黄門ピープル。
・タコシェで冬コミの新刊「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。また、既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』、『唐沢俊一検証本VOL.2』、『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』、『唐沢俊一検証本VOL.3』、『唐沢俊一検証本VOL.0』も通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」、「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・当ブログにコメントされる場合には誹謗中傷および個人を特定しうる情報の掲載はおやめください。守られない場合には厳正に対処する可能性があります。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関する情報をご存知の方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
・8月14日の夜に都内某所で唐沢俊一問題に関連したイベントを開催します。参加希望者は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
8月14日の夜に都内某所で「唐沢俊一トンデモ本大賞」を開催します。唐沢俊一の数ある著書の中から一番のトンデモ本を決定する、というイベントです。参加を希望される方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。トンデモ本を選考するほか、これまでの検証を振り返ったり、多少裏話も話そうかと思っています(イベントの時間は2時間半の予定)。俺が検証関係で人前に出るのもこれで最後だと思うので、いろいろバラしちゃってもいいのかな、と。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
なお、「唐沢俊一トンデモ本大賞」開催に当たって候補作を5冊くらいに絞りたいと思うので、唐沢の著書の中で特におすすめのトンデモ本があればコメント欄かメールで推薦していただけないでしょうか。参考にさせてもらいます。
同人誌の原稿を書いていたせいか、今月号の『パチスロ必勝ガイドNEO』の発売日をすっかり忘れていた。こんなことは初めてなので自分でもショックだ。…いよいよ唐沢俊一に関心がなくなりつつあるのだろうか。あわてて書店に行くと(近所に『NEO』を入荷している書店がないので遠くまで出かけないといけない)、あらゐけいいち『ヘルベチカスタンダード』(角川書店)が出ていたので大喜びで買ってきた。…あ、もちろん『NEO』もね。
では、『パチスロ必勝ガイドNEO』9月号掲載の唐沢俊一『エンサイスロペディア』第52回「水戸黄門」を取り上げる。
今回のコラムは以下の文章で始まる。
黄門さまこと水戸光圀公が退治するのは、悪代官と悪徳商人と決まっている。
「御家騒動は?」と思ってしまった。おなじみのTVドラマでは世継ぎ争いとかよく出てくるけどなあ。
で、TVドラマが作られる以前の、昔の映画版『水戸黄門漫遊記』シリーズにはかなり荒唐無稽なものがあったとして、『怪力類人猿』や『怪魔八尺坊主』を紹介している。もっとも、唐沢も本編を見たわけではないらしく、ネット上にあるあらすじをそのまま書いているにすぎない。唐沢はかつて『SFマガジン』で連載していた『どろんぱッの時代』第2回(2004年10月号)で、明治・大正時代に書かれた『水戸黄門漫遊記』の中で黄門さまが妖怪や幽霊を退治しているのを紹介しているのだから、もう少しディープなことを書けそうなものだが…(ネタの使い回しを嫌ったのだろうか?)。
……本当の水戸黄門こと水戸光圀が、実は自分の領内から生涯ほとんど出たことがないとか、自分のライフワークである歴史書『大日本史』編纂の予算を確保するために重税を領民に課してうらまれていたとか、そういうトリビアは歴史ファンなら知っているだろう。だが、もはや、実在の水戸光圀と、フィクションの水戸黄門との間には何の関係もないと見ていいだろう。むしろ、本当は全国を歩いたことなどない人物だったからこそ、史実を徹底して無視して庶民のヒーローとしての水戸黄門像は大きく羽ばたけた。
水戸黄門の「諸国漫遊伝説」が広まったのは、徳川光圀が名君として知られていたこと、『大日本史』の編纂のために家臣を各地に送ったことなど、それなりに根拠があったためと思われる。「本当は全国を歩いたことなどない人物だったからこそ」というのはおかしな話で、それならば誰が諸国を漫遊したっていいことになる。冲方丁『天地明察』(角川書店)に出てくる徳川光圀は「水戸黄門」のイメージからかけ離れていてなかなか凄かった(冲方は現在『光圀伝』を連載中)。
南蛮渡来の怪物や悪人と黄門さまが戦っていたのは、アメリカ人などが日本に横柄な態度をとっていたイメージが反映されているのだろう。最近のテレビが悪代官・悪徳商人ばかりを相手にしているのは、政治家や大企業に庶民が不満を抱いている証拠である。いつの時代も、大衆の感情の鏡として黄門さまは存在し、その鬱憤をはらしてくれるスーパーヒーローなのである。
7月15日に『水戸黄門』の終了が発表された(アサヒコム)。締め切りを考えると、とても対応できなかったろう。今回ばかりは唐沢俊一に同情する。
なお、ファミコン版『水戸黄門2』では、黄門さまご一行は世界中を漫遊する。小学生の頃にプレイしたことがあるけど、アメリカ人へのイメージとか関係なしに楽しんでましたよ。今になってみると、外国で印籠が通用するのか?とかアメリカがまだ建国していないとか問題がいろいろあることに気付く。
ともあれ、イベントへの参加申し込みと候補作の推薦をよろしくお願いします。都内某所で僕と握手!
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