唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

1990.

タコシェで既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。タコシェの店頭でも販売しています。
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●先日最終回を迎えた『ATARU』で北村一輝が演じた刑事の名前が「沢俊一」だと知って(番組公式サイト)、再放送のときに観てみる気になったり。中身がカラじゃない有能な刑事ということだろうか。


立川談之助立川流騒動記』(発行:ぶんがく社、発売:メディアパル)は現在Amazonランキングでも3000〜4000位台で推移していて、唐沢俊一の近年の著書よりも好調な出足のようだ。
 同書を読んでいてふと思ったことがあるので紹介してみる。P.292〜293より。

(前略)才能、センスのある者にとって、寄席での前座修業の数年間は無駄以外の何物でもないのは、スピード出世でもあれだけになった志ん朝師を見ればはっきり解ると思う。
 立川流の入門者はそれを感覚的に知っていて、寄席での修業が出来ない上に上納金まで取られるダブルハンデの立川流にでもわざわざ入門してくるのである。(後略)

 談志の弟子に入門する孫弟子が、ちゃんと修業をしている弟子に行かないで、修業をしていない志の輔談春志らくに集中するのも象徴的である。しかし志ん朝師の所もそうだが、まともに修業していない師匠ほど弟子に厳しいのは面白い現象である。


 少し長めに引用したが、自分が気になったのは「まともに修業していない」という部分である。思えば唐沢俊一という人も「まともに修業していない」のであって、だからこそ平山亨や杉本五郎を「師匠」と呼んだり、プロデビューして10年も経たないうちに「弟子」を取りたがったのではないか? 唐沢がライターとして修業や下積みをほとんどしていないことは実は結構大きいのではないか、と思っているのだが、いつかその点についてもあらためて考えてみることもあるかもしれない。


●6月25日にかわさきFMで放送された『岡村洋一のシネマストリート』に唐沢俊一が出演したときの模様が収められた動画がアップされていたので紹介しておく(動画)。肩書が「演出家」になっているので、「ああ、本当に軸足を移したのだな」としみじみさせられた。でも、評論家のままで劇団を運営するのも妙な感じだから、それでいいのだろう。


 ちなみに、パーソナリティーの「岡村洋一」という俳優さんの名前に聞き覚えがあったので調べてみたら、『ウルトラマンティガ』でタンゴ博士を演じた人だった。まあ、メトロン星人Jr.すら敵視する唐沢俊一5月13日の記事を参照)がイーヴィルティガに興味があるとも思えないが…。



唐沢俊一唯一の連載である『漫画についての怪談(アヤシイハナシ)』が掲載された『幽』VOL.17が発売されたので読んでみた。今回(第17回)は滝田ゆう『しずく』について論じられているのだが、冒頭を読んで「もういいや」と思ってしまった。『幽』P.340より。

 山口県光市の殺人事件などで、死刑存廃問題がよくマスコミで取り上げられる。私がそういうニュースを目にするたびに思い出すのが、『しずく』という短篇怪談漫画である。作者は、滝田ゆう
 平成二(一九九〇)年の死からもう十二年。滝田ゆうの名前も、もう若い世代には通じなくなってきているようだ。(以下略)


 2012−1990=22


 『幽』の連載では過去にも第二次世界大戦が勃発した年を間違えていたこともあるので(2010年11月29日の記事を参照)、単純ミスとして笑って済ませるのは難しい。まさか、2002年に書いた文章を使いまわしているわけでもないとは思うけれど。困ったものだが、当ブログも来週4周年を迎えることだし、ほどけた靴紐を結んでもう少しだけ頑張っていきたいところだ。



COMPLEXしばりでカラオケ何曲歌えるだろう。


ROMANTIC 1990

ROMANTIC 1990

幽 2012年 08月号 [雑誌]

幽 2012年 08月号 [雑誌]

立川流騒動記

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しずく (1977年) (小学館文庫―異色短編傑作選)

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ULTRA-ACT イーヴィルティガ

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ATARU Blu-ray BOX  ディレクターズカット

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