唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

特別企画・妄想特撮「カラサワセブン」全エピソードガイド。

※ 今回の特別企画は2011年夏のコミケで配布したおまけ本を元に内容を若干改変したものです。


【各話のあらすじと解説】



第1話『仕方なき挑戦者』

【あらすじ】
 謎の風来坊・シュンイチがウマシカ警備隊に入隊しようとやってくる。学歴が不明な点を厳しく突っ込まれても、(しばらくの間、笑)と韜晦してばかりいるシュンイチだったが、「そろそろ不毛大地なので」という上層部の意味不明な判断で入隊を許可される。

【解説】
 シュンイチの正体は、汚点観測員・カラサワセブンである。7つの超能力を使うために「セブン」と呼ばれている。

(1)帽子を飛ばして敵を両断する「ゲイスラッガー
(2)額から発射される「エセインテリ光線」
(3)宮古島で学んだ自己を鼓舞する技「ワイドーショット」
(4)3匹のカプセル怪獣「ウリミバエ、クルマニクラス、クリスティーナ・アギレラ」を操る
(5)料理が上手
(6)弟は人気漫画家
(7)直接会ってみると意外といい人

これらの能力を駆使して、カラサワセブンは侵略者たちと戦うのであった。



第2話『緑の恐怖』

【あらすじ】
 ある劇場に全身緑色の「宮崎県の変な生き物」が現れ、「クェーッ、クェーッ」「パオーッ」などと奇声をあげながら女の子に飛びついて騒ぎになる。

【解説】
 「変な生き物」の正体はなんとシュンイチだった。全身タイツを着ていてもトレードマークの帽子をちゃんとかぶっていたのは流石。



第3話『泉のひみつ』

【あらすじ】
 お台場に泉が湧き、多くの人が集まる名所になる。泉のスーパーバイザーであるシュンイチは、泉が涸れないように静岡にある泉から水を引いてくるが、何故か泉は沼になってしまう。

【解説】
 TV放映時にアシモフの言葉が引用されていたが、「アシモフは本当にそんなことを言っているのか?」と視聴者から指摘があったため、DVDではアリストテレスの言葉に直されている。



第4話『ベータマックス応答せよ』

【あらすじ】
 シュンイチが若いころに秋葉原で買ったビデオデッキを阿佐ヶ谷まで持って帰った話をしていた。その話を聞いたウマシカ警備隊の西手新九郎隊員は、シュンイチの弟のナヲキもまったく同じ話をしていたことを思い出し、偶然の一致に驚くばかりであった。

【解説】
 シュンイチが買ったデッキが「SL−J7」か「ソニーJ9」なのか、ファンの間では今も論争が続いている。




第5話『消された新刊』

【あらすじ】
 朝日新聞手塚治虫評論本、海拓舎の都市論本、二見書房の純文学、戦争快楽論(仮題)、『美少女の逆襲』文庫版、『本を捨てる!』、学研新書…。シュンイチの周りではあまりに多くの新刊が消えていた…。

【解説】
 ちゃんと発売されると逆にびっくりするくらい。



第6話『ツルヤ・ゾーン』

【あらすじ】
 スモークチーズ目当てに地球にやってきたメガッサ星人だったが、キョンが「だーめ」と立札を立てていたので侵略をあきらめた。にょろーん

【解説】
 『陰謀』をアニメで観たい!(この項完全に私情)




第7話『宇宙囚人37564』

【あらすじ】
 宇宙からの逃亡者・ホッピー星人が酒屋を襲う事件が発生。シュンイチは酔いを調節してなんとか退治したものの、地球には新たにマッコリ星人が迫りつつあった…。

【解説】
 劇中、キュラソ星人役で金本知憲が友情出演している。



第8話『狙われた町山』

【あらすじ】
 アメリカ在住のカニバケツ研究者・ウェイン町山は、ヒガキ星人の特技「懸垂100回」に疑問を抱き、星人が立てこもる部屋に入ろうとするのであった。哲学。

【解説】
 ウェイン町山はカラサワセブンの誕生に関わったことに責任を感じているらしい。ヒガキ星人は睡眠不足自慢をするあたり、地獄のミサワみたいでかわいいたこある。



第9話『オモロイド0指令』

【あらすじ】
 海外の珍事件を集めているロボット・オモロイドからデータをパクったシュンイチは、オモロイドの使用禁止を命じられるが、「代わりにザイーガを使えばいいか」とまったくへこたれた様子はなかった。

【解説】
 シュンイチが変身するときに仲間を失神させたのはどうかと思う。



第10話『怪しい隣人』

【あらすじ】
 中野区在住のある老婦人は、隣の部屋に住む帽子とメガネの男が勝手に自分の室に入ってくるので困っていた。果たして、男の正体とは…。

【解説】
 実際は仲良しだと思いますよ(フォロー)




第11話『青山へ翔べ』

【あらすじ】
 シュンイチの過去を調べるため、エロ街道をゆく旅人・マツザワ呉一がブルーマウンテン学院に調査しに行ったが、個人情報保護を理由に情報開示を断られた。これも時代か…。

【解説】
 シュンイチは過去にマツザワを執拗に攻撃したことがあるが、当時の記録を見てもその理由がわからなくて困る。



第12話『UFOより愛をこめて』

【あらすじ】
 シュンイチはUFOに入門を希望する人たちに、『太陽の子サンナイン』の「ストーリィ」を要約してみせた。

【解説】
 この話は盗用であるとの指摘を受けたため、現在では欠番扱いになっている。



第13話『V9を担った男』

【あらすじ】
 宇宙ステーションから王貞治長嶋茂雄がやってくるが、野球の知識が皆無のシュンイチは失礼なことばかり言ってしまう。

【解説】
 長嶋を倒すためにシュンイチがカプセル怪獣「村田実」を操るシーンは必見。



第14話『ウマシカ警備隊箱根以南へ(前編)』

【あらすじ】
 ペヤング星人が神戸に現れる。ウマシカ警備隊の面々も駆けつけるが、その前に宇宙ロボット・オタキングジョーが立ちふさがる。


第15話『ウマシカ警備隊箱根以南へ(後編)』

【あらすじ】
 シュンイチとペヤング星人は平和的に事態を収束させようと交渉するが、インスタント焼きそばのお湯を捨てる前にソースを入れるというケアミスをしたために、戦いは避けられなくなる。

【解説】
 ステンレスの流しにお湯を捨てた時に「ボコッ」と音をたてるシーンがオタキングジョーを倒す伏線になっていたのには驚愕。



第16話『無闇に光る目』

【あらすじ】
 写真撮影で、シュンイチが目に狂気を入れて表情を作ると、カメラマンが嬉しそうな顔をしたので、シュンイチは内心ひそかに喜んだのであった。

【解説】
 シュンイチは写真を撮られるときに「目を見開いてへの字口をする」ことが多く、「カラサワセブン」ファンの全国の少年たちの間でたちまち「ドヤ顔ブーム」が起こった。あまりの過熱ぶりに「ドヤ顔禁止令」が出た学校もあるという。



第17話『裏亭GO!GO!GO!』

【あらすじ】
 地底で怪しい足跡が見つかった。シュンイチは故郷・北海道でひそかに作られた地底戦車・マコマナイザーに乗って捜索に赴く。

【解説】
 この話に登場する地底ロボット・ニートムは、もともと地上で日記を書いていたが、スケジュールが立て込んできたので日記を休止し、地下でこっそり呟き続けているという裏設定がある。



第18話『オタキングex脱出』

【あらすじ】
 社員が社長に給料を払う不思議な会社があって、そこに迷い込んだ社員は次々と奇妙な体験をする。

【解説】
 この話ではウェイン町山が再登場し、会社の正体を追及している。



第19話『プロジェクト・ブルーシート』

【あらすじ】
 自宅のベランダに積んであるダンボール箱が濡れるのを心配したシュンイチは、地球全体をブルーシートで覆う計画を立てる。だが、その隙をついて、ビール好きの宇宙の帝王・バドカイザーが地球にやってくる。

【解説】
 この話にはシュンイチ夫人のソルボンヌK子が登場しているが、シュンイチがフランス人と結婚していたことに驚いたファンも少なくなかった。



第20話『情報源Xを探せ』

【あらすじ】
 ウマシカ警備隊のシバサキ隊員は、カラサワセブンについて調査しているケンショウハン星人がスコ〜し怖いスポットにいるのを発見し、星人の持つメーリングリストの回収と情報提供者の正体を突き止めようとする。

【解説】
 よく考えてみるとわりとシャレにならない話だったような気がする。



第21話『改訂版を追え』

【あらすじ】
 UFOのマニュアルの盗用を指摘されたシュンイチは、被害者に連絡しないまま、こっそり改訂版を出そうとする。

【解説】
 第12話の続編にあたる。この話には劇場型ロボット・アサクサロックスが登場するが、桑田次郎のマンガ版では脚がついていてカッコいい。



第22話『ライター牧場』

【あらすじ】
 ライターを養成して食糧にしようとするブンサバ星人が登場する。

【解説】
 もちろん、実際の団体とはまったく関係ない。



第23話『明日もガセ』

【あらすじ】
 一昨日もガセ、昨日もガセ、今日もガセ。それがシュンイチの日常であった。

【解説】
 劇中、シュンイチが雑学を語っている間はずっと「※諸説あります」というテロップが表示されている。



第24話『北へ還れ!』

【あらすじ】
 イッセー星人の前説を失敗したシュンイチは故郷に帰ることにする。

【解説】
 失意のどん底にあるシュンイチが地下室で黙々とボディビルに励むシーンは圧巻。



第25話『著書140冊の内実』

【あらすじ】
 シュンイチがこれまで出した本は、共著・編著などを含めると、だいたい140冊くらいになるが、実際に内容をチェックしてみたところ…。

【解説】
 内容はともかくとして、たくさん本を出したのはすごいことだと思います。




第26話『超平気R-1ぐらんぷり

【あらすじ】
 シュンイチが「R-1ぐらんぷり」に出場するという噂が流れるが、シュンイチは偽者の仕業だと噂を否定する。

【解説】
 シュンイチは「R-1ぐらんぷり」で「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」という芸を披露する予定だったらしい。



第27話『文房具作戦』

【あらすじ】
 シュンイチは自らの著書「錯乱狂喜の仕事術」で、本を読むときに付箋を使うな、と書いていたにも関わらず、実は読書の時に付箋を使っていた。

【解説】
 「もう付箋を使うのはコリゴリだ」と隊員一同が話し合っているところへ、付箋がビッシリと貼られた本を持ったヤマモト会長がやってくる、というオチは何度見ても笑ってしまう。



第28話『約30キロを突っ走れ!』

【あらすじ】
 地球防衛軍浪切ホール支部でフジオカ星人と遭遇したシュンイチは、当初の予定を変更してなんば駅まで特殊車両「タクシー」で向かうことにする。

【解説】
 フジオカ星人の顔を見る余裕がなかったのに名札をきっちりチェックしていたシュンイチのスキルには舌を巻く。



第29話『ひとりぼっちの地方人』

【あらすじ】
 東京に連れて行ってほしい余りに、地球を裏切った男の末路は…。

【解説】
 地方出身者が背伸びをした悲劇を描き切った市川シン・リジィの脚本が素晴らしい。



第30話『営業は誰れのために』

【あらすじ】
 半年前に発売されたばかりの新刊がデッドストックとして売られる奇妙なイベントの正体とは…?

【解説】
 シュンイチ隊員はイベントで新刊を売るのが好きらしい。



第31話『マニアが住むかな?』

【あらすじ】
 シュンイチは古本の聖地・神保町の近くに住むと破産するという理由で、阿佐ヶ谷に住むことにした。しかし、阿佐ヶ谷から神保町までは毎日電車で通える距離なので、「それは理由になっているのか?」とケンショウハン星人は不思議に思った。

【解説】
 シュンイチは5歳の時に聞いた桂文治の落語を記憶しているという話を、『カラサワセブン』全49話の中で軽く4,5回は話している。



第32話『サボタージュする学生』

【あらすじ】
 大学時代のシュンイチは講義にろくに出席しなかったが、大学では「虚学」しか教えていない、と逆に開き直っていた。

【解説】
 よい子のみんなは真似しないように。



第33話『追討される死者たち』

【あらすじ】
 カラサワセブンの必殺技で故人が次々と「不幸な晩年」にされていき、やがて地獄が満員になって死者が地上にあふれだした。

【解説】
 しかし、その必殺技には故人のファンを怒らせるという弱点もあるので、使用に当たっては注意が必要だ。



第34話『寝台都市』

【あらすじ】
 中野区富士見町一帯がベッドタウンに改造されてしまう。一体何者の仕業なのか…。

【解説】
 霊媒師ユタ・デリカットがビートたけしのモノマネをするシーンは見もの。




第35話『衝動買いの戦慄』

【あらすじ】
 古本を棚一列分買い占めたうえに、ネット通販で要らないものを買ってしまい、支払いを考えるとシュンイチは気が重くなるのであった。

【解説】
 シュンイチは光の国の伝説的人物であるゴロー・スギモトに「古本を買うのはクスリを飲むのと同じ」とアドバイスされたことがあるらしい。



第36話『偽札は0.1万』

【あらすじ】
 シュンイチがコミケの会場でニセ1000円札を手渡されていたその頃、ヤマモト会長は円環の理に導かれていた…。

【解説】 
 そういえば、この件の続報を全然聞かないな。



第37話『叩き落とされたカラサワ・キャップ』

【あらすじ】
 ある集会にやってきたシュンイチはアサリ星人ヨシトオに帽子を叩き落とされる。このままでは変身できない! …いや、帽子を脱いだ状態も、ある意味では「変身」なのかもしれない!

【解説】
 アサリ星人ヨシトオは、宇宙家族カールビンソンやるくるくを従えているので、カラサワセブンと本格的に対決したらどちらが勝つのか気になるところだ。



第38話『自分の中では勇気ある戦い』

【あらすじ】
 盗用について抗議されたシュンイチはいったん謝罪するが、単純な引用ミスをしただけの同業者が過大な謝罪を要求される前例を作ってはいけない、と戦うことを決意する。

【解説】
 特撮番組には子供たちに「勇気」の素晴らしさを教育する側面もあるが、そのためにヒーローを反面教師にしたのは前代未聞。 



第39話『同人誌印刷計画(前編)』

【あらすじ】
 かつて、シュンイチはトイレのない家を訪れたことがあったが、部屋の隅に落書きをしたために家主にきつく怒られたことがあった。


第40話『同人誌印刷計画(後編)』

【あらすじ】
 シュンイチは森宗意軒に無許可でどんな敵も2ページで倒す伝説の剣豪・風狼太郎魔界転生させるが、その前に強敵・癇癲老人が立ちふさがる!

【解説】
 この前後編の脚本には「不」がすべて「上」になるという誤植が発生していて、「ついにカラサワセブンも再起上能だ!」「こんな上思議なことがあるものか?」などと登場人物たちが支離滅裂なセリフをしゃべっているため収拾がつかなくなっている。



第41話『睡眠中からの挑戦』

【あらすじ】
 シュンイチは起床時に足がつることが多く、「さてはこれも宇宙人の仕業か?」と考えたのだが…。

【解説】
 糖尿病の症状だと思われるので、治療に専念してほしい。



第42話『カルト王の使者』

【あらすじ】
 シュンイチの前に「オタク第一世代より以前からオタク的な人々は存在していた」と主張する少年が現れる。

【解説】
 この話のラストで、ウマシカ警備隊のオカダ隊員がマニアの住む海底基地を爆破するが、その後オカダ隊員が「オタクはすでに死んでいる」と宣言しているのは、基本設定と矛盾しているのではないか?とファンの間でも疑問視する人がいる。



第43話『第一世代の悪夢』

【あらすじ】
 シュンイチとオカダ隊員はロケットの試験飛行中に奇妙な惑星に不時着する。そこは萌えのわからない人間が差別される惑星だった!

【解説】
 ラストで、シュンイチとオカダ隊員が下駄を預け合う様子が微笑ましい。



第44話『恐怖の検索エンジン

【あらすじ】
 シュンイチはトラブルに巻き込まれると、脳内の検索エンジンがカシャカシャとはたらいて、たちまち解決策を探し出してしまうのだから驚きだ。

【解説】
 ただし、シュンイチの発言についてググっていると、「もしかして?」と別のキーワードを紹介されることが多い。



第45話『限界が来た』

【あらすじ】
 4年以上にわたってシュンイチを調査し続けてきたケンショウハン星人も、そろそろ終わりにして母星に帰りたくなってきた。

【解説】
 今度こそ終わり!



第46話『シュンイチ対ナヲキの決闘』

【あらすじ】
 シュンイチの弟・ナヲキが操るカプセル怪獣「ならなくてよかったくん」「ポジティブくん(50)」「いばりんぼ」「うそつきくん」「僕は文化人」が伊良湖岬で大暴れする。

【解説】
 ナヲキの持つ最強のカプセル怪獣「ギミノリ」はシュンイチの能力を完全にコピーしてしまっているらしい。




第47話『あなたはだあれ?』

【あらすじ】
 ある団地の一室に「こんにちは! 俺のこと知ってるよね?」と金正男似の男性が明るい様子で訪ねてきたが、住人は誰も彼のことを知らなかったので戸惑いながらなんとなく応対していると、男性は住人と握手をしてそのまま帰ってしまった。

【解説】
 いや、本当に申し訳なかった。



第48話『史上最低の侵略(前編)』

【あらすじ】
 シュンイチの心臓が7分の1しか動いていないことを心配したカラサワ上司が地球にやってくる。だが、そこに最強の怪獣ドンファンが襲来し、カラサワセブンは大ピンチに陥る。


第49話『史上最低の侵略(後編)』

【あらすじ】
 一度倒されたドンファンが改造されて復活する。「知らない!」「一大決心してきたのよ」などとラブコメチックなワードを呟きながらカラサワセブンに襲いかかる改造ドンファンは、ついにカラサワセブンの帽子を取り上げてしまう。シュンイチの運命やいかに!?

【解説】
 「いくらなんでも女の子にフラれた話が多すぎないか?」というシュンイチの弱点をついたドンファンは『カラサワマン』シリーズ中でもかなりの強敵といえよう。長年の暴飲暴食がたたって地球を去ることとなったヒーローの勇姿は、全国の少年たちに深い感動を与えた。




※ この番組は架空のものであり、実際の人物・出来事・団体等には一切関係ありません。


※ 第36話のタイトルを変更しました。


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