種を蒔く人。
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・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。
karasawagasepakuri@yahoo.co.jp
今気がついたのだが、「お前の秘密をコミケで晒す!」と脅されてるんだから、唐沢俊一検証blogとやらで多少やらかしても問題ないよね?まあ近くは素通りしますけど、行きませんよ。怖いから(笑)。
…いや、あなたの秘密なんて自分は知りませんよ。もし本当に脅迫されているのなら、脅迫者(「猫なんちゃら」氏でしたっけ?)に対して抗議すべきであって、どうして自分にやらかそうとするのか全く理解できません。去年の「トラップ」といい、どうしてこうなってしまうのか。コミケの関係者ならびに参加者のみなさんに申し訳なく思います。自分の不徳の致す限りです。
SEED叩き真っ盛りのときにコメントを求められた唐沢俊一の言葉「お前らが今思ってるようなことは我々はZガンダムのときにもうとっくに経験してきたんだ。もうなんとも思わん」
「ガンダム論争」の時から『ガンダム』に批判的だった人(『唐沢俊一検証本VOL.0』を参照)は『Z』に対して何も感慨を抱かないだろう、と思うのだが、ぱぃろ氏はイベントで唐沢がこのように発言したのを聞いたのだという(Twitter)。
唐沢俊一が『ガンダムSEED』について語ったイベント、といえば「日本オタク大賞2004」ではないか?と思ったので、早速扶桑社から出ている単行本をチェックしてみた。結論から先に言えば、唐沢は「日本オタク大賞2004」ではそのよう発言をしていない。おそらく、ぱぃろ氏は別のイベントで唐沢の発言を聞いたのだろう。ただ、「日本オタク大賞2004」での『ガンダムSEED』をめぐるトークが面白いので、ついでに紹介しておきたい。ちょうど(?)『ガンダムAGE』の情報が出たことだし(Gigazine)。
「日本オタク大賞2004」では、“『ガンダムSEED』現象”を語るコーナーが設けられ、参加者は唐沢俊一、岡田斗司夫、氷川竜介、藤津亮太、塩崎大平(「シャア専用ポータル」管理人)。実に錚々たるメンバーで、唐沢俊一は司会役にまわってコーナー内では目立った発言をしていない。
一番面白いのは、参加者全員が『SEED』が成功したことは認めているものの作品としては褒めていないことで、褒めているとしても「当てようと思って当てたところが偉い」(by氷川竜介)という風に言われている。…放映当時から毀誉褒貶が激しかったけれど、今でもDVDボックスは売れてるから、妥当な評価なのかもしれない。
で、コーナー内で『Zガンダム』と比較するくだりがあったので紹介しておく。『日本オタク大賞2004』(扶桑社)P.169〜P.170より。
藤津 たぶん『ガンダム』ファンのいま一番のボリュームゾーンって『Zガンダム』の世代で、それより上の1st『ガンダム』を見てた世代は、もうすでに『Z』で一度『ガンダム』に絶望しているので(笑)。もう広い心でですね、角が何本増えようが背中になにを背負おうが平気なんですけど(笑)。
岡田 だいたい僕らも、しょうがなく1st『ガンダム』と言ってるだけで、『ガンダム』って「テレビ版」だけですからね。で、「テレビ版」と別に「劇場版」っていうのがあるんだけども、そこから以降「有象無象」というジャンルがあるんですよ(笑)。「ガンダム有象無象」というのがあって、なんかプラモもあるらしいんですよ(会場笑)。
藤津 たぶん『SEED』によって、『Z』以後の世代が初めてショックを味わったというか、そういう意味では、いい気味というか(笑)。「いい勉強をしてるな君たち」という感じですね(笑)。
岡田 さっきちょっと出た世代間という意味では、僕にしてみれば『SEED』が出る前からなんかジワジワと感じてたことなんだよ。『ガンダム』ってアムロを中心とするストーリーラインのことだと思ってたのに、いつの間にか「ロボット」のことになっちゃったんだ、っていうのは。『08小隊』みたいなものがホントにガンダムなの?」(原文ママ)っていうね。ただ『08小隊』ときは(原文ママ)さほど論争にもならなかったことが『SEED』が出てきて、いきなり大盛り上がりになっちゃったよね。
岡田斗司夫はコーナーの冒頭で、「『SEED』は観ていない」「『ちゆ12歳』から情報を得ている」旨の発言をし、
「見もせずに語れる俺ってなんてすばらしいんだろう!」って思うときもある(笑)
という具合にいつもの調子であった(P.162)。ファースト以降の『ガンダム』を「有象無象」と決めつけているあたりも「相変わらず“オタク煽り業”をしているなあ」としみじみさせられる。わざと反感を買うようなことを言ってる面もあるわけで、いつの時代もそーゆー人はいるようだ。「無視されるより嫌われた方がいい」という唐沢俊一っぽいやりくちだが、一時的に注目を集められてもたくさん敵を作るので、あまりやらない方がいいような気がする。「ファースト以外の『ガンダム』を認めない」という一種の原理主義もアリっちゃアリなんだろうけど、見方を狭くするのはオタクとしてどうなんだろ?と思う。『08小隊』も面白いよ。とはいえ、岡田は『ガンダム』を「アムロを中心とするストーリーライン」だと考えているから『逆襲のシャア』について多少真剣になっているのかも、とは思った。
コーナーの中では「オタクでも世代によって『SEED』の受け取り方は違っている」という話になっていて、たとえば、ファーストをリアルタイムで観ていた人と小学生の時に『SDガンダム』のカードダスを買っていた自分のような人間とでは『ガンダム』の受け取り方は当然違うだろう。あと、『Gガンダム』というのもあったしね。今野敏『慎治』(中公文庫)に出てくるガノタの教師が『Gガンダム』を罵倒していたのには笑ってしまったけど。個人的にはかなり好きだけどなあ、『Gガンダム』。
全体的に「ヒットしたけど内容はちょっと…」という感じでトークが進むのが面白いので興味のある人はチェックしてみよう。単行本を読み返してみて「みんなが語りづらそうにしているからこそ『SEED』についてしっかり考えた方がいいのかもね」と思えたのはよかったかな(「ちゆ12歳」みたいにネタとして消費するのではなくて)。『ガンダムAGE』にも期待しよう。
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