唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

言いにくいことをハッキリ言うこんな世の中は。

ポイズン。



●5月9日の記事に寄せられた“無名草子”氏のコメントが誹謗中傷にあたると判断したので見えない状態にしました。これ以外にも他の投稿者に対する攻撃的なコメントがいくつか目につきますので、節度を持った対応をされるようお願いいたします。




●下北沢・楽園の公式サイトのラインナップに今週開催されるはずの「と学会エクストラ」の情報がいまだ出ないところを見ると、今回のイベントは内輪向けと考えたほうがいいのかもしれない。会員以外の人がどれくらい来るものか。それと、唐沢俊一立川談之助師匠は今月他にもイベントをやる模様(噺-HANASHI-)。




●前回も少し紹介したが、山本弘氏が自身のブログでこのようなことをコメントしている。

 誤解があるようなので言っておきます。実は僕が引退宣言をする前から、「もう今年のトンデモ大賞はできないかも」という話は出ていました。
 なぜかというと、候補作が見つからないから。
 去年までの候補作を見てみると分かりますが、ここ数年、トンデモ本を選ぶのにかなり苦労してました。昨年の受賞作の『お城でBL』なんて、本来のトンデモ本の定義からはずれるので、本当は候補作に入れるべきじゃなかったんだけど、数を揃えるために入れたという事情があります。
 同年の『ドクター苫米地が真犯人を追う! 11大未解決事件』や、一昨年の『秘伝ノストラダムス・コード』とかも、それほど面白いわけではなく、たぶん10年前だったら候補作に入れなかっただろうな、と思います。
 今年は状況がさらに悪化していて、新しいトンデモ本がぜんぜん見つからない。
 いや、出てることは出てるんですが、ほとんどが同工異曲で、従来の本の焼き直しみたいなのや、ネット上に流れている情報を寄せ集めたようなのばかり。著者のオリジナリティが感じられないんですよ。オリジナリティはあっても、パンチに欠けてたり。
 あと、著者の顔ぶれが毎年同じになってきてるのも問題。毎年毎年、中丸薫苫米地英人大川隆法の本ばかり選ぶわけにはいかないでしょう?
 もう、トンデモ資源は枯渇しちゃって、オリジナリティのあるトンデモ本は、皆無ではないものの、もうあんまり残ってないんじゃないかという気がします。

 僕が引退宣言をした時点で、今年度のトンデモ本大賞候補作はまったく見つかっていませんでした。だから、僕がいてもいなくても、今年のトンデモ本大賞は中止になっていたでしょう。

 「著者の名前を見ただけで“トンデモ本”だとわかる本をチョイスしてもしょうがない」と当ブログでも以前指摘したけれど、山本氏も同じように感じていたわけか。『お城でBL』も「トンデモ本」じゃないと思っていたのか…。
 ただ、「新しいトンデモ本が見つからない」のは、単純な話、山本氏のモチベーションがなくなってしまったせいなのではないだろうか。やる気があれば今年も「数を揃えるため」に候補作をなんとかチョイスしていたのでは。今年も一度は開催がアナウンスされていたわけだから、昨年末まではやる気があったんでしょうけどね。まあ、選ぶのがキツいというのであれば無理にやることもないと思う。こーゆーのは楽しんでやらなくちゃダメだもんね。
 



●本題。5月12日24時15分からテレビ朝日系列で放映されていた『言いにくいことをハッキリ言うTV』唐沢俊一が出演していたので紹介しておく。
 今回は「テレビでは言いにくい怪しい新説スペシャル」とのことで、いわゆる都市伝説の類をパネリストが発表していくわけだが、この番組で一番ショッキングだったのは、唐沢俊一が「トンデモ」サイドの人間として出ていたこと。一応、番組内では唐沢が「オカルトに否定的な立場」をとっていると紹介されていたのだが、唐沢以外のパネリストは飛鳥昭雄、エハン・デラヴィという「トンデモ」寄りの人で、冒頭のナレーションでも

今夜は
「こんなトンデモないことを言う人がいるんだな〜」
という視点でお楽しみください

と紹介されていて3人が完全にいっしょくたにされている。唐沢が本当にオカルト否定派だと思われているのなら、伊集院光と一緒にツッコミを入れるポジションにいたはずだしね。もしかすると、唐沢個人がアレだから、という話ではなくて、世間一般ではトンデモさんも「と学会」も同じようなものと思われているのかも、と心配になってしまった。ちなみに、番組内では唐沢の著書として『唐沢俊一のトンデモ事件簿』(三才ブックス)の表紙が映されていたのだが、よりによって表紙にガセのある本を選ばなくても、と残念に思った(トンデモない一行知識の世界)。


 で、唐沢が番組内で紹介していたのは



「20年後の人間にエッチは必要なくなる!?」
「宇宙人は人間の脳が作り出した幻!?」


 という2つの説である。


 「20年後の人間にエッチは必要なくなる!?」というのは、簡単に要約すると「人間の脳が進化して女の子を眺めているだけで満足するようになってしまった。その象徴が2次元萌えのオタク」という理屈なのだが…、いや、「2次元萌えのオタク」も普通に欲情すると思うのだが。最近のネットスラングにも「めちゃシコ」ってあるし。唐沢さんはコミケで一体何を見ているんだ、という気もする。あと、オタクに風俗に行けと勧めている眠田直の立場がなくなってしまう。
 この唐沢の発言に対して太田光は「やりたい人はいっぱいいる気がする」と疑問を呈し、伊集院光「“草食系男子”はブスの言い訳」と『深夜の馬鹿力』を前倒ししたかのような黒い発言をしていたが、結局、飛鳥昭雄卵子から精子を作る技術が出来たから男はいらなくなる」と割り込んできたのに全部持っていかれてしまった感があった。



 次の「宇宙人は人間の脳が作り出した幻!?」というのは、「1980年代にアメリカで児童誘拐が多発し、その被害者がトラウマを負わないように催眠術で記憶を消していたのだが、完全に消えていない犯人の記憶が宇宙人として蘇ってきた」ということらしく、「ストッキングをかぶった犯人」の姿がいわゆる「グレイ」に変化した、というのが唐沢理論である。
 …しかし、唐沢は2012年11月17日放送の『嵐にしやがれ』でも似たような話をしているのだが、その時には「グレイ」のイメージが定着したのは『未知との遭遇』が原因、と違う話をしている(2012年12月13日の記事を参照)。面白いことに、この時の『嵐にしやがれ』にも伊集院光が唐沢と一緒に出演していて、「前にも同じ話を聞いたなあ」と伊集院が思わなかったか、気にならないでもない。もっとレパートリーを増やしたほうがいいのは確かで、テレビでもネタの使い回しをするのはあまり感心しない。



 この回の『言いにくいことをハッキリ言うTV』のMVPは間違いなく飛鳥昭雄で、スカイツリーは東京壊滅の象徴!?」などとわかりやすく胡散臭い話をして爆笑問題伊集院光に突っ込まれまくっていたし、他人の話にもどんどん割り込んでくるものだからエハン・デラヴィは時間がなくなって途中退席してしまう有り様だった。飛鳥氏はテレビ向きだと思うので、今後もどんどん出演してほしい、とサイ九郎もきっと期待しているはずである。飛鳥氏が「わかりやすく爆発力のあるトンデモ」担当で唐沢さんが「一見もっともらしいけど実はトンデモ」担当ならちょうどいいかもしれない。




 

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
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"POISON?言いたい事も言えないこんな世の中は?/If you love me,don’t for"

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