123の謎。
・タコシェにて『唐沢俊一検証本VOL.1』、『唐沢俊一検証本VOL.2』、『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』、通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」、「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
夏コミで出す本の内容をひとつだけ紹介しておくと、唐沢俊一がプロとしてデビューする前にアニドウの会誌『FILM1/24』に投稿した全ての文章を紹介する企画をやります。ブログでは紹介していない投稿についても書き下ろしで紹介している親切設計(?)です。
で、今回はそれから派生した問題を取り上げる。『FILM1/24』№27&28(1979年6月発行)には、唐沢俊一の投稿は載っていないのだが、その代わり欄外の「耳鳴りの底から」というコーナーにこんな投稿が載っていた。
後輩の学校祭を見物しに行ったらアニメ展をやっていて、セルの販売を手伝わされてしまった。例によってヤマトだのボルテスだののセルに女の子達がむらがっている中にひとりのオバさん、『キャンディ・キャンディ』のセルを持ってきて曰ク、「このベティちゃん、おいくら?」…やっぱりこれからはベティの時代ですねえ、並木サン。
(会員№123 唐沢)
…さて、この「唐沢」が唐沢俊一なのか、である。そうそうある名字でもないからたぶんそうだと思うけど。文章の癖もそれっぽい。
会員番号が「123」というのはいい数字だなあ、と思っていたら、本人がこんなことを言っていた。唐沢俊一・志水一夫『トンデモ創世記』(扶桑社文庫)P.100より。
唐沢● 志水さんはアニドウにいても、活動っていうか、スタッフとして働いていたわけじゃないよね。
志水● してないですね。上映会があるから何度か覗いたって感じ。
唐沢● 正式会員になると、お知らせが届いたんです。
志水● 正式な会員ナンバーが付いていたかどうかも、怪しいな。
唐沢● そうか、僕なんかは二〇〇番とか覚えやすい数字でしたね(後略)
「200番」とは違いすぎるが、「123」も「覚えやすい数字」ではある。
あと、気になるのは「後輩の学校祭」。…唐沢俊一の「後輩」って誰なんだろう。札幌から上京してきた人なのだろうか。今となっては確認を取ることは難しいけれど、気になるところである。
もうひとつ気になること。唐沢俊一は『あえて「ガンダム嫌い」の汚名を着て』を書くために『ぴあ』のバックナンバーを大宅壮一文庫でチェックしたらしく、『別冊宝島・投稿する人々』(宝島社)P.187でこのように書いている。
この号のみ大宅文庫のバックナンバーが欠落していて、詳しい引用をすることができないが(以下略)
だが、国会図書館には『ぴあ』のバックナンバーがちゃんと揃っている。どうしてこっちをチェックしなかったのだろう。それに、大宅文庫の蔵書に『ぴあ』はないような…。
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