの背比べになったという印象です。もうトンデモ本のパターンは出尽くしてしまって、もうあまりオリジナリティのある強烈なトンデモ本は出てないのかな……と思ってしまいます。
会長自身が考えているのならそうなのだろう。…それにしても、「ジンクス」の使い方がヘンなのでは?
goo辞書。
ジンクス [jinx]
因縁のように思う事柄。縁起。本来は縁起の悪い物事をいう。
「―を破る」
しかし、実は会長は去年の「トンデモ本大賞」についても同じようなことを書いているのだ。
豊作だった昨年の反動か、小粒な作品が多かったのが今年の特徴。白紙や「該当作なし」という票も目立ちました。また、ここ数年、トンデモ大賞はどれかがぶっちぎりでトップを獲得することが多かったのですが、今年は珍しく2位の『まもなく世界は5次元に移行します』と接戦になりました。日本人以外の方の受賞も初めてです。
去年も接戦だったのだから「今年はそれが破られました」というのは違うのではないか。まあ、マンネリになっちゃってるみたいだからカンチガイしてもしょうがないのかな。もはやネタは出尽くしてしまって新たなトンデモ本は生まれるはずがないのに、「いつまでも「トンデモ本大賞」を続けたい」という会長の意志によって今でもトンデモ本は生まれ続けているのかもしれない。そんな山本ヒロシの憂鬱。…来週あたりまた新作放映かな。
・『社会派くんがゆく!』最新号で唐沢俊一がまたネット批判をしている(村崎百郎も今回はだいぶやっている)。
まあ、2ちゃんに書き込むような奴らはどうせ人間のクズみたいな連中なんだし、クズの言うことに耳を傾ける必要はないと思うけどね、感染した患者はさっきも言ったように女子高生が多いから、ヘタにそんなコメントを読んでものすごく傷つく恐れはある。
ネット時代は「情報を遮断する」ということが、みんなできなくなってるからね。どうせロクなこと言われていないとわかったら、最初からそんなもん、見ないほうがいいに決まってるの。特にネット住人なんて、他人を叩くことでしか自分を保つことのできないような人間ばっかりだからね。悪意には目を向けない。これ、原則。
だから、2ちゃんという場が、そういう咀嚼できていない思考の過程をそのまま書き込むのに、あまりにも適した場だったということだよね。メディアに人間が変えられてしまう、典型的な例というか。
「人間のクズ」に事細かに検証されている唐沢俊一は一体どういう立場なんだろう。「人間のクズ」以下なのかもね。検証や批判を「悪意」としか捉えられないのはおのれの精神が脆弱であると言っているのと同じだからやめておいたほうがいいのでは。それから、唐沢俊一は「裏モノ日記」で「咀嚼できていない思考の過程をそのまま書き込」んでいるよね?熟考した末にあれを書いているとしたらそれはそれで問題だけど。
それからこういう発言も。
いくらネットや仮想社会でのコミュニケーションが発達したって、結局いちばん人から信頼されるのって、「大きな声で相手の目を見てはっきり話す」ことだからね。
はーい。ジュンク堂書店のイベントで質問するときにはそうさせていただきます。でも、別の発言も読むと少し怖くなってしまう。
こういう見た目からコミュニケーション不得意そうな人間はまだいいほうで、中には普通に会話しているはずなのに心が数万光年も離れているようなコミュニケーションになっちゃう、傍目にはそれとわからないようなコミュニケーション不全者っていたりするからね。
これってまさか…。
今回は他にも訃報ネタでいろいろ変なことを言っている。頼近美津子が鹿内英子に殺されたような気がする、とか言ったり(関係なくね?)、栗本薫の容貌をネタにしたり。
“早回し人生”って言っていた人がいたけど、デビューのときからものすごい華やかだったからね。学生時代から小説書きまくって、早稲田大在学中に書いた論文が激賞されて文壇デビューして、二十代前半で江戸川乱歩賞と群像新人文学賞を両方とっちゃって、本も売れて、テレビやラジオのレギュラーもとって……もうえらい騒ぎだった。唯一、美人じゃなったのがせめてもの救い(笑)。
鳩山じゃないけど、これも不倫略奪婚。今岡氏、それで10年以上務めたSFマガジン編集長の座を去ったんだけど、「彼女の才能に惚れた」とか言ってたもんね。これ、“才能以外のところにはあえて目をつぶった”って言ってるようなもんで、かえって可哀想な気がしたんだけど(笑)。
嫉妬はみっともないよ(詳しくは5月30日の記事を参照)。
あと、忌野清志郎についてもまたもや適当なことを言っている。
しかし、清志郎、ガン治療に西洋医学での治療法を拒否して、途中までマクロビオティックと漢方の民間療法で克服しようとしていたんだって。
治るわけねえじゃん(笑)。玄米食うだけでガンが治るんだったら誰も苦労しないよ。ありゃ、玄米だけ食って栄養失調になればガンに回る栄養もなくなって、進行が少し遅くなる、くらいのもんでね。ただ、体制であるところの西洋医療を拒否して、自分のやり方を貫いたという意味では、ロッカーの死に方として天晴れだと思いたい。
まだ事実誤認してるのか。それに「途中まで」じゃあ「自分のやり方を貫いた」とは言えないじゃん。それにしても、唐沢俊一のロックのイメージの貧困さにはビックリさせられる。「西洋医療」を「体制」と考えるのはトンデモなんじゃ?
ついで。舛添要一が新型インフルエンザの感染者が出た疑いがあると深夜に記者会見を開いたことについてこんなことを言っている。
あの目立ちたがりが、「朝まで生テレビ」時代の癖なのか夜中に会見開いてね。あの顔見てると、コイツが病原菌なんじゃねえかって気がしてくる。
舛添厚労相に何か恨みでもあるのか?悪意をナマのまんまで出しちゃってるよ。まあ、あの会見は木曜深夜だったから、記者会見のせいで『けいおん!』が放送休止になっていたら(L字放送になっていたかも)アニヲタ的に大変なことになっていたんだろうけど。
なお、山本会長の総評については唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板を参考にさせていただきました。「人間のクズ」のみなさん、いつもありがとうございます。
432 名前:無名草子さん[] 投稿日:2009/06/09(火) 23:24:10
http://homepage3.nifty.com/hirorin/tondemotaisho2009.htm
> 例年、受賞作は2位以下を大きく引き離すというジンクスがあったのですが、今年はそれが
>破られました。去年に続いて小粒の作品が多く、ドングリの背比べになったという印象です。
>もうトンデモ本のパターンは出尽くしてしまって、もうあまりオリジナリティのある強烈な
>トンデモ本は出てないのかな……と思ってしまいます。「例年、受賞作は2位以下を大きく引き離す」うんぬんは、唐沢俊一並のボケじゃないかと。
大丈夫か山本弘。去年 (2008 年) に、こう↓書いたばっかりだろうに。http://homepage3.nifty.com/hirorin/tondemotaisho2008.htm
>また、ここ数年、トンデモ大賞はどれかがぶっちぎりでトップを獲得することが多かったの
>ですが、今年は珍しく2位の『まもなく世界は5次元に移行します』と接戦になりました。トンデモ本大賞受賞作についての解説を、独立したページでやらなくなった第15回 (2005) 以来、
何か投げやりというか、情熱がなくなっているんじゃないかという感じもする。
456 名前:無名草子さん 投稿日:2009/06/10(水) 01:01:14
>>432
もしかして山本先生は「ジンクス」という言葉の意味を知らないのかな?457 名前:無名草子さん 投稿日:2009/06/10(水) 01:05:33
>>456
自分が鳥なのに?
※追記 半農半漁人さんにご指摘を受けたが、栗本薫と今岡清氏が結婚したのは1981年で、今岡氏が『SFマガジン』編集長を務めたのは、1979年5月号から1991年9月号までなので、唐沢の発言は誤り。栗本薫(中島梓)は1983年に産休のために『ヒントでピント』を一時降板しているしね。
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