唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢なをき検証blog14.

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●明日の夕方、お江戸上野広小路亭で行われる「秋のカルト寄席」に唐沢俊一が出演するとのこと。



コミックビーム』12月号から唐沢なをきの新連載『まんが家総進撃』が始まった。…と言っても、これは諸般の事情で『まんが極道』のタイトルを変更したもので(『まんが極道』第91回にてその辺の事情が説明されている)、まんがに関わったアレな人々の様子を描いた内容はすがすがしいくらいに変わっていないので『まんが極道』ファンは安心されたい。来月にはもう『まんが家総進撃』の1巻が出るとのことで、『まんが極道』はこれまでに出た全7巻で完結になるらしい。
 さて、『まんが家総進撃』の記念すべき第1回目が唐沢なをきのお兄さんをウォッチしている人向けのお話だったので紹介してみたい。今回のタイトルは「毒舌くん」である。



 大学の漫研部員である山下モズ馬はとにかく口が悪く、流行っている作品を片っ端から酷評していた。『コミックビーム』P.85には以下のように解説されている。

他人の意見はとりあえずなんでも反対しておく。
人の好きなもの、人が入れ込んでいるものを頭ごなしに否定する
(理屈はその場で瞬時に思いつくもので)と
自分の方が物のわかった「大人」に見えるから不思議だ。
おためしあれ!!


 …あー、そーゆー人ってよくいるよねえ。たとえば、『エヴァ』が流行った時に批判しまくっていた誰かさんとか。唐沢なをきの身近にもその手の「毒舌くん」がいたのだろうか。



 あまりの口の悪さを友達に注意されると、モズ馬は「げしゃげしゃ」と笑いながら言い返す。同誌P.85〜86より。

えー?
これはしょうがないのよもう
俺のキャラだから
でもさ でもさ


俺の言う悪口ってただの悪口じゃないから
なにか憎めないところがあると思わない?


漫画を愛するがゆえの口の悪さであって
毒舌芸っていうかさ みんなを楽しませるために鬼畜なキャラを演じてるわけさ 俺は


だから俺に悪口言われた奴は芸のネタになったってことだから
むしろ感謝されるべきであって

 そういえば、唐沢俊一『社会派くんがゆく!』で「鬼畜」とあえて自称していると言ってたっけ。

(前略)世の中には正しくたって、言ったら問題になる発言というのは山ほどある。それをあえて言いたいんだったら、俺達みたいに鬼畜を自称する、こんな場所でやるしかない。鬼畜を自称しながら意見を開陳するためには、言いたいわけでもない鬼畜的発言も口にしなきゃいけない場合がある。それがわからないお子様が多過ぎなんだよ。


 …うわー、思いのほかモズ馬と唐沢俊一の発言がカブっていてビックリした。偶然って恐ろしい。まあ、「毒舌」や「鬼畜」が言い訳しだしたらみっともないとか、「わからない奴が悪い」と言うほどラクなことはないなあとか思ったり。わからないようなことを言う奴だって悪いだろうに(最近の小林よしのりもそんな感じ)。


 で、モズ馬は漫研の新入部員たちの作品をこきおろしまくる。P.89にはこんな解説がついている。

口をきわめて人の作品をコキおろし、けなし、くさしていると、
自分が世界の王様になったような気がするのだった。
自分が世界の王様になったような気がするのだった。
(くり返し)


 俺も「世界の王様」にならないように気をつけよう。「毒舌」なんていいもんじゃないな、ホント。



 モズ馬に罵倒された新入部員たちは、

なにあの人…



えらそうに



自分はどんな漫画描けるっていうんだよ

と不満を漏らす(P.91)。良く知らない人から罵倒されたら誰だってそう思う。それを聞いたモズ馬は自らが「口だけの男」じゃないと証明しようとするのだが…。この続きは本誌を読んでほしい。個人的にはかなり好きなオチだった。



 タイトルが変わっても中身は全く変わっていないのが素晴らしい。ララァさんやギミノリは再登場するのだろうか。


まんが極道 7 (ビームコミックス)

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おまえは世界の王様か! (幻冬舎文庫)

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