ぶっとび!! CPU
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・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
●「つぶやき日記」7月20日と7月22日分で内容の重複が。相変わらずだなあ(2009年11月20日の記事を参照)。やっぱりコピペじゃないのが不思議。
●他に「つぶやき日記」で気になった部分といえば、ぶんがく社から「訃報本」の執筆を急かされているところと(18日)、「暮の公演」の代金を劇場に払いに行っているところ(23日)。この先もいろいろ予定があるようだ。
●「おじさん追跡日記」で今後唐沢俊一が登場する予定とのこと(twitter)。著者のなかむらるみさんが唐沢を取材している様子は最近の「つぶやき日記」でも確認できる。追跡しがいのある人なのは間違いないので楽しみにしよう。
●7月25日23時45分からTBS系列で放映された『タカトシの時間ですよ!』に唐沢俊一が出演していたので、その模様を報告しておく。今回は「どんな質問にも100%答えるスーパーコンピューター」に出演者(司会のタカアンドトシ、麻木久仁子、カンニング・竹山隆範、品川庄司・品川祐、陣内智則)が質問していく、というもので、「スーパーコンピューター」に内蔵された「雑学系CPU」として唐沢俊一が登場したわけである。ちなみに、唐沢の肩書は「『トリビアの泉』スーパーアドバイザー」だった。他のコメンテーターは以下の通り。
・青山繁晴(国際情勢系CPU)
・金子哲雄(マーケティング系CPU)
・布施哲治(宇宙系CPU)
・森田豊(医療系CPU)
番組の内容は「七転八起」を参照してほしいが、唐沢俊一が発言したシーンを紹介する。
(1)陣内智則の「世界一の権力者は誰?」という質問に関連して、「世界中の子供たちに一番影響力があった人物」としてウォルト・ディズニーを挙げ、スティーブン・スピルバーグが若い頃トイレの手拭からシーツにいたるまで全部ミッキー・マウスに囲まれて暮らしていた、というエピソードを紹介。
(2)品川祐の「肉食は日本人に合わない?」という質問に関連して、青山繁晴が「日本人の寿命は昔よりも伸びている」と返答したのに、「日本人はかつて肉食をやめていた時期があった」と補足。
(3)麻木久仁子の「人類最大の発明は?」という質問に、「文字・車・インターネット」と返答。この「車」というのは「自動車」ではなく「車輪」のこと。唐沢によると「何年か前に世界中でアンケートをとったとき」に世界中からこのような回答が返ってきたというのだが、イギリス人だけは「ギネスビールの缶の中に入っている泡立ちをよくするためのボール」を「イギリス人にとって世界最大の発明」と答えたという。
…しかし、唐沢の発言と同時にTV画面の左下隅に「※発明したのはアイルランド」というテロップが表示された。ギネスはアイルランドのビールだからね。唐沢がTVで雑学を披露すると「※諸説あります」というテロップが表示されるのが恒例だが、補足・訂正されたのは「ワシントン殺人事件」の「※この偉人は暗殺されていません」以来かな。なお、勝間和代が『Qさま!』で苦戦したのをフォローされていたり(livedoorニュース)。出来ないのはしょうがないんだけど、言い訳はしないほうがいいね。
(4)「UFOを見たことがある」という陣内智則に、UFOの定義を説明。
(5)品川祐の「人類初の月面着陸映像はアメリカが作ったウソ?」という質問に関連して、月面に立てられた旗がはためいて見える理由と月面にさまざまな影がついている理由を説明。この質問なら山本弘会長が答えた方がよかったかな。副島隆彦もいれば余計面白くなったかもしれないが、スーパーコンピューターは爆発してしまうかも。あと、『カプリコン・1』がヒットしたおかげで都市伝説が広がったとも。
(6)「ゴキブリはなぜ嫌われるのか?」という陣内智則の質問に、「ゴキブリが嫌われているのは日本とアメリカだけ」と森田豊が答え、それに関連して「フナ釣りのエサで一番いいのはゴキブリ」「ドイツでは動物園でゴキブリを飼っている」と発言。フナ釣りのエサについては「トンデモない一行知識の世界」を参照。あと、日本でも多摩動物公園の昆虫園でゴキブリが飼育されている(東京別視点ガイド)。
(7)カンニング竹山が「ゆとり教育は間違っていたのか? 合っていたのか?」と質問するやいなや、唐沢俊一・青山繁晴・金子哲雄の3人が「間違い」と即答。ところが、その後がどうも妙なのである。金子は「つめこまないとアイディアは生まれない」、青山は「筋力トレーニングと同じように無理をしないと力がつかない」と語り、さらに布施哲治が「アメリカには飛び級制度があって得意なところを伸ばすようになっているのに日本はそうではない」と語るなど、コンピューターらしからぬ印象論ばかりが展開されるので困ってしまう。筋トレだって最近は無理をさせないようになっているのでは。
極めつけはやはり唐沢俊一で、これはTVでの発言を正確に書き留めておく。
ゆとり教育って最初に言い出したのは僕の友達の一人なんですけど、そいつと酒を飲むと、そいつが失敗だったと言ってましたから。
…いったい誰なんだそれは。いわゆる「ゆとり教育」を主導した人間と言えば寺脇研が思いつくが、唐沢が寺脇と友人だという話は聞いたことがないし、そもそも寺脇はゆとり教育が間違っていたと認めていない(「週刊ダイヤモンド」特別レポート)。それに前に貼ったリンク先で寺脇が語っているように、「ゆとり教育」は最近になって急に実施されたわけではないので(1977年の学習指導要領改訂からスタートしているという見方もある)、唐沢の友人なる人物が「ゆとり教育って最初に言い出した」というのも「本当にそうか?」と思ってしまう。
しかし、この件で一番問題なのは、コメンテーターたちが「ゆとり教育は間違い」とあっさりと断言してしまっていることである。「ゆとり教育によって学力が低下した」というのもハッキリと証明されているわけではないし、学力以外の観点からも考えてみる必要もあるはずなのに、各人が個人的な印象だけで「間違い」と断言しているので驚いてしまった。青山はフォローのつもりなのか、「教育が間違っていたと知っていたら努力できる」などと言っていたが、個人の努力が間違ったシステムにどれだけ対抗できるというのだろう。
この番組が終了した後で、唐沢の発言を真に受けて「ゆとり教育は間違っていたんだって」と嘆いている人のツイートを見かけたが、まことに罪作りである。ただでさえ「ゆとり世代」は批判されがちだというのに。だいたい、唐沢は「学校が嫌い」「学校の勉強は何ひとつとして今の私に役にたっていない」と言っている人なのだ(2009年10月16日の記事を参照)。かつての「詰め込み教育」のもとでマジメに勉強しなかった人よりは「ゆとり教育」のもとでマジメに勉強した人のほうがマシなのではないか。若い人にはこんな話を気にしなくていいよと言いたい。結局、いつもの「近頃の若い者は」論なんだよなあ…。
この番組の最後に以下のようなテロップが出た。
今回の内容はあくまでもスーパーコンピューターがはじき出した答えであり、その真偽を確定するものではありません
ああ、なるほど、この番組は『ホンマでっか!?TV』のマネなんだ、と思わず納得。なら唐沢俊一が出演するのも納得だ。
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