唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

唐沢なをき検証blog9.

タコシェ冬コミの新刊「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。また、既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』も通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


 唐沢俊一のサークル「NO&TENKI商会」が夏コミに当選していた(Twitcomike)。おめでとうございます。去年の冬コミみたいに無断復刻はやめてほしいですが。マドさんというのは「裏モノ日記」に登場するあのマドさんなんだろうけど、当ブログをご覧になっている模様(Twitter)。唐沢本人もうちのブログを読んでいると聞いたことがあるから特に意外ではないけどね。今後ともどうぞよろしく。


 さて、本日開催された日本トンデモ本大賞2011」に参加してきました。唐沢俊一の新刊『スコ怖スポット・東京日帰り旅行ガイド』(ごま書房新社)が先行販売されるとなったら行くしかない。イベントの模様は次回レポートするとして、とりあえず『スコ怖』についてざっくり紹介しておこう。
 まず、「スコ怖スポット」は全部で20か所紹介されていて、そのうち8本が書き下ろし。ただし、縄文人が古墳を造った」「ボトルネック=通り道」は訂正されていない2009年11月26日の記事を参照)。さらに、『熱写ボーイ』で連載されていた『世界ヘンタイ人列伝』第5回第17回が収録されている。第5回はともかく、第17回は「東京」の事件じゃないので何故収録したのか疑問である(2つのコラムの初出は記載されていない)。気になることに、第17回には新たな誤植が発生していた。『スコ怖』P.62より。

 しかし、やがて捜査の結果、やはり犯人は変態敵目的でやったということがすぐ、明らかになった。

 「あれ? この誤字を見落としてたのかな」とスクラップを確認してみたが、雑誌では「変態的目的」だった。『熱写ボーイ』の編集者も一応校正していたのだろうか(今までの事例からすると考えにくいけれど)。…とはいえ、「変態的目的」という言葉自体がおかしいのだが。他にもおかしい箇所があったので(もう見つけちゃったよ…)、順次検証していくことにする。
 そして、プロフィールには近刊の情報が載っていた。

近刊に『トンデモ震災デマの世界』(コスミック)、プロデュース本に『立川流騒動記』(立川談之助著、ぶんがく社)など。

 「コスミック」というのはコスミック出版のことか? あと、『スコ怖』を単行本化するにあたっては芝崎淳氏が尽力したらしい。奥付にも「プロデュース:芝崎淳」とある。芝崎氏は唐沢と志水一夫の対談『トンデモ創世記』(扶桑社文庫)の編集を担当しているから、古い知り合いなのだろう。
 ついでに書いておくと、今回の「トンデモ本大賞」限定で発行された同人誌『トンデモ流言飛語大賞』に収録された唐沢の文章は、公式サイトに掲載されたものとほとんど同じだった。


 「トンデモ本大賞」や唐沢俊一の新刊で「久々にネタが盛りだくさんだ」と喜んでいたら、ネタが出るときは一気に出るものらしく、唐沢なをきが『コミックビーム』最新号掲載の『まんが極道』第63話でまたもや危険球を投げてきたので、紹介しておくことにする。今回のタイトルは『僕は文化人』。…ああ、危険だなあ。


 漫画家・穿津マサルは『エリンギくん』の原作者・山田一億(『まんが極道』第13話にも登場)がテレビにコメンテーターとして登場するのを見て「俺の方がもっと上手くしゃべれるのに」と嫉妬にかられる。『コミックビーム』P.279より。

あーっ
もっとラクしたい!
テレビに出て
適当なこと喋って
お金儲けたい!


芸能人と友達になって
人から「さすが穿津先生はちがう」って思われたい!
チヤホヤされたい!
下にもおかぬあつかいをされたい!


俺はここにっ
ここにいるのにっ
駄目だ
漫画なんかじゃ
誰もふりむいてくれねぇ!

 その後、トークライブに出演して好評を博したマサルはその手のイベントにちょくちょく出演するようになる。『ビーム』P.283より。

ここだ! ここだよ
俺のいるべき場所は


もっと俺をほめてくれよ
もっともっと
もっともっと

 イベントの打ち上げの席で、TVのプロデューサーが「若者のゾウガメ磨きについてアカデミックな視点から語れる人」を探していると聞いたマサルは、テレビ出たさにゾウガメについてアカデミックに語れることをアピールする。『ビーム』P.284より。

いや俺
ガラパゴス大学
リクガメ学部ゾウガメ磨き科専攻なんですよ

おかしいな
先生は「東京おえかき学校」中退って
ウィキに


失礼な


ちがいますよ
ガラパゴス大学
行ってますって俺

 結局テレビに出演することになったマサルは、それがきっかけで人気者となり、本業よりも講演やテレビ出演に身を入れるようになるのだが…。この後、いいオチがついているので、それは実際に確認してみてほしい。


 …今回の話は「テレビでよく見かけるけど本業は何なのかよくわからない人」という人種そのものをネタにしているように見えるが、話の中に学歴詐称というファクターが含まれているおかげで、どうしてもある人物のことを連想してしまう(ある人物の学歴の問題は2009年2月14日の記事を参照)。唐沢なをきはお兄さんが青学に通っていた時期に同居していたわけだから、当然事情を知っているだろうし。…やっぱり、「実録・唐沢商会は既にスタートしているのだろうか。

月刊コミックビーム 2011年7月号 [雑誌]

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まんが極道 2 (BEAM COMIX)

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