唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢なをき検証blog15.

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
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karasawagasepakuri@yahoo.co.jp




以前にも注意いたしましたが、当ブログに寄せられたコメントを山本弘会長のブログのコメント欄にコピペするのはおやめください。山本会長はもちろん、当ブログの管理人にとっても極めて迷惑な行為でしかありません。




●本題。今回は現在発売中のコミックビーム』5月号に掲載されている唐沢なをき『まんが家総進撃』第6話「老後後後後」について説明したい。…タイトルを見てピンときた方もいらっしゃるはずだが、この話は『まんが家総進撃』の前身である『まんが極道』第62話「老後」、第71話「老後後」、第77話「老後後後」の続編である。なお、過去の3話については、2012年2月22日および2012年8月26日の記事をそれぞれ参照されたい。唐沢俊一ウォッチャーとしては『まんが極道』の中でもとりわけ見逃がせないシリーズだが、あえて名付けるなら、「ギミノリ」シリーズ、あるいは「老害」シリーズとでも呼んだらいいのだろうか。いずれにしても第4弾である。



 では、「老後後後後」を見ていくことにするが、冒頭にこれまでのいきさつがまとめられている。『コミックビーム』P.400より。

21年とさらにもうちょっと未来。
オタクをこじらせたまま年老いた
干野ギミノリ(71)は、死んだ同人仲間の
作品を横どりして自分名義で出版し、
プロデビューを果たしたものの
その後いろいろあって全財産を失った。
友人逆富士イヌヒコ(70)の下宿に居候させて
もらい、なんとか命脈をつないだ彼で
あったが―。


 思わず大声を出して笑ってしまった。…いや、何も間違っていないんだけどね。簡潔に要約されているおかげで余計にヒドく感じられるのが不思議。


 
 「ざざ虫くん」オンリーイベントに向けての作業に追われつつも先に死んだ同人仲間の悪口を言って盛り上がっていたギミノリとイヌヒコは女性へのヘイトを炸裂させる。『ビーム』P.399より。

やはり三次の女は禁物ですよオタクには


なんちゅうかね
現実の女の醜い部分を見ちゃうと
漫画内のファンタジーが汚染されるちゅうかね



それそれ


まさにそれ



ああよかった
俺らこの年まで童貞で



童貞最高



二次嫁万歳



女め!!
三次元の女め



ぎゃははははは



俺たちふたりで作る究極のオタクライフの前にひれ伏すがよい

 …何故だろう、涙が止まらないよ。70歳まで童貞を貫いたらガンダルフ並みの大魔法使いになれるのだろうか。酸欠くんに『ホビット/竜に奪われた王国』を観てほしいなあ。
 本田透電波男』(講談社文庫)に言及した時に書いたように(2009年5月11日の記事を参照)、自分にはこの手の「三次女」へのヘイトがよくわからない。「二次もいいけど三次もね」というククレカレー的な思いしかないのは、嫌いになるほど「三次女」と関わっていないせいなのかもしれないけれど。そのあたりも含めて、オタクのセクシュアリティーについて一度考えてみたくはあるが、すげー大変そう。




 この後、ギミノリはこんなことも言っている。『ビーム』P.402より。

私らの流儀を
理解できない
凡人の若い嫁
ざまあ!



ぎゃはは



三次女ざまあ!



ぎゃははははははは

 この辺は、メトロン星人Jrを好きなオタクの嫁を認めない誰かさんに通じるものがある(2012年5月13日の記事を参照)。『A』を観ている女の子ってかなり貴重だと思うけどなあ。限りある資源を大切に!
 ちなみに、今日は午前8時からWOWOWプライムで『ウルトラマンA』ハイビジョンリマスター版の集中放送があるのだが(第37話〜42話)、その後11時からはマニー・パッキャオとティモシー・ブラッドリーの再戦が中継される予定。特撮→ボクシングってナイスなニチアサだなあ(試合が終わるころにはもう昼過ぎだが)。



 話を戻すと、なんとか新刊を完成させてイベントに乗り込んだ2人だったが、無印の「ざざ虫くん」しか認めていないギミノリは、「ざざ虫くん」の続編を取り上げている他のサークルに文句をつける。『ビーム』P.403より。

……なってませんな右も左も

これだから
最近の若い奴らは
何もわかっていない



これだから
いまどきの
若いオタクは



かーっ



死ね



若いの死ね

 「若いの死ね」くらいストレートだと逆に面白くなってしまうな。老人版たむらけんじというか。「あんたの方が先だろ」とツッコミを入れやすいのもいい。どうせ「近頃の若い者は」をやるなら、面白い見せ方をした方がいいのかも。



 ところが、ここで思いも寄らない出来事が起きる。なんと、イヌヒコの大ファンだという美人コスプレイヤーが2人のブースにやってきたのだ。唐沢なをきの描く女の子キャラはかわいい」というのは多くの方が認めていることだとは思うが、この女の子もやっぱりかわいい。唐沢なをき本人だけでなく、アシスタントが描いたらしい女の子までかわいいあたり、マンガを読んでいて常々気になっていたりする。


 女の子は打ち上げにも同席してイヌヒコにいろいろと質問してくる。過去のシリーズに描かれていたように社会不適応者のイヌヒコは一言二言返すのがやっとなのだが、それでも彼女は「さすがイヌヒコ先生」といちいち喜んでくれる。…いい娘じゃないか。
 一方、口だけは達者なギミノリは「ざざ虫くん」関係の雑学をいろいろ披露するのだが、そのたびに女の子は「へー すごいですねー」感情がどこかに行ってしまった顔で適当に返事するだけである。…やっぱり、いい娘なのでは。



 イヌヒコの下宿に帰るとギミノリは怒りを爆発させる。『ビーム』P.408より。

だいたいこの私をさしおいて
あんたばっかりに話しかけやがって



この私を
この知的でオタクスピリットにあふれたこの私を



私を



メスジャリが



ああ腹たつ



軽くみやがって

 「私を」の連呼と「軽くみやがって」などは実に生々しくて、この「プライドだけは高い老オタク」にはモデルがいるのではないか? とすら思えてくる。もちろん、『まんが家総進撃』はまったくのフィクションなので、飲み会で披露した雑学がスベって不貞腐れた実在の人物などいるはずはないのだけどね。うんうん。



 そんなこともあって、「三次女」への憎悪をますます燃やしたギミノリなのだが…。この続きは『ビーム』本誌を読んで確かめてほしい。シリーズが進んでいくごとにますますオチが悲惨になっているような気がしてならない…。ただ、今回はある意味希望もある、ような気もする。
 


 …はたして第5弾はあるのか?



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