唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢俊一のネタの使い回し・ギャグバンぐれん隊編

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・当ブログにコメントされる場合には誹謗中傷および個人を特定しうる情報の掲載はおやめください。守られない場合には厳正に対処する可能性があります。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp



本日11時からTBS系列で放送されたひるおび!内のコーナー「常識クイズ どっちがホント?」で唐沢俊一が出演していた。公式サイトの更新も滞りがちになっているので、『ひるおび!』が生存確認の場として機能している感。



●当ブログがシンパシーを抱いているレッドマン5月24日の記事を参照)のチャンネルNECOでの再放送が先日終了した。発煙筒を投げるエレキング動きがキレキレのドラコがとりわけ思い出深いが、ラスト3回の展開には「えーっ!?」「えーっ!?」「えーっ!?」とそれぞれ驚かされた。シリーズをずっと通して観ていると思わぬご褒美がもらえることもあるようだ。余談だが、先日唐沢なをき『怪獣王』(ぶんか社)を読み返していたら、唐沢先生(本物)が描かれた「赤い通り魔」のイラストを発見したので、興味のある方はチェックしてみよう。
 他にも、『仮面ライダーウィザード』第53話が番外編とは思えない重要な話だったり、『クロニクル』が某名作漫画の実写版だったり(あえてタイトルは伏せる)、『パシフィック・リム』を観て『ロボ・ジョックス』を見返したくなったり、最近は特撮・SFネタが豊富で嬉しい。唐沢さんの『パシリム』評に関しては、「元ネタ探し」をやっているからイマイチ楽しめないのでは?という気が。…そういえば「アイアンマン300%」にも行っていて、我ながら検証をサボりすぎだと反省。



●当ブログの前回のエントリーに寄せられたコメントを山本弘会長のブログのコメント欄にコピペした方がいらっしゃるようで、会長が困惑されている(山本弘のSF秘密基地BLOGのコメント欄を参照)。
 出所を示さずにコピペすれば会長が誤解するのも無理はないわけで、紛らわしい行為は今後やめてほしい。なお、会長についてはまた近いうちにあれこれ書く予定。



またしても唐沢俊一の連載を見つけてしまった。G.B.から発行されていた隔月誌Gag Bank』で連載されていた『世界はホントは狂ってる』というコラムである。2005年1月発行のVOL.13から連載がスタートし、2006年5月発行のVOL.21で同誌の休刊に伴い全9回で終了している。ちなみに、VOL.15掲載の連載第3回ではタイトルが「世界ほホントに狂ってる」と誤表記されていて、申し訳ないが笑ってしまった。せかいほ…。
 コラムの内容は、唐沢俊一がチョイスした「狂ってる」エピソードを紹介する、というもので、よく言えばテーマに縛りが無く自由で、悪く言えばまとまりがなく緩い。他に気になった点としては、イラストを「うわの空・藤志郎一座」のツチダ・マミ嬢が担当していることで、彼女は同時期(2005年4月〜2006年4月)に『週刊アサヒ芸能』で連載されていた『唐沢俊一のこんなニュースに誰がした!』でもイラストを担当している。
 7〜8年前のコラムではあるが、内容に問題が無ければ今からでも一冊の本にまとめた方が、昔の雑誌を無断復刻するよりも意義があると思うのだが、気になる点がいくつかあったので取り上げておく。



 まず、VOL.16掲載の第4回で、ヘンリー8世イギリス国教会「教祖」であると書いているが、「首長」が適切だろう。
 次に、VOL.17掲載の第5回では唐沢の友人の鉄道マニアにまつわるエピソードが取り上げられているのだが、それがどうもヘンである。同誌P.90より。

 にも関わらず、彼にはいまだに女っ気がない。なまじいい男だけにホモの噂も立ったりしたが、そういう傾向も皆無である。いったい、何が悪いのか。……実は彼にはある性癖があった。それは“鉄道マニア”略して“鉄ちゃん”、さらに略して“鉄”という、恐るべき趣味。これに一旦犯されると(原文ママ)女性というものにはまったく縁がなくなるという、エイズやエボラにも等しい恐怖の存在である。


 …鉄道マニアを病気呼ばわりするのはさすがにマズいんじゃないかなあ。他の場所でも鉄道マニアを見下すかのような言動をしていたが、それよりもヒドい(4月24日の記事を参照)。そもそも鉄道マニアは「性癖」じゃないだろうと。


 さらに続けてP.90およびP.91より。

「あいつの性感帯は指先にある」
 と彼は言われている。鉄道の時刻表を指でなぞりつつ、“ああ、いまこの電車は小倉駅を出発したところなのだなあ”と想像して、興奮するのである。そして、その列車の行く先をずーっと指でなぞってエクスタシーに達するのである。

 ……彼は今もなお独身で、夜、ベッドの中に鉄道時刻表を持ち込む。それを指でなぞってはマスターベーション代わりにしているらしい。聞くところによれば今度の新幹線は猫耳型の風力ブレーキが出て“萌え系”などと呼ばれているらしい。彼にとっては超興奮ものだろう。夢でこの新幹線と連結しているかもしれない。


 大事な話だから二度したのかもしれないが、弟さんがイラストを担当していたら例の「ほんほんほん」をやっていたのだろうなあ(ツチダ嬢は「いかにも」なマニアを描いている)。時刻表でそんなに興奮していたら駅まで行くのも電車に乗るのも一苦労だと思うが、世の中にはそんな人もいるのだろうか。趣味嗜好とセックスを結び付けて考えすぎなのでは。
 ちなみに、この回で紹介されているのは、小田急線沿線の店で開かれた焼肉パーティーに参加した鉄道マニアが、会がお開きになった後で駅でロマンスカー同士が連結するのを見て女の子そっちのけで大興奮した、という話である。唐沢はかつて相模大野の焼肉屋にしばしば行っていたようだから、一応は事実に基づく話だと信じたいが、それにしても「狂ってる」というほどの話ではない。ドンファンだってデートの時に古本に夢中になってフラれているじゃん(2009年2月27日の記事を参照)。



 もうひとつ。VOL.18掲載の第6回より。同誌P.84より。

 93年に96歳の長寿で亡くなった作家・芹沢光治良の戦後すぐの少女小説『父なきあと』には、自らを清純な乙女のままに留め置きたいと思うあまり、次のような奇想天外なことを言い出す少女、アンナが登場する。
(以下、『父なきあと』からの引用が344字あるが省略)
 最初、この小説のここの部分を読んだとき、そのトンデモない理論に大笑いし、作者はいったいどこでこんな説を仕入れたのだろう、ひょっとするとトンデモ記事大好きな大衆紙『SUN』だの『ナショナル・インクワイラー』だのを読んで、マに受けてしまったのではあるまいか、と疑ったものだった。


 1999年発行のと学会編トンデモ本 女の世界』メディアワークス)収録の唐沢俊一によるマリアンヌ・ヴェックス『処女懐胎の秘密』(現代書館)の紹介文より。同書P.86より。

 芹沢光治良少女小説『父なきあと』には、自らを清純な乙女のままに留め置きたいと思うあまり、次のような奇想天外なことを頼み込む少女、アンナが登場する。
(以下、『父なきあと』からの引用が344字あるが省略)
 僕は最初、この小説のここの部分を読んだとき、そのトンデモない理論に大笑いし、作者の芹沢光治郎(原文ママ)はいったいどこでこんな説を仕入れたのだろう、ひょっとするとトンデモ記事の宝庫である『SUN』だの『ナショナル・インクワイラー』だのを読んで、そこのヨタ記事をマに受けてしまったのではあるまいか、と疑ったものだった。

 念のために書いておくと、両者の『父なきあと』からの引用文は全く同じである。『トンデモ本 女の世界』収録の文章に関しては藤岡真さんのブログを参照されたい。


 ただし、『世界はホントは狂ってる』と『トンデモ本 女の世界』収録の文章とでは、その後の展開がまるで異なっている。過去には全体の半分以上、さらには8割方使い回していた事例もあったので(2010年2月24日2012年9月6日2012年9月8日の記事をそれぞれ参照)、それと比べればインパクトは弱いのだが、いかに短かろうと良い印象の持てない話であることは確かである。6年前の文章をわざわざ再利用しなくても、もう一度最初から文章を書けばよかったのに、と思う。唐沢さんは物持ちのいい人なのかもしれないが…。



 
 それにしても、である。検証の終了間際にまた新たな連載が見つかったのには正直ショック。唐沢俊一の連載に関しては、ネット上を検索するだけでは見つからないケースが多々あるので、「○○で唐沢さんの文章を見かけた」という記憶のある方は当ブログまでどしどし情報をお寄せしていただけると嬉しい。
 …今でも俺の知らないどこかの雑誌で唐沢さんの文章が連載されているのだろうか?



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