唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢俊一検証雑感・その4

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・当ブログにコメントされる場合には誹謗中傷および個人を特定しうる情報の掲載はおやめください。守られない場合には厳正に対処する可能性があります。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp



●今年の「日本トンデモ本大賞」に輝いたポストメディア編集部編『お城でBL』(一迅社)が「トンデモ本」に該当するのか?という疑問について、山本弘会長がブログで見解を書かれていた。

「作者の意図通りに楽しめるのだからトンデモ本とは言えないのでは?」という声もあったのですが、発想のぶっ飛び度や、それを手を抜くことなく大真面目に一冊の本に仕上げた努力、それに何よりBL趣味のない人でも楽しめるという点で、立派にトンデモ本大賞の資格はあると思います。
 これから高校2年で日本史を学んでいるBL好きの娘に読ませて、感想を聞いてみようと思ってます。


 あれを娘さんに読ませるんですか、というのはともかく、歴代の「トンデモ本大賞」受賞作の中で「発想のぶっ飛び度」「手を抜くことなく大真面目に一冊の本に仕上げた努力」「○○趣味のない人でも楽しめる」という条件があてはまるものとしては、松平龍樹『発情期ブルマ検査』(二見書房)があるか。まあ、「トンデモ本大賞」の候補作の顔触れもマンネリ気味だし、幅を広げるのはいいことかもしれない。



唐沢俊一のメルマガ『たった一人の社会派くん』が6月10日からスタートしている。まぐまぐ!にサンプルがあるので参照されたい。かつて唐沢が村崎百郎と組んで続けていた『社会派くんがゆく!』を復活させたものだが、ご承知の通り村崎氏は亡くなられているわけで、さて、新しい相方をどうするのかな、と思っていたら、「若手編集者のJ君」なる「若い友人数名を合体させたキャラクター」を登場させている。要は「ひとり対談」のようだ。
 で、以前にも書いた通り、当ブログはもうじき唐沢検証を終える予定なので、このメルマガを逐一検証することはしない。よっぽどのことが書かれていれば取り上げるかもしれないが、自らの盗用をいまだまともに総括できない人に鬼畜ぶられてもシラケるだけである。天国の村崎氏の心境やいかに。鬼畜には天国の居心地はよくないかもしれないけれど。



●で、今回は上の話題に関連して、唐沢俊一氏の検証を終わる理由と今後の方針」について書くことにする。なお、一人称を変えるなど通常の文章と異なる点があるが、単なる気分の問題なのであまり気にしなくてもいい。



 何故今唐沢氏の検証を終えるのか、といえば、それは「調べるべき問題がなくなったから」ということでしかない。もともと「唐沢氏の単行本を全部調べてみよう」と軽い気持ちで始めたブログであって、今になってみればお笑い草だが半年程度で終われると思っていたのだ。あまりの考えなさにタイムマシンに乗って5年前のぼくを殴りに行きたくなる。
 ……そう、ぼくはもともと一定の期限を設けて唐沢氏を検証しようと思ったのであって、いつまでもどこまでも調べようと思ったことはない。そりゃあ、続けようと思えばまだまだ続けられるのだろうけど、続けること自体が目的になってしまうのは不健康な気もするので、この辺が終わるのにいいタイミングという気もしている。
 


 何故こんなに時間がかかったのか、といえば、「思っていたより問題の根が深かった」ということになるだろうか。最初は本に書かれた雑学をひとつひとつ調べて、盗用しているとおぼしき箇所をネットで検索してみる程度だったのだが、「ガンダム論争」がきっかけで雑誌のバックナンバーも調べ出してしまい、そのおかげで原稿の使い回しも見つけてしまった。それとぼく自身もともと関心を持っていた「オタク史」にブログで触れるようになったのも今にして思えば「ガンダム論争」がきっかけで、岡田斗司夫氏も検証するなどと余計なことまで宣言してしまった。5年前のぼくを2発殴りたくなる。



 検証にあまりにも時間をかけすぎた、と我ながらそう思う。4年目くらいからは更新のペースが目に見えて落ちてしまったので、当初のペース通りにやれていればもう1年は早く終われたのに、と悔しく思うものの、一時期のように毎日更新していたのもどうかと思うので、いずれにしても心中は複雑である。ただ、いい加減にやらなかったことはよかったと思う。



 調べ残したことはいくつかある。たとえば、唐沢氏が青山学院大学を卒業できたのかわからないままだし、札幌のアニソン・サークル時代や芸能プロダクション時代の話にも不明な点が多い。唐沢氏の過去に関して関係者の方に取材を試みたことがあるが結局はうまくいかず、また情報提供を何度か呼びかけたものの、有力な情報は寄せられなかったので、やむを得ず断念した、というのが実情である。聞くには聞いたが性質上表に出せない話もあったりするのだが。終了間際ではあるけれど、まだまだ情報募集中なので、いい情報があればどしどしお寄せください。
 ただ、唐沢氏の過去に関しては関係者がいずれ詳しく語るのではないか?と思っているし、他ならぬ唐沢氏本人がもっと詳しく語ればいいのに、とも思っている。芸能プロダクションの社長を任されて借金取りを相手に堂々と渡り合った話なんて私小説のいいネタになりそうなものだ。今後に期待したい。



 それでは、唐沢氏の検証終了後の当ブログでの唐沢氏への方針について書いておく。


 まず、「唐沢氏についてはよほどの出来事があった時以外は触れない」ことにする。つまり、「つぶやき日記」やメルマガでヘンなことを言っていたとか、テレビで台本を読む係をしていたとか、そのくらいの情報はスルーすることにする。ただし、それも程度問題であって、そのヘンなことがあまりにあまりなものだったり、例によってどこかからコピペしていたり使いまわしていたり、そういう場合には取り上げる。唐沢先生(本物)が「実録・唐沢商会」を描いたときもお知らせしておくことにしたい。1か月に1度「今月の唐沢俊一」みたいなかたちで動向を書いておくというのもアリかな。
 次に、「唐沢氏が単行本を出した時には簡単に紹介する」。唐沢氏はやはりライターが本業なので新刊についてはスルーせずに紹介しておきたい。



 いずれにしても、ウォッチを完全にやめてしまうことはなくて、これまでは両目を見開いていたのを、今後は片目を薄開きにしていく感じにしていこうかと。