唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

ガンバレ! レザーフェイス!!

タコシェ冬コミの新刊「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。また、既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』も通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・当ブログにコメントされる場合には誹謗中傷および個人を特定しうる情報の掲載はおやめください。守られない場合には厳正に対処する可能性があります。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


唐沢俊一に関する諸問題の検証を年内で終わらせることが出来そうです。とりあえず現状で可能な限りの資料をチェックできたはずなので、なんとかなるんじゃないかな、と。ついにここまで来た、という感じです。ただ、終わる前にそれなりにまとまった文章を書きたいので、それを考えると今から気が重いです。まだ大ネタもいくつか残ってますし。
 唐沢俊一の関係者からも話を聞いてみたい、と今でも思っていますし、実際に何人かの方からお話を伺ったこともありますが、それらをまとめるとしても当blogがこれまでとってきたアプローチとは別の手法でやるべきだ、という思いがあるので、また別の機会に譲りたいと思っています。唐沢問題に関わりたくないという人も多くて、とても話を聞けそうにない、というきわめて現実的な事情もありますが。それでも、もし自分と話をしたいという人がいればご連絡をお願いします(メールでも全然かまいません)。でも、訴訟恫喝しながら面会を要求するのはやめてくださいね。
 で、年内に唐沢問題を終わらせた後で、来春あたりに『オタクはすでに死んでいる』検証というか、岡田斗司夫のオタクに関する言説についての文章を書きます。「唐沢俊一トンデモ本大賞」で「岡田さんをあまりいじめないでください」と参加者の方から言われたり、唐沢俊一スレッド@2ちゃんねる一般書籍板でも心配されているようだけど、前々から予告していたことなので一応やっておきます。それ以降の予定は未定(唐沢検証終結時までに何かしら考えておきます)。


10月30日に日本テレビ系で放送される『スクール革命!』唐沢俊一が登場するようだ。劇団ひとりとともに「絶対得する!知っておきたい法則」を紹介するとのこと。要チェック!


10月20日『立川流騒動記』プレ出版記念LIVEが行われるとのこと。8月に出ると予告されていた本が「現在執筆中」なのはどうしたものか、と思うが、他人のことをとやかく言う前に夏コミの同人誌の改訂版を出すことにします。どっちが先に出るか勝負!


唐沢俊一による柳ジョージの「追討」

実はロックの世界ではかなりえらい人なのだが、そう見えなかったのは、
ウィキペディアにもある通り自分を「実際以上に大きく見せない」性格の
持ち主であったことの他に、『ヴィナス戦記』や『ボトムズ』といった
アニメに曲を提供していたこともあるだろう。殊に第一次世代オタクに
とり、70年代、ロックというのはオタクと常に(そんなつもりはお互い
なかったのに)対立させて語られる存在であった。だから、ロックの世界で
非常にエライとされていた柳ジョージが、何のてらいもなく『鉄のララバイ』
などを歌う姿に、ちょっと感動したりしていたのである。

 『ヴィナス戦記』は1989年、『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』は2007年の作品。…まあ、「70年代」とは事情が大きく変わったのでしょうね。唐沢は「えらい人」がアニソン・特ソンを歌うたびに感激しているんだろうか。オタクとロックを対立させるのは岡田斗司夫みたいだが(7月6日の記事を参照)。『ボトムズ』で柳ジョージが起用されたのは高橋良輔監督の希望があったためらしい(ドットアニメより)。あと、ザ・ゴールデン・カップスのメンバーつながりで言えば、ミッキー吉野アイ高野もアニソン・特ソンを手がけている。

私はと言えば、カラオケで『酔って候』が十八番である。
大麻をやって逮捕され、参加していたグループサウンズ『ザ・ゴールデン・
カップス』も解散。時間を持て余して歴史小説を読みあさっていたとき、
司馬遼太郎のファンになったそうだ。ご多分に漏れず坂本龍馬の大ファン
だったというが、何故か龍馬にとっては宿敵的存在であった山内容堂
あこがれ、『酔って候』を作曲、司馬の家に押しかけて発売の許可をもらった
という。なぜか龍馬ファンを公言する人間にはあまり大した人物がいない、
というのが通り相場だが、彼の場合、そこに一ひねりあるところで
救われていたのかもしれない。


 「龍馬ファンを公言している人間」と言えばすぐに何人かの有名人が思い浮かぶが、「あまり大した人物がいない、というのが通り相場」というのはカンベンしてほしい。何故「世間もみんなそう思ってますよ」みたいな言い訳がましいことを言うのか。あなたと一緒にしないでほしいッス。いつか唐沢さんの『酔って候』を聴かせてほしいッス。


●検証を締めくくる一環として、唐沢俊一2006年に発行した同人誌『Bの墓碑銘』上巻をチェックしている。中巻はあちこちのサイトをかなり参考にしていたのだが(2010年5月21日の記事を参照)、上巻はそれほどひどくない模様。…ただ、怪しい部分もある。たとえば、P.79のウェンディ・ヒラーの紹介文より。

ウェンディ・ヒラー(WENDY HILLER)※42

 …なんだろう、「※42」って。脚注っぽいけど、『Bの墓碑銘』には脚注はないしなあ。…もしや、「ガウディ現象」? 「トンデモない一行知識の世界OLD」を参照)


 もうひとつ、P.102のポーラ・レイモンドの紹介文より。

 レイ。ブラッドベリ原作、レイ・ハリーハウゼン特撮、という少年時代からの友人だった二人の作った映画『原子怪獣現る』(1953)でヒロインを務めた女優。谷はジョン・キャラダイン主演の怪奇もの『ドラキュラの館』(1967)などにも出ているが(後略)

 …「谷」って誰? 「ママでも金」の人? 



 しかし、一番気になったのは、ジム・シードー(Jim Seadow)を取り上げた部分だ。P.98より全文引用する。

11月20日死去。83歳


 映画史に残る大怪作『悪魔のいけにえ』(1974)における殺人一家、ソーヤー家のあるじを演じた怪優。第一作ではレザーフェイスやミイラ爺さんに囲まれて、やや色が薄かったものの、2作目以降では頭蓋骨の穴をふさいだ鉄板の裏側を針金でしょっちゅう搔いてたり、殺した人間をエサにした豚が品評会で一位を取り、秘訣を訊かれて“エサが違うぜ!”と答えていたりと、もう大活躍で、後期シリーズを引っ張っていた。


 問題点を指摘する前に、『悪魔のいけにえ』シリーズについて説明しておこう。


悪魔のいけにえ』(1974年)
悪魔のいけにえ2』(1986年)
悪魔のいけにえ3 レザーフェイス逆襲』(1990年)
悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス』(1995年)


テキサス・チェーンソー』(2003年)
テキサス・チェーンソー ビギニング』(2006年)


 『テキサス・チェーンソー』は『悪魔のいけにえ』のリメイクで、『ビギニング』はその続編(というか前日譚)。唐沢俊一が書いているシリーズとはリメイク版を含めない4作目までのことだろう。
 完全に余談だが、荒木飛呂彦先生は『テキサス・チェーンソー ビギニング』と間違えて『テキサス・チェーンキラー ビギニング』のDVDを買ってしまったことがあるらしい(『スティール・ボール・ラン』12巻コメントより)。あるあるー。さらに余談になるが、来年秋には3D版が製作されるらしい。…チェーンソーが飛び出すのかなあ。『ファイナル・デッドブリッジ』の3Dはかなり良かったから(でも眼鏡っ娘の死に方があまりにも雑で笑ってしまった)、あのレベルを期待。
 

 説明が終わったところで、唐沢俊一の紹介文の中の問題点を指摘していく。
 問題点その1。「後期シリーズを引っ張っていた」とあるが、ジム・シードーが出演しているのは「1」「2」の2作だけIMDb)。
 問題点その2。「頭蓋骨の穴をふさいだ鉄板の裏側を針金でしょっちゅう搔いてた」のは、ジム・シードーが演じているドレイトンではなくチョップトップ(ビル・モーズリー)。フィギュアになるほどの名キャラクター。
 問題点その3。「殺した人間をエサに〜」以下は丁寧に説明していく。まず、ドレイトンが優勝したのはチリのコンテスト。もちろん(?)そのチリには人肉が使われていて、美味しさの秘密を聞かれたドレイトンは、

肉の味が決め手ですよ いい肉を選ぶことですよ 

私には極上の肉を見分ける目があります 親譲りでね

と、ツッコミどころ満載なことを言っている。その後、チリの中から犠牲者の歯が出て来るとドレイトンは

おやおや コショウの実の固いカラでしょう

と言ってごまかしている(セリフはいずれもDVD版の字幕に拠った)。すごいごまかし方。
 …いずれにしても、どこからが出てきたのかが非常に謎である。『ハンニバル』と混ざったのか? 文章を書く前に観直せば良かったのに、と思うが、記憶に頼っていたとしても間違えすぎである。
 なお、またしても余談になるが、『悪魔のいけにえ3』にはヴィゴ・モーテンセン、『レジェンド・オブ・レザーフェイス』にはレニー・ゼルヴィガー、マシュー・マコノヒー、と後のスターが多数出演しているのでビックリ。アラゴルンとブリジット・ジョーンズがレザーフェイスと共演していたとは。マシュー・マコノヒーは『サラマンダー』でドラゴンと戦っていたからいい人だと思う(断定)。


 言及している作品が多すぎてAmazonへのリンクがエラいことになってしまった。いくら楽しくても余談はほどほどにしよう。検証が終わりかけてもこういうネタが出てくるのだから実に油断ならない。…本当に終わるのだろうか?
 …それにしても、ホント、メジャーな映画には触れない方がいいって。誰も知らないマニアックな映画に限定すれば突っ込まれずに済むと思うよ。古本もマニアックだったから突っ込まれなかったのに、本人が自分の持ち味をわかっていないのは困りものだ。「追討本」が出ないのは逆にラッキーかも。『まんが極道』の「ポジティブくん(50)」っぽくなってしまうけど。
 いっそ筒井康隆先生にならって架空の映画を批評するといいかもしれない。言うなれば『人がみな狼だった時』方式。



hide with spread beaver“Letherface”の別歌詞ヴァージョン。サッサッサッサッサッ!


JA-ZOO/hide with Spread Beaver

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3・2・1

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