唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

わたしは行かない。

カレカノ』とは一味違う力作。









みんな大好き『午後のロードショーで8月4日から6日まで『ゴジラ』特集をやっていた。ゴジラ2000ミレニアム』『ゴジラVSモスラ』『ゴジラVSスペースゴジラという豪華ラインナップだったのだが、この中の『スペゴジ』について岡田斗司夫がおなじみの「オタク座談会」『回収』に収録)で「地球上のくだらん映画を全て見た眠田直に「負けました!」と言わせた映画」と評している。検証を始めるはるか以前に、初めて読んだ時から「そりゃ盛りすぎだ」と思っていたのだが、今回『スペゴジ』を再見してみてあらためてそう思った。まあ、Amazonのレビューでも怒っている人がちらほらいるので全くの的外れでもないのだろうが、本当に岡田の言う通りなら『スペゴジ』は別の意味での大傑作として大いに評価すべき作品なのではないか? という気がする。…っていうか、岡田さん、ちゃんと『スペゴジ』を観ているんだろうか。
 あと、「オタク座談会」で山本弘が友人の話をしていたのだが…。『回収』P.195より。

 そいつはとにかく平成ゴジラ・シリーズ、平成モスラ・シリーズは全部見てるのよ。見に行って、毎年帰って来ては、僕に今年はどんだけひどかったかを延々と説明してくれるわけ(笑)。「『モスラ2』が最高やと思ったけど、今度の『モスラ3』、もっとひどかったんですよ! とかね(笑)。

 で、そいつに言わせると、「とにかく今度の『ゴジラ2000』は今の話を聞いて、見に行く勇気が出た」と。「だってさ、下手に出来がよかったら、悲しいじゃないですか」て(笑)。もう、特撮ファンはそこまでいってるのよ、一部は。


 こじらせてるなあ、としか言えない。ちょっとでも出来が良ければホメればいいのに。俺だって唐沢さんの良いところをなるべくホメるようにしていますよ? もちろん、すべての特撮ファンがこんな具合にこじらせているわけではないが、何故こーゆー思考をするようになったのか、興味がないでもない。
 他に特撮関係で言えば、開田裕治画伯に向かって花田紀凱が「怪獣映画を見たことあるのか」と言い放つ事案も発生している今日この頃。リアル釈迦に説法、と言うべきか。
 余談だが、先日トマス・ピンチョンLAヴァイス』(新潮社)を読んでいたら、三大怪獣 地球最大の決戦』は『ローマの休日』のリメイクである、という話が出てきて、「何処に行っても何を見てもオタクネタにブチ当たるなあ」としみじみとしてしまった。

 




●さて、明日からコミケだが、唐沢俊一のサークル「NO&TENKI商会」では「と学会エクストラ・スペシャル」の模様を収録したDVDと2013年から2014年上半期に亡くなった人たちを偲ぶ「追討本」を頒布するようだ(公式サイト)。

【お詫び】予定していた美術エッセイ集『バカな名画』は冬コミ刊行になりました。申し訳ありません。


 と書いてあるところを見ると、当初予定していた本は落としたらしい。お忙しかったのだろうか。



 「追討本」については次のような説明がされている。

唐沢のライフワークとも言うべき20世紀人物訃報事典。
その膨大な分量に何度も出版企画が立ち上がっては挫折している
この企画、現在4度目くらいの出版ばなしが持ち上がってます。

実現できるかどうかはまだ先の話として、とりあえず2013年と
2014年前半分をまとめたものを同人誌として夏コミで販売。
あの人も、この人ももういないのか……偲んでください。


 すると、ぶんがく社から出るはずだった「追討本」はポシャってしまったのだろうか(2011年4月25日の記事を参照)。かつて公式サイトですぐに出せそうな書き方をしていたのだけど(旧公式サイト)。「実現できるかどうかはまだ先の話」と珍しく気弱になっているが、誰でも知っている有名人とか唐沢俊一と直接面識のある人とか、「追討」の対象を絞り込めば大丈夫なのではないか、と素人考えをしてみる。同じように「膨大な分量」のせいで出版できないとされていた『裏モノ日記』だって一冊は書籍化されているのだから、イケるとは思うのだが…。書籍版にはイッセー尾形との関わりが書かれていて今となっては貴重な資料だったりする(ネット版では該当部分が現在見られない)。



 それから、今回のコミケも自分は会場まで行かないのでどうぞよろしく。万が一無用な心配をされる方がいらっしゃると悪いので一応告知しておく。ただ、どちらかというと山本さんの方が心配だったりする。前回の冬コミその1その2)でも2012年の夏コミでもトラブってるからなあ。…あれ? そういえば、偽札の件ってどうなったんだ?
 今回のコミケが平穏無事に進行し、参加されるみなさんにとって楽しいひとときになるよう祈りたい。



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