極盗より愛を込めて。
BUCK-TICKの前身は「非難GO-GO」だから、という考えオチにもほどがあるタイトル。
2008年3月3日に新宿ロフトプラスワンで開催された唐沢俊一と中野貴雄監督のトークライブ「ひなんGOGOまつり」がDVD化されていたので観てみた(COMIC ZINで通販していたが現在は購入不可)。わざわざDVD化するというのがいささか奇特だが、今だったらニコニコ生放送かUSTREAMで配信するのだろう。
イベントの模様は「裏モノ日記」と中野監督のブログを参照してほしいが、ブログの中に出てくる中野監督のカミングアウトは確かに「あの中野監督でもそうなるのか」という感じだった。オタクって難しい。また、ゲストで登場した清水崇・二村ヒトシ両監督の「凄まじい自爆ネタ」はDVDにバッチリ収録されているので、少々心配にならないでもない。
感想を言わせてもらえば、イベントとしては面白かったし、実際にロフトプラスワンまで出かけていたとしてもそれなりに満足できる内容だったと思う。ただ、馬鹿話を記録に残す難しさというものがある、とも感じた。イベントの模様をそのまま収録するとどうしても冗長な部分はあるので、欲を言えばイベントを数回開いて特に面白いところだけ抜粋した方がよかった。あと、トークライブというものはよほど面白くないと2度観る気はしないので、やっぱりニコ生かUSTREAMの方が向いていると思うし、馬鹿話には記録に残らないからこそいいという面もあるのではないか。やはりロフトプラスワンで行なわれた唐沢と岡田斗司夫のトークライブにしても「記録に残さなきゃよかったのに」と思うもの(2011年2月4日の記事を参照)。少なくともトークライブをまるごと記録してしまうのは危険であることは間違いない。ちゃんと編集しよう。
唐沢俊一に関して言えば、いろんな話題が続けざまに出てきて話が途切れないところは凄いと思った。なるほど、あの調子なら飲み会でもウケを取ることはできるだろう。とはいえ、以前にも指摘したことがあったが、この人は興奮すると声を張り上げる癖があって、ほとんど怒鳴っているように聞こえる(加えて声が甲高くなるうえに早口になる)。それに、大声で「ガハハハハ!」「ダハハハハ!」と今は亡き『kamipro』座談会のような笑い方をするのも気になった。もっとも、一番の問題は「自分の話がいかに面白いか」アピールが激しいところだと思うけれど。あの自信はどこから来るんだろう。なお、唐沢はトークライブで「記憶力に頼りすぎて失敗した話」をしていて(『ガメラ対バルゴン』の博士のセリフを間違えて覚えていた話)、これには思わず納得。もうひとつ、唐沢が快楽亭ブラック師匠のことを「あんなやつ」と呼んでいたが、あの2人はそれくらい仲が良いのだろうか(一応書いておくとブラック師匠は唐沢より6歳年上)。細かいことが気になる性格ですみません。
馬鹿話にいちいちツッコミを入れるのもアレなので、二点だけ紹介しておこう。
●トークライブの中で唐沢俊一と中野監督は最近の特撮に文句を言っていて、まあそれは想定の範囲内だから別にいいのだが、唐沢は「もしも嫁がオタクだったとしてメトロン星人Jrが好きとか言ったら殺しますよ」と言っていた。…第2期ウルトラもダメなのか、初代しか認めないのか。バーチカルギロチンで切断されるところなんか最高じゃん。ちなみに、切断されたメトロン星人Jrのフィギュアを作っている人がいて感動してしまった(怪獣亭非日常)。風船入りのバットバアロンとかも出来ないものか。
●唐沢俊一の手塚治虫批判はもはや定番なのだが、トークライブの中では手塚眞を「バカ」呼ばわりしていた。親子二代かあ…。で、こんな話をしていた。
唐沢なをきは日大時代の手塚眞の映画を観て感激し、『星くず兄弟の伝説』も兄弟一緒に観に行ったのだが、あまりにもつまらなかったうえに、観に行ったその日に放映された『ガンダム』でヌードが出たことを知り、「あんな映画を観に行ったせいでヌードを見られなかった!」と兄に電話をかけて怒りをぶつけたのだという。
唐沢俊一は『星くず兄弟の伝説』を「日本一つまらない映画」と言っていたが(手塚眞の日大時代の映画は褒めている)、『星くず兄弟の伝説』が公開されたのは1985年6月で、その当時放映されていたのは『機動戦士Zガンダム』。…ああ、ありますね、シャワーシーン。いい話、なんだろうか。ただ、唐沢兄弟が一緒に『星くず兄弟の伝説』を観ているとしたら、お兄さんが札幌に戻っていた時期がまたわからなくなってくるような。検証の締め括りに年譜を作りたいんだけど、いろいろ無理があるかなあ。
難儀な敵を愛することが 君にできるか
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