唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

特別企画・妄想特撮「カラサワマン」全エピソードガイド。

※ 今回の特別企画は2010年冬のコミケで配布したおまけ本を元に内容を若干改変したものです。



【各話のあらすじと解説】




第1話「カラサワ作戦第1号」
【あらすじ】
 奇特隊のメンバーであるシュンイチ隊員は、パトロール中に不思議な光と衝突してしまう。光の正体はU800星雲からやってきた宇宙警備隊員・カラサワマンだった。
「シュンイチすまない。わたしの命をコピペしてあげよう」
 こうしてカラサワマンの活躍が始まった!

【解説】
 記念すべき第1話である。成田ブライアンがデザインした「全身黒ずくめに帽子をかぶった長髪のメガネ」というカラサワマンの雄姿はたちまち大人気となり、放送翌日から「コレハコレハ」「アー、アッタアッタ」と叫びながら「カラサワマンごっこ」をする子供たちの姿が日本中で見かけられたという。



第2話「オタク業界への侵略者を撃て」
【あらすじ】
 アズマン星人が大震災の影響で地球へとやってくる。共存の道を探ろうとしたシュンイチ隊員だったが、アズマン星人が二十億人ものクォンタム・ファミリーズを引き連れていたうえに、カラサワマンが苦手な「アカデミズム」なる物質を持ち込んでいたことから、戦いを挑むこととなった。

【解説】
 アズマン星人はその後も「カラサワマン」シリーズで好敵手としてたびたび登場する。中でも主人公がハガキ職人という異色作「カラサワマン81」では、「怖れていたアズマン星人の動物化作戦」「アズマン星人の限りなき一般意思2.0」と2回も登場している。もっとも、アズマン星人にはオタク業界を侵略する意志などなかった、という見方が現在では有力である。



第3話「奇特隊出撃せよ」
【あらすじ】
 カラサワマンの仲間だった怪獣たちが透明になってしまい、行方が案じられている。

【解説】
 カラサワマンと対立した怪獣の方が生き残れる、という説もある。



第4話「裏亭(5分前)」
【あらすじ】
 痛車原人ドラゴンが現れ地上をさまよっているが、その一方でカラサワマンの消息がわからなくなってしまった。高性能探索装置「ミクシィ」に表示されている「裏亭(5分前)」という謎のメッセージの意味するものは…?

【解説】
 痛車原人ドラゴンは「ウルトラP&G」第20話に続いての登場。



第5話「トシオオカダの秘密」
【あらすじ】
 世紀の大怪獣・トシオオカダが出現し、洗脳社会を作ろうとしたり、フロンガスを吐いて夫を家庭からリストラしようとしたり、オタクを死なそうとしたり、いろいろ試みるがどれも上手くいかない。窮地を脱するために肉体を極端にスリム化した第2形態に変化したトシオオカダは、カラサワマンとの対話をやめ、ひとりニコニコと遺言を語り出すのであった。
【解説】
 トシオオカダは第1形態の方がしっくりくる。



第6話「自宅警備命令」
【あらすじ】
 修身斉家治国平天下。自宅を守れない者に地球を守れるはずもない。シュンイチ隊員はかつて自らに大ダメージを負わせた「床に置きっぱなしにした本の山」にリベンジを挑む!

【解説】
 整理整頓の重要性と「働いたら負け」というメッセージを謳いあげた一篇。



第7話「バーバラの白い本」
【あらすじ】
 カラサワマンの秘密を探っているケン少年は茨城県鹿嶋市へと足を運ぶ。そこで伝説の聖典を見つけるが、内容以前に余白の多さに戸惑ってしまうのであった。


【解説】
 「バーバラ」と「アスカ」は両方とも名前で、「ギンティ」と「小林」は両方とも苗字。世の中はチグハグにできている。



第8話「著作権無法地帯」
【あらすじ】
 アマチュアのブログやサイトから文章を引き写した本が大量に出現して、「あれって怪獣じゃないの?」という多くの指摘が奇特隊へと寄せられるが、隊員たちは何故かスルーし続けるのであった。

【解説】
 後に奇特隊の内部文書が「ケンショウリークス」なる人騒がせなサイトで公開され、シュンイチ隊員がひそかに処分にされそうになっていたことが判明した。



第9話「電光石火作戦」
【あらすじ】
 シュンイチ隊員はその日のうちに倒さなければならない怪獣がいることを思い出し、あわてて短時間のうちにネットから情報を調べ出してサッと倒し、そのことを業務日誌にも誇らしげに記すのであった。


【解説】
 この回に限って主題歌が椎名林檎『やっつけ仕事』に変更されている。



第10話「謎のSF秘密基地」
【あらすじ】
 ケン少年は奇特隊の会長でもあるヤマモト博士のSF秘密基地に潜入し、カラサワマンについて書かれた長文を探そうとしたが見つからずじまいで終わる。

【解説】
 その後、博士は何らかの事情で長文を書けなくなってしまったことが判明した。



第11話「投稿欄の暴れん坊」
【あらすじ】
 未来都市「YouとPia」を調査していたケン少年は、カラサワマンと怪獣の神様・テヅカとの伝説の戦いがデータベースに記録されていないことを知り驚く。

【解説】
 しかも、カラサワマンが皆殺し怪獣・トミノに妙に気を使っていたのが謎。



第12話「ミンダの叫び」
【あらすじ】
 井伏鱒二に会合への出席を拒否され「トカトントニズム」を唱えていた太宰治のもとに“mindy9”を名乗る怪人から謎のメッセージが寄せられる。「私が私であることを証明するのがこんなに難しいとは」と叫んで“mindy9”は怪獣・ミンダに変身するが、その様子を見ていたケン少年は「コミケに行くとあの怪獣を必ず見かけるのは何故だろう?」と不思議に思うのであった。

【解説】
 井伏と太宰はその後夏目漱石の仲介で和解した。このとき、「井伏さんは悪人です」という太宰の言葉を耳にした猪瀬直樹は現在東京都のトップの座に君臨している。 



第13話「オーピンSOS」
【あらすじ】
 お見合いに失敗した怪獣・オールドピンクをカラサワマンがおちょくったところ逆襲されてしまい、逆上したカラサワマンは考えられる限りの罵倒を浴びせたのであった。

【解説】
 このとき、カラサワマンがオールドピンクに浴びせた
「バカの大バカのコンコンチキのくされ外道のヌカミソのヘボキューリの低能のズクナシのフヌケの鉄管掘り返しのヘナチン男のイカの立ち泳ぎのカイショナシのチン吸い野郎のサノバビッチのノータリンのゴキブリのビチグソ男の小僧っ子のエロじらみのツンノボセの糞ったれのチョネチョネ野郎のオロクジ野郎の死に損ないのドジスケの性悪のゴロンボーのタア公の細田均のヨタモンの便所コーロギのいなかっぺのイモのタコのモモンガーのロクデナシのチンピラの青二才の化繊野郎のイカレポンチの日陰者のうらなりカボチャの腰抜 けのスットコドッコイのインチキ野郎のトンパチのアンポンタンのノーテンファイラのヒョウロク玉のマーラガピーのコンマ以下のゲビ助のポンコツの落伍者のエセ野郎の大ポンツクのイモホリ坊主のすかしっ屁のわんわん鳴けば犬も同然な野郎」
という悪口は、ファンの間でいまだに語り草になっているが、この事件の背後に世紀の大怪獣・トシオオカダの影があることも忘れてはならない。



第14話「と学会防衛指令」
【あらすじ】
 シュンイチ隊員はバーバラを奇特隊基地内の売店でアルバイトさせようとしたが、隊員の反対に遭い、「緊急事態だから」と彼女の日記を公開するのであった。
【解説】
 どうやら観察対象を内部に招くのはご法度らしい。



第15話「恐怖の山手線」
【あらすじ】
 シュンイチ隊員はJR御茶ノ水駅から山手線に乗って異次元へと旅立った。御茶ノ水駅には中央線と総武線しか乗り入れていないはずだが…。

【解説】
 『ウルトラQ』第28話「あけてくれ!」の盗作である。



第16話「奇特隊宇宙へ」
【あらすじ】
 アズマン星人(二代目)が登場。アズマン星人が胸に仕込んだ反射鏡によって、カラサワマンの必殺技「パクリウム光線」は郵便的に誤配されてしまい通用しない。エレベーターの中で焼き殺されかかったカラサワマンの運命やいかに?


【解説】
 カラサワマンがテレポートを駆使し、東京と仙台を行き来することで自らの経歴を不鮮明にするシーンは有名。



第17話「ニチアサへのパスポート」
【あらすじ】
 奇特隊本部に怪獣・ナジャが現れる。オジャマジョとプリキュアという強力な怪獣の影で時にはブルーになる日もあるけど、ナジャは明日を目指すのであった。

【解説】
 「絶対に許さない」は禁句。



第18話「有名になってきた兄弟」
【あらすじ】
 シュンイチの弟・ナヲキは最近オフィスで犬を飼い始めるなど順調な生活を送っており、いつしか「唐沢先生(本物)」と呼ばれるようになっていた。一方その頃「唐沢先生(偽)」がどうしていたかというと…。


【解説】
 かつてコミケで、にせカラサワマンやにせ村崎百郎が出没したことがあったらしい。「唐沢帽」はこないだの大掃除で捨てちゃいました。




第19話「原稿はふたたび」
【あらすじ】
 国立競技場に古代から蘇った二大怪獣「あいつはあいつは可愛い……」と「姉さん女房万歳!」が現れるが、よく見たらひとつの着ぐるみを使い回して2匹いるかのように見せかけていただけだったので、難なく倒せてしまった。

【解説】
 着ぐるみの再利用は特撮番組ではよくあることだが、これはフォローできない。原案では3匹いるかのように見せかけるはずだったが、さすがに無茶だったので変更された。




第20話「恐怖のループ87回目」
【あらすじ】
 シュンイチ隊員の業務日誌に何度も同じ内容が書かれているので、知り合いが心配して連絡すると、シュンイチ隊員は何故か逆ギレするのであった。


【解説】
 シュンイチ隊員の業務日誌はかつて一部で熱烈に読まれていたらしいが、現在でも読まれているかどうかは不明。



第21話「福岡突破せよ」
【あらすじ】
 福岡在住のスポンサーの協力を得て怪獣を倒すシステムを作り上げたシュンイチ隊員だったが、一般的な常識でやっていたら怪獣退治はできない、と結局元の方式に戻したのであった。


【解説】
 地球防衛軍の給料が取っ払いだったのは意外な事実であった。もちろん、せっかく作ったシステムを再利用しない手はない、とは思いますが。



第22話「伊藤破壊工作」
【あらすじ】
 地底人・イトウゴウが怪獣・テヅカイズデッドンを操り街に現れる。カラサワマンは実質的に負けたにもかかわらず、イトウゴウについて悪いイメージを人々へと植え付けようとするのであった。…って、どっちが正義なのかわからないよ。


【解説】
 イトウゴウはあらゆるものに死を告げる能力を持つが、「床に落ちた食べ物は3秒以内に拾わなければデッド、それ以内に拾えればノー・デッド」と判定している。




第23話「故郷は札幌」
【あらすじ】
 北海道に怪獣・エドッコが現れる。調査の結果、エドッコはもともと札幌出身だったことが分かり、「何故東京に詳しいフリをするのか?」と隊員たちの間で激論が交わされるのであった。


【解説】
 番組放映当時、体育の着替えの時にエドッコの真似をする小学生が続出し、その影響は大人気アニメ「Baby, Please Kill Me」のエンディングにも見て取ることが出来る。




第24話「四面楚歌学基地」
【あらすじ】
 漢の軍勢によって垓下に追い詰められた項羽が鼻にドリルのついた美女・グビジンとの別れを惜しむ様子は、シュンイチ隊員の著書『新・劉邦入門〜中国人は、なぜレーダーを照射したのか〜』にも描かれていたのであった。


【解説】
 時事ネタを入れたいがゆえの犯行。




第25話「怪彗星ソイフォン」
【あらすじ】
 謎のオサレな彗星に乗って「師匠」がやってくる。「口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ」という「師匠」からのメッセージに、全人類は思わず「何…だと…?」と呟くのであった。
【解説】
 砕蜂よりは夜一さん派。…あ、今日『ジャンプ』発売日だったよ! 買ってこなきゃ。




第26話「大統領閣下(前編)」
【あらすじ】
 時空犯罪組織が歴史の改変を目論み、ワシントン大統領を暗殺しようとしていた。算数の計算を間違え、「す、すみません」と謝ったシュンイチも早速過去へと飛んだ!


第27話「大統領閣下(後編)」
【あらすじ】
 時空の安定を守る集団「プレッシャー・スタディ」によってワシントン大統領の暗殺は阻止された。しかし、シュンイチ隊員がスタッフの扱いの悪さに腹を立てて、超いい加減に処理をしてしまったため、今度はロバート・ケネディが大統領になるという歴史改変が行われようとしていた。


【解説】
 シリーズ初の前後編。奇特隊のオカダ隊員が「大統領が押入れからヘルメットを取り出して戦闘機に乗り込んだ」とカンチガイしたせいで一同大混乱に陥るシーンは『カラサワマン』シリーズの中でも屈指の迷場面である。




第28話「人間標本」
【あらすじ】
 トンデモな主張をしている人間を標本に見立てて観察している集団があったが、いつしか彼らも標本として観察される対象となっていた。

【解説】
 あまりダダをこねないでほしいものですね(お約束)。




第29話「裏亭への挑戦」
【あらすじ】
 カラサワマン研究家・フジオカ真の自宅の前に残された奇妙な足跡の正体を探るため、高性能探索装置「ミクシィ」を駆使した捜査が開始された。


【解説】
 犯人は足跡の消し方を知らないだけなのかもしれない。




第30話「まぼろしの浮き球」
【あらすじ】
 アジアカップ優勝を決めた李忠成ボレーシュートについてイビチャ・オシムは「あの選手は二度とあんなにうまくシュートできないだろうね」と彼らしい賛辞を送ったのであった。

【解説】
 『Number』のインタビューで確かそう言っていた。





第31話「来たのは誰だ」
【あらすじ】
 ケン少年の元に「こんにちは! オレのこと知ってるよね?」と金正男似の男性がやってきたが、ケン少年には誰なのかわからなかったので適当に相手をしてしまい、そのまま男性は帰っていった。


【解説】
 その節は申し訳ないことをしてしまった。




第32話「果てしなきForever」
【あらすじ】
 鎌倉にやってきたリッチー・サンボラは車を押している反町隆史竹野内豊を目撃する。


【解説】
 アメリカでリメイクされた「カラサワマンパワード」ではカラサワマンパワードが手を合わせて祈ると火が消えるという不思議な展開になっている。



第33話「禁じられた言葉」
【あらすじ】
 乳酸菌から進化したビフィズス星人が星一徹(orメガトロン様)の声でシュンイチ隊員に今までの行いを反省させようとするが、シュンイチ隊員は断固として拒否し続ける。一方その頃、巨大化したソルボンヌK子宅八郎の料理にクレームをつけていた。


【解説】
 桜井浩子さんは巨大フジ隊員の話を本気で嫌がるので注意。




第34話「ソーダの贈り物」
【あらすじ】
 シュンイチ隊員の好物であるオランジーナが何者かによって空からドン!と大量に贈られてきたのでシュンイチ隊員は大喜びする。
【解説】
 もっとも、糖尿の疑いのある人に合ったプレゼントなのかというと…。




第35話「ライター墓場」
【あらすじ】
 宇宙をパトロールしていた奇特隊はカラサワマンとゆかりのあるライターたちが漂う不思議な空間を発見する。ある日、その空間から成仏しきれなかったライターが地球へと落ちてくる。

【解説】
 第3話の続編である。「成仏」って…。 




第36話「書き込むの? 荒らし」
【あらすじ】
 2ちゃんねるカラサワマンヲチスレッドに「アンチってどうしてカラサワマンに嫉妬することしかできない売れないヒーローが多いんだろうね?」という的外れな書き込みを続けている謎の人物がいたのだが…。


【解説】
 いったいいつまで続けるつもりなのでしょうか。




第37話「小さな英国」
【あらすじ】
 イギリス通を自認するシュンイチ隊員は、アイルランド料理のハギスを食べつつ、ショーン・コネリーIRAを支援していたことや現在のイギリスの君主であるヴィクトリア女王について語ってみせた。


【解説】
 上で書かれている情報はすべて誤りである。




第38話「日中韓ジョーク命令」
【あらすじ】
 シュンイチ隊員は日本と中国と韓国の国民性をジョークで比較すべく、ネット上からジョークを収集することにした。


【解説】
 せっかく集めた中国と韓国のジョークがゴッチャになってしまい石原伸晃官房長官が激怒するラストシーンは見もの。キーラ・ナイトレイが怪獣役で特別出演している。




第39話「さらばカラサワマン」
【あらすじ】
 ある時期から怪獣や宇宙人が出現することが少なくなり、そうなるとカラサワマンの出番も自然と減ってしまうわけで、やがて人々はカラサワマンの存在を忘れていき、遂にはウォッチャーでさえも彼への興味を失くしていった…。


【解説】
 ヒーローものとしては異例の盛り上がりに欠ける最終回ではあるが、ある意味「カラサワマン」にふさわしい終わり方のような気もする。



※ この番組は架空のものであり、実際の人物・出来事・団体等には一切関係ありません。
 

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